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『これ、どう処分する?』使わない香水思い切って捨ててみた
手帳に書きだした『処分するものリスト』
そこにある香水を思い切って
処分することにした。
香水は適切に保管すれば3〜5年程度楽しめるが、
時間が経つと香りが酸化して変わってしまう。
使いかけのものや箱入りの新品、
どれもきれいなボトル。
正直、手放すのが惜しくて
なかなか処分できずにいた。
最近は香水を全く使わなくなった。
香りが嫌いになったわけではない。
ただ…香水をつける習慣がなくなった。
若い頃は、ブランド物の香水をつけるのが
一種のステータスだった。
でも今の私にはもう必要ない。
最近は身軽で心地よい暮らしたくて、
少しずつ終活を進めている。
今の自分に本当に必要なものだけ、
残していきたいと思う。
香水はどうやって捨てる?
香水の捨て方……意外と知らない。
液体が入ったままでは捨てられないことは
理解している。
まず洗面台で蛇口から水を流しながら、
スプレーヘッドを押し続けて
中身を空っぽにしようと試みる。
しかし、なかなか減らない。
指は痛くなるし、水ももったいない。
さて、どうしよう?
ネットで調べてみると、同じように困っている人が多いようだ。
参考になりそうな記事を見つけたので、
早速試してみることにした。
①瓶を開ける
簡単に開かない蓋にはマイナスドライバーや
ニッパーを使って慎重に取り外す。
②中身を吸収させる
古いタオルやティッシュペーパーに香水を染み込ませる。
直接シンクやトイレに流すのは、環境や配管に悪影響を与えるため避ける。
③分別して捨てる
液体を吸わせたタオルやティッシュは「燃えるゴミ」へ。
空になった瓶は素材に応じて「燃えないゴミ」や「資源ゴミ」として自治体のルールに従って廃棄する。
結構な力作業だったが、無事に開けることができ、中身を古いタオルに染み込ませた。
作業中、香水の香りが漂う。
なんとも懐かしい気持ちになった。
香りは記憶を呼び起こす。
なつかしさとともに過去の自分が
ふとよみがえる。
過去の自分 vs. 今の自分
“過去の自分と今の自分、どっちが好き?”と聞かれたら、正直迷うけれど……
今の方が好きと言える。
過去の自分……確かに若さは魅力的。
ただ、肩の力を抜いて生きられる今の自分の方が好きだ。
ブランド物を身につけたり、流行を追いかけたりしていた頃も楽しかったけれど、今の自分のほうが自然体でいられる。
年を重ねたからこそ得られた、この穏やかで落ち着いた感覚が何より心地よいと感じる。
終活で心地よい暮らしを
結局、7本の香水を処分した。
香水の香りが洗面台や手に残り、
しばしその香りを楽しんだ。
今年は、本格的に終活という名目で
身の回りの物を整理するのが目標だ。
今回は香水たちと別れることにした。
捨てがたい瓶もあったけれど、
新たなスペースが生まれるのも悪くない。
物が少なくなると心も軽くなる。
古いタオルに染み込ませた香りを感じながら、
過去の自分と今の自分に向き合う。
そんな時間も悪くないかなと思った。