BLEACH25,26話の感想

おっそろしい……

ああ恐ろしい……

なんだこれは

これは……どうすれば……

と、言うわけで、25,26話が公開されましたね

物凄いボリュームで……

いや、それは一時間スペシャルでしたから、何かあるなとは思っていましたけど

ここまでとは思っていませんでした

と、言うわけで今回もものすごい熱量を苦しみながらつづっていこうと思います

第25話『THE MASTER』

偽の霊王宮に仕掛けられた檻からひとり抜け出したユーハバッハは、真の霊王宮を守る兵主部と向かい合う。巨大な筆のような斬魄刀を振るい、気安く名を呼ぶなと言う兵主部。続けて発現させた巨大な平手が、ユーハバッハを参道から叩き出す。一方、「産褥」の中では、ナックルヴァールの能力が王悦を苦しめ、麒麟寺は激しくハッシュヴァルトに斬りつけていく。そして、修多羅と対峙することになる雨竜だったが…。

公式サイトより

「現世と尸魂界との間のクソめんどい世界のひずみお直し隊」が尸魂界に到着します

現四楓院家当主、夕四郎の登場です

四楓院家は血が濃いですね

夜一の弟です

浦原の「尸魂界のため」という言葉が嫌いだったというひよ里の言葉からは、なんとなくこう……思わされるところがありますよね

さて、和尚とユーハバッハ戦です

名を奪い、与えるという異質な戦いです

千里通天掌、アニメで動くと改めてかっこいいですよね

声が奪われたユーハバッハは無理やり自分に声を与え、大聖弓で帰ってきます

すごい戦いですよねここ。なんというか、「異次元」をアニメでここまで表現できるものなんだと感心してしまいます

最も、BLEACH世界に私が入り込んでいるからなんです

このシーン。後ほども話すかもしれませんが、明らかに死覇装から血が出ているんですよね

原作にもあったシーンですが、見逃していました

斬られたというシーンとしても、かなり異質というか、表現として変なんですよね

ここまで丁寧に描いている原作とこのアニメからするとなおさら

しばらくすると完全に治ってるところを見ても、意図するところがありそうです

和尚の「殺すか」です

彼のポップでどちらかといえばかわいい系の顔が、同じ造形でここまで「凄惨」に描けるものなんですね……

参道では追加シーン

というか、和尚のシーン以外は殆ど追加シーンです

原作では、もっとあっさりと零番隊はやられていました

そもそも雨竜のシーンなんてなかったですし

千手丸が意外とアクティブな戦い方なのが好きです

金毘迦(きんぴか)という斬魄刀

所謂湯かき棒の様な形状で、「それ鞘だったんだ…」って感じですが、気になるのが、零番隊の斬魄刀って常時開放型なんでしょうか、日本刀の形状をしていません

アスキンのD(致死量)によって王悦が追いつめられるシーンは原作にもありました

石田が零番隊と戦闘していたというのはうれしい加筆です

ハッシュバルトも天示郎は倒せているあたり、さすがの実力ですよね

アスキンによって血を毒に変えられてしまった王悦ですが、自ら血を抜き、天示郎の湯で復活

原作にも合ったシーンですが、大活躍ですね

アスキンも、石田も零番隊に手玉に取られ壊れかけた産褥も元通り

和尚もついに刀を抜きます

尸魂界では、カットになるかと思ったこのシーン

ジジがゾンビバンビちゃんから血を取り戻そうとするシーンです

なんかこう……歪んでいていいですね

ここで、ユーハバッハが何かを唱え始めます


ジジやリル、滅却師たちの力が吸い取られていきます

魂魄に刻まれた力が吸い取られていると分析するマユリ様のシーンも加筆です

「こんなところで死んでたまるか!」

のシーン、迫真です

めちゃめちゃよかった

京楽は「霊王宮が危ない」として、どこかへ

貫禄ありますね

吸収された力が雨の様に降り注ぐのは原作にはありませんがアニメならではのすごく好きな加筆です

倒したはずの親衛隊も続々復活します

Cパート、尸魂界でのここ、神掛を成功させた浮竹と、どこかへ行く京楽、渋くて好きなシーンです

第26話『BLACK』

ユーハバッハの聖別により力を与えられ、倒れたはずの親衛隊は完聖体となり再び立ち上がる。それぞれに繰り広げられる、修多羅vsジェラルド、曳舟vsペルニダ、麒麟寺vsナックルヴァール、王悦vsリジェの激戦。親衛隊との熾烈な戦いの中、零番隊は新たな一手を打つ決意を固める。強大な霊圧による衝撃が、尸魂界から現世にまで届く。ユーハバッハと兵主部の死闘も壮絶を極め、そして…。

公式サイトより




復活する親衛隊たちですが、翼のデザインがいい!!!

揃い踏みする零番隊と霊王が映し出されるシーン

なんか、「結末~~~~」って感じがします

復活するなり、「万物貫通」によって王悦が貫かれます

原作だとここで終わりでしたが

千手丸が復活させました

桐生は産褥をさらに強固にします

それぞれの能力が分かってきますね

千手丸のこれ、斬魄刀だったんですね

天示郎が圧倒的に素早いというのも大活躍していました

振るたびに「ヌォン」って鳴るのがいい

和尚対ユーハバッハ

百歩欄干を軽々防ぐ外殻静血装を軽々吹き飛ばす、裏破道三の道『鉄風殺』

かわいいです。そのうえ強い!

和尚の体に入ろうとするのも、「外殻静血装」です

しかし、力んでこれを防いでしまうあたり、和尚もきっちり怪物です

『黒めよ 一文字』

遂に和尚が始解します

ユーハバッハの剣の名を奪ってしまいます


参道では、徐々に零番隊が押されてしまいます

無かったシーンに神経をとがらせてみていますが、「後々回収されるであろう伏線」がきっちり見えるようになっており、すさまじい原作解釈力だなと思いました

ユーハバッハに「黒」を奪われる和尚、サンタか?

ここだけ見るとこっちがヒーローみたい

そして問題のシーンです

三人が自害

よく見ると、桐生の斬魄刀はやはりあのしゃもじだったこと、しゃもじ自体が鞘だったことが分かりますね

「互いの命を結び合い、力を封じている」と語る千手丸

恐らくですが、刀、温泉、義魂の紋章が消えます。残る紋章は反物ですね

『心せよ』

『卍解 娑闥迦羅骸刺絡辻』

巨大な機織り機が組みあがり、その霊圧は現世にまで響きます

とんとんからから とんからら

一綛解かば万朶の眼
見つめ返せば眼も潰れよう

二綛解かば刃金のよろい
まといて立てるものは無し

三綛解かば黒砂の腸
手繰るその手が命取り

四綛解かば凍てつく褥
立ち入りゃ二度とは目覚めぬ処

五綛解かば焼野原
灰となる迄抜ける道無し

六綛解かば闇夜の星よ
捉わば終いの死出の星

悪玉どもよ疾く見やれ
千緒万端整えて放つ此の機
死出六色浮文機

ええ……

な……なあにこれは……
後ほど語ります!

そして、和尚も力を解き放ちます

全ての黒は

わしのものじゃ

哀れなおんしに

わしが名を付けてやろう

真打 しら筆一文字

遂に和尚も卍解します

黒蟻とされたユーハバッハはなすすべもなく踏みつぶされ、

潰されてしまいます

そしてエンディング

次は相剋譚……

死神図鑑だ!

本編でカットされたギャグシーンが台詞のみという形で復刻しましたね

うれしい……

と、言うわけで訣別譚の最終回、最高に面白かった!!!

感想と考察へ行きましょう!

感想と考察

今回も、ネタバレ等に配慮しない形で書いていきます

だめだという方は即座に逃げてくださいね

まず、なんといっても零番隊の活躍です!

原作では数ページで倒され、活躍の場が少なかった彼ら

能力も詳細も分からず、長い間「零番隊(笑)」などと揶揄されてきましたが、ここで大活躍が描かれてうれしいですね

まず、天示郎

天示郎は尸魂界において、恐らく「回道」を極めた人物だと思われます

アニメでも、金毘迦の能力が、発光なのか、湯を操る方なのかどちらが本質かはよくわかりませんでした

もしかしたら光の方も回復にまつわる何かがあるのかもしれません

戦闘能力が、ハッシュバルトと互角どころか上回るレベルだったことも分かりましたね

次に桐生

桐生の能力が「命を生み出す」というものだったことが分かりました

産褥自体がものすごい性能であることも判明しました

そもそもBLEACHの世界において「命を生み出す」という力はかなり異質と言えると思います

「昇進」という形で零番隊入りしていることが分かっている彼女ですが、その力も圧倒的ということですよね

そして何と言っても今回の目玉は

千手丸です

卍解しましたね

娑闥迦羅骸刺絡辻

そして、戦闘中に恐らく始解の名前が刺絡(しがらみ)だということが分かっています

縫うという能力なのだと思いますが、「しがらみ」という名前の通り、「引き留める、まとわりつく」というような能力であることがうかがえます

漢字そのものは鍼灸用語でもあります(調べてもよくわかりませんでした)

医療用語なのでいい加減なことを言えないので、ここではあくまでも「しがらみ」についてのみ話します


このあたりのシーンや

ニャンゾルとのこのシーン

糸が赤いところを見るに血管運命の糸的な意味を感じざるを得ません

または、「霊絡」ですよね

原作第5巻35話より

死神の霊絡は色が紅いんです

霊絡というのは霊体の位置を辿るための紐のような物らしく、初期の方でしか登場はしません

関係があるとすれば、千手丸が死覇装を織っているなら、その痕跡たる霊絡が紅くなるのはもしかしたらその能力故なのかなとも思います

死神を象徴するものと言えば、斬魄刀死覇装です

一護がルキアから力をもらい受けた際、死神でなくなってしまったルキアは死覇装と斬魄刀を持ちません

斬魄刀は魂の写しだとすれば、死覇装は死神の肉体そのものを指すものであり、もしかしたら、本来は斬魄刀のような役割すら持つものなのかもしれません

では、刺絡の能力は何なのかという考察です

まず、運命の赤い糸の場合です

運命の赤い糸というのは、中国の逸話定婚店から来ています

ただ、基本的には男女の婚姻関係などを示すものなので、なんとなく違うような気もします

または、血管の場合です

直接的に血管の場合、和尚の死覇装が切れた際に血を流したというのも何となくつながりそうですよね

また、一護たちの外套が王鍵で編まれたという事実ですが、王鍵とは「霊王の力によって変質した零番隊の骨と髪」です

骨と髪というのは、死んだ後にも残ります

肉体の中で唯一血が通っていない部分でもありますから、それを血によって補うことで、王鍵を物質化(疑似的な零番隊化)できるのではないかと考えられます

「血」という言葉自体に、つながり生命という意味が内包されていますから、もしかしたら、千手丸の刺絡の能力は、血によって編む能力なのかもしれませんね


そう考えると、卍解である娑闥迦羅骸刺絡辻の能力も詳細を言語化できそうな気がします

は舞う様子、は宮中という意味です
迦羅骸はおそらく当て字ですが、迦羅には倶利伽羅など、「絡みつく竜」のようなイメージを持つ梵語ですから、この卍解を訳すると

「宮中に舞う、しがらみが骸にまとわりつく辻」のような意味かなぁと解釈しております

すなわち、ひらひらと垂れ下がり舞う反物が、亡骸にまとわりついている道を作る

というようなものかなと思いました

事実、この卍解の描写では巨大な織機の道を千手丸が「とんとんからから」と吟じながら歩を進めています

死出六色浮文機という技?名からも分かるように、それぞれの因縁を織り込んでしまうという能力です

卍解としては文句なしに最強格です


そもそも卍解がそれぞれの命によって封じられていたという事実が衝撃的でした

千手丸が卍解した際、すでにその霊圧は現世にも届くほどでした

我らが力は袖振るだけで三界天地を震わせるとのことでしたので

要するに、「真の力をそのままにしておくと三界のバランスが崩壊してしまいかねない」といった感じなんでしょうね

隊長、副隊長格ですら現世に出るときは五分の一に限定されますから、零番隊も強大すぎて濫りに尸魂界に降りられないということなんでしょうね

和尚がそれに該当していないのは、最高戦力だからなのか、あるいはほかに理由があるのか……

ともかく、「簡単に全力を出せない」という制限が良くわかる加筆でした


零番隊は、原作登場時、あまりにあっさりと親衛隊にやられてしまったため、「弱い」「護廷十三隊全軍どころか山爺以下だ」などと揶揄されていました

個人的には、親衛隊の理不尽な強さを引き立てるための舞台装置にされたなという気持ちで読んでいましたが、今回のアニメで具体的な強さが改めて表現されていて、とてもうれしかったです

週刊連載誌は、時折、人気によって展開が加速してしまったり、省略されたりしてしまいます

また、版権の問題で、作者が勝手に書き下ろすことも難しいと聞きますから、今回公式で改めて再解釈、加筆補完をしてもらえたことは一ファンとして感慨無量です

このような加筆がされたことで、「原作の幕間」を感じることができ、原作もより楽しめるのではないかと思いました

さあ、2024年に始まる第3クール相剋譚、楽しみになってまいりました

この様子だと大幅にいろいろが加筆補完がされそうで今からすでにワクワクが止まりません

それでは、また相剋譚でお会いしましょう

では


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