3冊目『人類最強のヴェネチア』読破
こんにちは、またはこんばんは。
早くももう3回目の投稿です。最強シリーズも初版で揃えておきながら読むのに時間をかけ過ぎてしまいましたが、ようやく私の中で終わりを迎え、その次に読むとしたらやっぱり…そう
人類最強のヴェネチア
これしかないですね!
この本も思い返すとコロナ禍に発売だったんですよね。人類最強のsweet heartと同じく。
でもタイトルに人類最強が付いているのに最強シリーズは完結?と思っていたのですが、本書はサイズが今までのノベルスのサイズと違う大きい文芸書サイズなんですよね。
タイトルは今までと同じで人類最強の〜とは付いていてもあくまで別枠というか、それでも潤さんが主人公で戯言、人間、最強シリーズの世界観でお送りするのは変わらない…といったスピンオフに近いのかもしれません。
でも大きいサイズで竹さんの描かれた潤さんが表紙なのは余計に見応えというか見目麗しい装丁です。裏表紙には今回潤さんと一緒にヴェネチアを旅する19歳で七愚人の1人心理学の天才こと軸本みよりちゃんと、あの鴉の濡れ羽島のメイド長こと班田玲さんが描かれています。
え?班田玲さん!?え、どっちの!?
まず抱いた感想がこれでした。
どっちの?と言うのはクビキリサイクルのネタバレにもなるのですが、そこについてはまた後ほど😅
という感じで、今回のお話はこの3人でイタリアの水都ヴェネチアを旅する旅行記なのですが…哀川潤の行くところに平和がある訳なく、物語は始まります。
今回のお話は章と章の幕間に潤さんではない、別の人物の視点が間に挟まりながら物語が展開していきます。その人物というのが今回のお話の黒幕こと
水都の溺殺魔アクアクア
物語の途中途中で、潤さん達事件を追う側と、追われる側のアクアクアの視点で物語が進行していくんですね。今読んでる最中の
ヴェールドマン仮説
でも同じような話の展開で進むので、時期的にも近いのかと後になって読んでいて思いました。
傾向的にも文章の書き方が似ている時期は同じお話を執筆されていた時期と重なるのかもしれないですね。
さて、話は戻りますが
物語の始まりは潤さんに仕事の依頼をしにみよりちゃんが現れるところから始まります。
数学者レオンハルト・オイラーの提唱したケーニヒスベルクの橋問題を実際にヴェネチアで検証したい!ということでした。
え、またオイラー…オイラーと言えば老倉さん…
そんな依頼を検証するにあたって海外旅行するのにパトロンが必要という話になってそこで現れたのが鴉の濡れ羽島のメイド長、班田玲さんなのです。
ですが班田玲さんご本人なのか、イリヤ様が扮してる班田さんなのかどっちなんだ?????という謎が読む前の私にはありました。
もしも本物の班田玲さんだったらそれはそれで初めての登場なので楽しみだし(厳密には人間ノックの時にも登場していた気がするので違うかも…記憶が曖昧です)、もしくはまた変装してるイリヤ様なのか…
答えは変装してる赤神イリヤ様の方でした😅
バリバリ隠すことなくイリヤ様としての情報が潤さんとの会話で出てくるわ、オデット様のお話はするわ、振る舞いや殺人事件に興味津々だったりと、これはイリヤ様以外の誰でもないメイド長でした(笑)
でもみよりちゃんは完全に班田さんと呼んだり扱いも雑だったりする所から、現在も入れ替わり遊びは続行中なんだろうなって思わせられましたね。
何やってんだ10年以上もこのお嬢様🙄
と思いましたが、時は戯言時代から経っているとしても、この人達は変わらずあのままなんだろうな…という安心感と、それとは逆に変わったいーちゃんと玖渚の2人。
だからこそ未来に盾ちゃんという娘の親にもなれてるんだと思うと、変わらない良さ、変わってしまった良さ、両方の良さを感じられました。
でも天才じゃなくなった玖渚のことをもうあんまり覚えてないイリヤさ…じゃなくて班田さん、めちゃくちゃ天才以外には冷たいな…興味の対象じゃなくなった途端これか…いーちゃんと友の2人を家族に迎えようとか言ってたじゃん…という笑える残酷さも垣間見えるシーンがありましたね😅
あと途中で時間をかけ過ぎた事の例えでりすかの話題も振るみよりちゃん…本当時間はかかったけどりすか完結して良かったですよ😢
ところで世界シリーズはいつ完結しますか?楽しみに待っています。
そしてここまで書いておいて、基本的に読書感想を書くところなのでネタバレへの配慮はあまりしないつもりだったのですが、今作に関してはストーリーに関する内容のネタバレをすると長くなり過ぎると思うので、良かった点というか最後の面白かった部分を書いて終わりたいと思います。
ヴェネチアでの時事件を終えて帰ってきた潤さんが電話をしてる相手、名前は一才伏せられてるんですがその相手は
絵本園樹さん
なんですよね。最後の最後にサプライズというか、西尾維新やっぱり好きなキャラゴリ押ししてくるな…ってちょっと微笑ましくなりました😚
2回目に戯言全シリーズ読破したのが割と最近だったので、絵本さんの声のイメージは最近の声優さんでいうと上田麗奈さんをイメージして読んでました。初めて読んだ時が高校生だったのですが、その時は誰をイメージして読んでたのかはもう忘れてしまって思い出せないんですけど😓
でも、もし何かの機会に絵本さんに声が付いたら上田麗奈さんだとめちゃくちゃイメージにもあってる気がするんですよね。
いじめられっ子ムーブはするのにいじめっ子だったという狂気の人物😨
人識くんの苦手とするタイプの女性だったのも凄く面白かったです。
またあの最後の奇妙な共同生活のパート読み返したいな。
と、後半は戯言シリーズへの想いが止まらなくなりかけたので今回はこれで締めたいと思います。
ネタバレしないで書くとは言っても、本もゲームと同じく自分で読んで体験するのが1番だと思いますので人類最強のヴェネチアを気になってる方はぜひ読んでみてください。
次回は昨年の年末に一気読みした美少年シリーズのスピンオフ
モルグ街の美少年
の感想になります。
ではまた次回お会いしましょう。
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