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息子は色覚多様性もち(色覚異常)?
こでらめぐみ です。
自閉傾向ありの中度知的障害の息子(R3年8月現在5歳)の母です。
私は息子が生まれた時から、生まれる前から色覚多様性もちではないのか?と、悩んでいました。
そして現在、おそらく正常色覚だろう、という結論になっています。
その過程を今回はまとめてみました。
色覚多様性・色覚特性とは?
色盲、色覚異常、という言葉にすると聞き覚えのある方も多いかもしれません。簡単に説明すると、目の特性の一つです。例えば赤と緑が同じような色(茶色)に見えたりと、通常とは異なる色の見え方をします。
日本人の男性で20人に1人、女性で500人に1人ほどいます。
(詳しく知りたい方はググってください)
なぜ、息子が色覚多様性もちと疑ったのか?
私の父(息子の祖父)が色覚多様性もちだから、です。
父は赤と緑が見分けづらいタイプの特性を持っており、この特性は性染色体のXにある遺伝子に由来します。
父の遺伝子 XaY × XbXb 母の遺伝子
→ 私の遺伝子 XaXb(色覚多様性になる遺伝子&ならない遺伝子)
私はXb(正常色覚になる、顕性遺伝子)が表に出て正常な色覚ですが、Xa(色覚多様性になる、潜性遺伝子)をもっています。
そうすると、息子は
私の遺伝子 XaXb × XY 夫の遺伝子
→息子 XaY または XbY
XaYだと色覚多様性ありになります。
XbYだと正常色覚になります。
単純計算で1/2の確率で色覚多様性あり、なのです。
お腹の中の子供が男の子だとわかった瞬間から頭の隅にこの問題がわきあがりました。
各機関へ相談
色覚多様性ありの場合、私たちとは見え方が違う。
そうなると通常とは異なる育児になる。
色の見分けがつきづらいなら違う形で見分けられるようにしたい。
なるべく早く、色覚多様性があるかどうか知りたい!
その思いで、保健師の新生児訪問や市の3カ月検診で医師などに相談をしました。その結果は、もう少し大きくなって検査できるようになってからね、という感じでした(地域で対応は違うかもしれません)。
もう少し大きくなってから・・・焦る気持ちを抑えつつ待っていましたが、さらなる問題が発生。
発達の遅れが目立つようになり、知的障害の診断が下り・・・
喋れない、指示が簡単な物しか通らない、集中できない
ということで、検査は夢のまた夢という状態に。
頭を抱えました。
日常の中で色が見えるか確認
検査はムリだな、と心の中で悟ったのであとは日常の様子を見て判断することに決めました。
そもそも色を覚える、というのが息子にはハードルが高く、色が覚えられていないのか、区別することができていないのか、モヤモヤする日が続きました。
そんなある日、子供用の小さなイスを買ったことで、事態は一転しました。
娘と息子用にそれぞれ小さなイスを買いました。
娘用:淡いピンクのイス
息子用:淡い緑色(黄緑)のイス
息子は明らかに淡い緑色のイスを自分のだと認識して座ったり、遊んだりし始めたのです。
この2色は父に見せたところほぼ同じ色に見えるとのこと。
形は全く一緒、見分けるには色で判断するしかありません。
この子、見分けられてる!
確か3歳前ぐらい。ほっとした瞬間でした。
その後~現在
イスを見分けることができたのをきっかけに、色の名前を積極的に教えるようになりました。
それ以前は、もし見分けることができないのに教えたら、それはただの苦痛な時間になってしまうかもしれない・・・とまったく教えてないわけではなかったものの、色から遠ざかり気味でした。
現在5歳ですが、色と名前を少しずつ覚え始め、今では検査は受けたりしていませんがほぼ正常色覚だろう、と、思っています。
以上、私の長いようで短かった、息子は色覚多様性があるのでは?
と疑い、そして(ほぼ)解決するまでの道のりでした。
この体験が誰かの参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!