関わりたくない人たち
私は日本の田舎によくいる、
地域おこしや慈善活動にやたら熱心な活動家、
もといそういった類の連中が嫌い
という次元でなく
サブイボが立つほど生理的に無理である。
トラウマレベル。
その理由は、なんと言っても彼等という生き物の
関わったら最後という厄介さに尽きるだろう。
やたら地域おこしに意欲的な連中の厄介さは、
自分たちを「良いことをしている」
正義の味方・100%善良でしかない人間だと
信じて疑わないことだ。
私がMARVELヒーローやX-Menが嫌いな理由も全く同じである。
誰も絶対殺さない誓いを立て、
話し合いで全てを解決し(殴りはするくせに)、
どんな悪事を働いた憎き敵ですら許し、
ハグして、
皆で力を合わせて世界を「救ってやろう」と
心底から思っている。
そして往々にして無自覚に上から目線だ。
「何とかして僕ら・私たちで力を合わせて
この世界・地域を救ってあげたい」
などと、
当の地域の人たちはこの人達に救ってほしいと思っていないかもしれないのにも関わらず、
相手はただのありがた迷惑かもしれない…
という疑念を1ミリも抱くことなく、
謎に熱くなっておられる。
また、
その地域おこしで開催するのはいつだって
オーガニックを掲げるオシャンティーな青空市場や
店の正体が分からないような高尚な商店など、
地域に最も多い老人方は近寄りもしないような無駄に意識の高いイベントや店ばかりだ。
その地域での本当のターゲットは、
街の過半数を占める老人であり
その人等の声を聞く事が地域おこしの第一歩だろうに、
「誰でもウェルカム!」
などと言っておきながら、結局
彼等は仲間内だけで集まりホームパーティやBBQ大会を庭なんかでおっぱじめて、
勝手に盛り上がり、あげく
その内輪ノリのままに独り善がりな地域おこしを展開するのである。
その結果、
蚊帳の外にいる地域の大多数から白い目で見られていることにも意識を向けず、
自分たちは良いことをしたと勝手に満足し、
自分たちだけの世界でヒーローになったと思い込む。
そして、
いざその歪さを指摘してみると、
途端に彼等は牙を剥き
「どうしてそんな事を言うの?」
と被害者面をしてきたり
「あなたは全然分かってない」
「あなたも一緒にやれば分かる」
などと新興宗教勧誘紛いのことを言ってくる、
彼等のそこが末恐ろしいところだ。
人間誰しもが悪の部分を
大なり小なり持ち合わせているのに、
自分が善でしかないと信じて疑わない者こそ、
自分を悪だと自覚して悪事を働く悪人よりも
悪辣であると思わないだろうか。
さらに厄介であるポイントとして、
彼等は軽率に仲間を増やしたがる
という点が挙げられる。
先程も述べたとおり、
彼等は自分たちの行為について
こちらがありがた迷惑だと思っていることなど
微塵も考慮に入っていないので、
そういった連中の一人とでも知り合うと
何かとお仲間と繋げたがられたり、
活動に勧誘されてしまう。
行動力が無駄に凄まじいのも特徴のひとつだ。
まさか、バカ正直に
「地域がどうなろうが知ったことじゃねぇし、
あなたのお仲間にも全く会いたくねぇし、
慈善活動に興味はないのでクソ迷惑です」
などとは言えないので、
社交的に曖昧な返事をしていると
興味があるのかと思って会う度にそういう話をしてくる。
マジで宗教勧誘と紙一重。
X-Menに執拗に勧誘されていた
デッドプールの気持ちが分かる気がする。
さらに言うなら、
連中の活動はアートと繋げられやすい。
なのでたびたび精神科を勧めたくなるような
自称アーティスト・芸術家が、
連中の知り合い、知り合いの知り合いなどのお仲間ネットワークによって呼ばれ、
うじゃうじゃ寄ってくる。
寄ってくるアーティストの大半は、
踊り狂いながら筆を振り回して絵の具を撒き散らしたり、
内臓が飛び出た人形の絵などをアート作品として
地域に飾る奴らばかりだ。
そういう方々は、
型なしであって決して型破りとは呼べない。
言わば、みな軽薄なのだ。
「こういうのをアートって言うんでしょ?」
というような、
見目だけ「っぽく」して中身は無い。
そんな自称アーティスト・芸術家のパフォーマンスに
大いに満足して
「またやりましょうね!」
と内輪だけで盛り上がる、連中もまた軽薄である。
なんでまた
こんなことを長ったらしく愚痴っているかというと、
私自身が絶賛巻き込まれnowだからである。
学生時代にも私は、
履歴書に書ける功績とポートフォリオに載せられる活動欲しさに、
柄でもなく地域おこしに両足突っ込んだ黒歴史があるのだが、
それに心底懲りて、
もうそういう連中には絶対に二度と関わらない
と堅く誓っていたのに、
なんと毎年展覧会を開催し、
作品展示でお世話になっているギャラリーの
女性オーナーが連中のお仲間だった…。
しかも、
私の学生時代に地域おこしで関わった人達とも
繋がっていた。
自分で蒔いた種ながら、
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜しんど。
彼女は、
私が地元に引越してくるのを聞きつけ、
すぐさま私にお仲間のひとりを繋げようと
紹介の連絡を送ってきた。
ここで振り返りだが、
彼等の行動原理はほぼ全て純粋な
「優しさ」「思い遣り」であり、
受け手はそれを喜んでいるに違いないと思い込んでいる。
それが真に相手からどう見えているか考えられていない。
何度でも言う。
彼等は、
ありがた迷惑である可能性を
ミリも考えていないのである。
しかも彼女から聞いた限り、
私と繋げたがっているお仲間は
かなりのクセ強おじさんであり、
デザイン事務所を営んでいるイケイケギラギラの
ベンチャー企業社長みたいな人なのである。
彼女は
「悪い人ではないから!面白いおじさんだよ!
会うだけ会ってみて!
きっといつかあなたのためになるから!」
と言って勧めてきたが、
会いに行く時点で私の利益はマイナスでありんす。
彼女はその場の流れで、
他のお仲間の活躍した話も楽しげに話してくれたが、
どれも正直に言ってしまえば
自分と合わなさすぎてずっと白目剥きそうだった。
私には自己犠牲や社会貢献、献身の精神など
微塵も存在していないので、
「地域おこしのために皆で力を合わせて頑張ろー!」
「皆のために何ができるかな?皆!力を貸して〜!」
「僕・私はこれが得意だから、アレが得意なあの人とあの人を繋げて、アレをやってもらおうよ!(←その中へ勝手に自分が入れられていたら最悪。)
そしたらもっと輪が広げられるね!どんどん風呂敷広がってきた〜!ワクワク!」
的な話を聞くと、
聞いているだけで吐き気を催し、
虫唾が走り、
名探偵のしわしわピカチュウみたいな顔になってしまうのだ。
そこを大人なので必死に耐え、
「え〜!すごいですね!」
「楽しそうですね〜」
などと好意的に反応してしまった自分がもはや憎い。
いっそのこと、
上に記したような思っている本音を全て、
ゲロのように彼等にぶちまけられたなら
どんなに楽だろうか。
しかしながら、
ギャラリーオーナーの彼女とは
これからも展覧会でお世話になるだろうし、
お仲間を紹介され、私が会いに行く話を勝手に進められた手前、
そのお仲間へ会いに行かないわけにもいかないだろう。
あまりにもつらい。
昨日、
この思いの丈を抱えきれずに友人や母に話したが、
あわよくばこの近くで、
彼女のお仲間が聞いていてくれないだろうか
そして彼女やお仲間等に伝えてくれはしないだろうか
とさえ考えてしまった。
この文章だって、
なんかの拍子になんかのキッカケで
彼女のお仲間の目に留まり、
「あれ?…この内容、女性オーナーさん(もしくは愚魔さん)のことじゃない?」
と気付いてもらえないかしらという
下心が多少入っている。
あぁどうか、気付いて下さい。
私はあなた方が思っているような人間ではねぇんです。
むしろ、
あなた方を偽善者呼ばわりする悪属性なんですよ。
なので私をあなた方お仲間に繋げて、
活動に巻き込もうとするのはやめた方がいい。
お互い損しかありません。
距離をとりましょう。500kmくらい。
それほどまでに関わりたくない。
吐くほど関わりたくない人たちなのである。
ヘルプミー。
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