「ネコのポニーいんたびゅー:その7」のランプ
ネコのポニーですよー。
5月ですね。
ツバメのみなさんに、声をかけたら「キッキ」といそがしそうなので、
トコトコやって来ました。これ、むかしの道です。
まえは車が通っていたけど、
もうずーっと、歩行者天国というのになっています。
ポニー:「 おや、もみじの木と葉っぱのみなさん、こんにちは。
ちょっとの間に、とってもみどりになりましたね。
風がふくと、みんなでキャー♫と手をふってくれて、
オレ、ちょっと照れるね。」
もみじ:「 まぁ、よく気づいてくれましたね。こんなに手をふってるのに、
このごろは、気づいてくれる人がいないんですよ。
それよりもですね!わたしたち、くやしいんですよ。
この間の雨上がりに、ここをサワガニが通って、
あんまり久しぶりなんで、うれしくて風にたのんで、
吹いてもらって、
ワーイと手をふったんですよ。 」
ポニー:「 おぉ、それはよろこびですね!」
もみじ:「 それがね! ちがったんですよ!サワガニ小僧、何したと思う? 」
ポニー:「サ、サワガニ小僧、、何しましたか。」
もみじ:「 ジャンケンポン!って手を出したんです。」
ポニー:「そ、それで?・・」
もみじ:「 サワガニ小僧がね、ハサミをチョキチョキしながら、
『もみじのみんなって、いつもパーしか出せんもんねー。
イェーイ、勝った勝ったー』って言いながら
道をわたって行ってしまったんです。」
ポニー:「それは、フイウチってやつですね。
いたずらっ子なサワガニ小僧、、
こんどみつけたら、いんたびゅーせねば。」
もみじ:「 それにしても、あのフイウチはくやしいですよ。」
ポニー:「それじゃ、オレと勝負しましょうか。フイウチじゃないやつで。」
もみじ:「 まぁ、やる気が出てきましたよ。よし、やりましょう!」
ポニー:「それでは!位置についてー、
ジャン、ケン、
ポン!」
もみじ:「、、これはグーですね?」
ポニー:「これは、なんでしょうね?自分でもちょっとむずかしいですね。」
もみじ:「 グーのような、、パーですね。」
ポニー:「 それとも、パーのようなグーですか?」
「・・・・・」
もみじ:「なんだか、おかしくなっちゃいましたね。」
ポニー:「そうですね。ハ、ハ、ハ」
もみじ:「アハハ」
笑いながら、きょうのいんたびゅーをおわりまーす。
この、いんたびゅーをもとに、ランプをつくりましたよ。
熊本の小さな集落で、ひょうたんを育てながら、 「お話とらんぷ」をテーマに、ひょうたんの らんぷをつくっています。 イヌ、ネコ、山の暮らしの風景と、 らんぷのことを、 少しずつ書きます。