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あれ、大丈夫になるためには、あといくつの大丈夫が必要なのか

店頭にある、万引防止のゲートが苦手だ。

やましいことは何もしていないのに、いつもドキドキしながら通っている。

というのも、何回も引っかかったことがあるのだ。

特に海外のやつは感度がいいのか、悪いのか、半分以上の確率でいつもブーブーなる。

もはや、入店の段階でなり、最初から万引き犯として入店するという怪現象もある。

あ、もちろん万引はしたことはない。ビビリなので、しようとも思わない。

財布のなかみかスマホかモバイルバッテリーかブルートゥースのイヤホンか、そのすべてか、何が悪いのかブーブーなる。

ドイツでは、ブーブーなって、大勢のお客さんの前で、かばんの中身を全部出されたこともあった。

もはや、無意識に万引をしているのではないか。気づかぬうちに、かなりやりての万引き犯になっていたか。

まあそんなドラマはなく、盗んだものなんて一個も出てこなかったけど。

その時、持ち歩いていたラップトップが原因だろうと解放された。

あいつが立ちはだかっているだけで、もはや入店する気すら失せる。

実際に万引を防ぐためには必要なものなんだろうから、なくなれなんて思わないけど。

というか、何より、何も悪いことはしていないんだから、堂々としていたらいいんだけど。

ブーブーならなかった経験をどれだけ重ねたら、ブーブーを恐れなくなるんだろう。

日本に帰ってきてからは、全然鳴らない。

それでも、まだ、ダメだ。

トラウマって怖いね。

大丈夫を何個重ねたら、本当の大丈夫になるんだろう。

人に刻みつけられたものは、結構根深い。

これ以上、寿命を縮めながら店を出入りすることがないよう、とりあえず、これなら鳴らないだろう!と自分の中での対策を完璧にしようとおもう。

それで鳴ったら、そのときは私がブーブー泣くことにする。


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