富士箱根トレイルを分割して歩く(1/3)
富士箱根トレイルは、箱根の金時山から富士山須走口を繋ぐ5合目を繋ぐ43kmのロングトレイルコースです。
一度に歩くにはハードなコースですが、分割で歩けば普通のハイカーでも日帰りで楽しむことができます。
なかなか良いコースでしたので、ご紹介させていただきます。
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時期
7月
アクセス
行き
東京から中央線で大月まで約1時間40分
大月から富士急電鉄で富士山駅まで約50分
富士急駅から富士急バスで三国山ハイキングコースまで約50分
帰り
須走口五合目から富士急バスで新松田駅まで1時間半
新松田から新宿まで小田急線で約1時間10分
紹介ルート
三国山ハイキングコースバス停~三国山~楢木山~大洞山~アザミ平~畑尾山~須走立山展望台~道の駅すばしり~須走口五合目
距離:22.7km 登り:1,836m 下り:856m
三国山ハイキングコースバス停~三国山
前投稿の「富士箱根トレイルを分割して歩く(2/3)」と同じ三国山ハイキングコースバス停からスタートします。
前投稿では金時山→須走口五合目が順方向だと思っていましたが、今回手に入れたYAMAPの手ぬぐいデザインを見ると須走口五合目→金時山が順方向らしい。なので、今回のルートは逆方向になります。
三国山までのルートは前投稿同様ですが、今回は長丁場になるので鉄砲木ノ頭に寄らず真っすぐ三国峠駐車場に向かいます。
今日は天気が良いものの雲が多めで残念ながら富士山は雲の中に隠れていました。これから歩く三国山の稜線も見えますが、雲の中に隠れてしまっています。それでも三国峠までの舗装路は快晴で、手持ちの気温計は朝から32℃を指していました・・・暑いです。
三国峠の駐車場は既に車や観光バスが沢山停まっています。仮設トイレがあるので必要な人はここで寄っていくと良いでしょう。
ここからは前投稿と同じルートで三国山山頂まで登ります。本日の三国山山頂は雲の端っこがかかっているらしく薄っすら靄に包まれていました。
三国山~大洞山
さて三国山山頂に着いたら前投稿とは逆方向に右の稜線を歩いて行きます。この稜線がとてもなだらかで幅広くハイキングに最適。展望は望めませんが自然の森や水滴の付いた苔は美しく、初心者向けのとても良い稜線でした。
暫く歩いて行くと木に楢木山の山頂プレートがかかっていました。山頂といってもあまり尖った場所ではなく、割と平らな場所です。ここは展望もなく、とても地味なので写真だけ撮ってすぐ通り過ぎました。
この日は稜線にかかった雲の中を歩いて行くので靄がかかったり晴れたりの繰り返しでしたが、おかげで少し涼しく気温は25℃ほどまで落ちていました。
ほんの少し下った後の登り返しもマイルドでした。トレラン向きの稜線だと思いますが、スライドしたトレランの人は1組3名のみであとはハイカーだけでした。
なだらかな登り返しの先に大洞山の山頂がありました。展望は無いものの休憩中の方が人が割とたくさんいます。三等三角点があるのでタッチしますが、休憩できそうな場所も埋まっているので、写真を撮ったらすぐ先に進みます。
大洞山~須走立山展望台
大洞山からまた下っていきますが標高1,300mは維持して再びフラットな稜線になります。しばらく歩いて行くと木々が開けた場所に出ました。ここがアザミ平の様です。季節が違うせいか元々咲いていないのか分かりませんが、アザミの花は見かけませんでした。
ここは開けているので展望が良く、これから登る畑尾山が正面に見えます。しかし今日はやはり雲が多く富士山の姿は確認できませんでした。
左の方には愛鷹山や箱根山の展望が開けていますが、こちらも山頂部に雲がかぶさっていて山の同定をできるほどには見えませんでした。残念です。
アザミ平から再び登り返し。畑尾山の山頂に到着。立派な山頂碑は立っていますが、こちらも展望はありません。
少し下りながら進むと須走立山展望台の分岐案内板があります。実はここが立山(たちやま)の山頂なのですが、山頂っぽい雰囲気が無かったのでそのままスルーして展望台に向かってしまいました。
展望台は思ったより遠く感じました。展望台が建築されている場所かと思っていましたが、木々がぽっかり開けているだけの草地でした。開けた先には富士山がドーンと聳え立っているのが分かりますが、やっぱり雲が多くてほとんど見えませんでした。晴れている場合は立ち寄り推奨スポットですね。
広めの草地があるのでシートを敷いてランチも良さそうでした。
須走立山展望台~道の駅すばしり
須走立山展望台からは元のルートに戻ります。別ルートがあって下山方向に出れるのでそちらの道を利用します。
元のルートまで戻ったら標高差400m強を下っていきます。坂の角度はそれほど厳しくはありませんが、この辺に来ると富士演習場の銃声?大砲?の音が良く聞こえてきます。こっちまで弾が飛んでこないとはわかっていますがなんだか落ち着きません。
標高1000mを下回ると舗装路にでます。ここからも富士山が観えそうですが、雲はますます多く、濃くなってしまいました。今日は富士山のきれいな姿を眺めることはかなわないようです。
暫く舗装路を下っていくと広い通りに出てゴルフ場があります。この近くにはバス停があるので、ここからバスに乗って御殿場や河口湖の方に帰ることもできます。
道の駅すばしりまで歩くと丁度お昼くらいだったので、2階のレストランで食事をしていきます。富士湧水ポークの生姜焼き定食を頂きました。お腹もいっぱいで後半戦頑張れる気がします。
1階にはお土産が充実していましたが、富士箱根トレイルはまだまだ長く、ここで買うと荷物が増えてしまうので我慢します。レジのところでYAMAPのイベント手ぬぐいを貰ったら富士山の須走口に向けてリスタートします。
大分水も消費してしまいましたので、ここで給水していきましょう!自販機で飲み物も買い足せますが、建物前に富士山の美味しい水が汲める水場があるのでそちらで給水することも可能です。
道の駅すばしり~須走口五合目
道の駅を出てすぐ、富士山の入山制限?の検問がありました。今回は須走口五合目まで行ってバスで帰るのでその旨伝えて通過します。
今年からは安全の為、富士山では入山制限が適用されていますが開山したばかりというのに既に5件の死亡事故が発生(7月中旬時点)しているようです。自己責任を口にしながら実質レスキューに依存している無責任な弾丸登山は絶対止めましょう!
さてここからが修行です。うっすらとした登りの舗装路を延々登っていきます。左右には富士演習場が拡がりますが、先ほどまでと違って銃声は聞こえてきません。演習は終わったのでしょうか?
延々と景色の変わらない舗装路をウネウネと登っていくと、やっと開けた砂防ダムに出ました。正面には富士山があるようですが、ここまで近づいても今日は富士山が見えず。この辺で標高1,350mくらい、再び林の中に入ると馬返バス停(旧馬返し)があります。近くの看板を見るとここが須走口一合目の様です。非常に厳しい歩きだったので五合目まであと四合もあると思うと気も滅入ります。馬返しというだけあって、ここから登り坂が少し急になりました。
ここから40分程歩いて次のバス停、狩休(かりやす)に着きます。狩休の少し先に富士箱根トレイルの道標があり、舗装路を離れて最後の山道に突入していきます。
幸いまだ五合目手前なので富士山頂近くほど急登ではありませんが、既に疲れているので安全に気を付けてゆっくり登っていきます。道はすり鉢状の所が比較的多いですが、岩場などは無くずっと樹林帯の中を進んでいきます。
しばらく何もありませんが、雲霧神社跡と御室浅間神社跡の二つの神社跡を通過すれば須走口五合目まではあと少しです。
最後は須走口五合目と小富士を繋ぐ散策路に出ました。ロープで区切られているところを見ると富士箱根トレイルはバリエーションルート扱いなのでしょうか?ロープを跨いで散策路に合流したら須走口五合目方面にフラットな道を歩いてついにゴールです!
下山飯
残念ながらバスまで15分しかなかったので山荘「菊屋」さんで生ビール(700円)だけ頂きました。
バスを途中下車すれば温泉なども楽しめそうですが帰りが遅くなってしまうので今回はこのまま帰ります。
お疲れ山でした!
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