田野浩志の「そうだスーツ、着よう。」Vol.22

いつも弊社のWEBサイトをご覧頂きまして本当にありがとうございます。

「そうだスーツ、着よう。」でお馴染み？先日の東京出張で丸の内界隈を歩いていると、「いつも動画を拝見させて頂いております！」と突然お声掛け頂きまして有頂天に・・・もとい、照れ臭い思いをした田野です。

何を申し上げたかったかといいますと、決して自慢でも調子に乗っている訳ではございません、多分（汗）

その時の会話の内容が爽やかで凄く嬉しかったんです。

「今年から新社会人になります！新入社員でチーフをするとすれば何がお勧めでしょう？今からgujiさんに買いに行こうと思っていたところなんです！」

「それはありがとうございます！新入社員さんでもしチーフをされるのであれば、やはり真っ白のリネンしかないと思います。」

「やっぱりそうですよね・・・」

「ただ・・・申し訳ございません、残念ながら白いリネンのチーフは今在庫を切らしております。もう一両日中には入荷予定ですので、もう少しだけお待ち頂けると幸いです。」

「分かりました！また近々お店にお邪魔させて頂きます！」

凄く、凄く嬉しかったです。

話は変わりますが、僕の戦友のCENTO130加藤効氏はよく、いい服はいい福を呼ぶと言っています。上手いな・・・

僕の大好きなイタリアのことわざ。

良い靴を履きなさい。良い靴は履き主を良い場所に連れて行ってくれる。

ネットを見るとフランスにもこんなことわざがあるそうです。

素敵な靴はあなたを素敵な場所に連れて行ってくれる。そしてその素敵な場所で素敵な出会いを与えてくれる。

シンデレラもブルーのドレスとガラスの靴がなければ王子様と出会うきっかけさえなかったと思うとゾッとしますね。

真っ白のリネンチーフがお声掛けして下さった方のビジネスを成功させてくれることを切に願っています。

というより、そう言うならこんな時期に白いリネンチーフの在庫切らすなよ！と自戒の念（汗）

一応お知らせですが、もう入荷して参りましたので是非ご来店お待ちしております。

ということで、凄く微力ですが格好いいスーツをお勧めして、皆様のビジネスやセレモニーをより良きものにできるよう改めて頑張りたいと思った今回の「そうだスーツ、着よう。」新入社員の方々にはあまりお勧めではないですが、僕が個人的に大好きな夏のブラックにつきまして。

1枚目は2012年、2枚目は2019年の夏のPITTIでの写真。それぞれLUBIAMとLuca Grassiaのリネンのブラックスーツ。

夏のブラックスーツは本当にお気に入りです。

なので、所謂礼服ではない、夏のブラックスーツやジャケットは本当にクールで格好が良いと思っていますので、ついついオーダーしてしまいがちなんですが、売れ残してしまうことも多くて結果的に後悔してしまうケースが多いのもこれまた事実。

でも昨今のモノトーンのトレンドです。今年こそは！とまた性懲りも無くいくつかチャレンジしてみましたが、今のところ反応が鈍い（汗）

やっぱり春夏のスーツ、ジャケットはブラックよりネイビー・・・いや、そんなことは百も承知で臨んでいるはず、絶対に格好いい、"売れる"のを待つのではなく"売っていく"という、そこそこ強い思いで今シーズンのお勧めのコーディネートをご紹介させて頂きたいと思います。

salotto di gujiでこれから猛プッシュしていこうと思っています、イタリアはパルマの名門Gianfranco Bommezzadori（ジャンフランコ ボメザドリ）のモヘア混スーツ。

モヘアは独特のツヤとハリが夏には眩し過ぎる一押しの特選素材ですが、それをGianfranco Bommezzadoriが仕立て～の、お勧めのブラックという拘りの逸品。

通常のウール100%だと礼服の様になってしまいがちですが、モヘアが混紡されることで、エレガントさがグッと増します。

逆にお葬式なんかには艶やかでセクシーな印象がプラスされるモヘアはお勧めではありません。

コーディネートのお勧めはリネン素材とのコンビネーションです。

モヘアのドライタッチな質感はリネンと合わせると雰囲気が倍増します。

夏のジャケットの定番生地はやっぱりバスケットの様に織られているホップサック。色はネイビーが定番中の定番。

ちなみにsalotto di gujiのレーベルが出来る以前から、しかも弊社gujiが京都で産声を上げた時からお取り扱いをさせて頂いているBelvest(ベルベスト）は、世界一のあのブランドも認める着心地の軽さとエレガントな雰囲気が特徴のジャケット、スーツブランドです。

そんなBelvestの中でも名品中の名品と呼び声が高いJACKET IN THE BOX、副資材をあまり使わない究極の軽い着心地で長く愛されているそのジャケットでブラックのホップサックをご用意しました。

クラシックとモーダの融合こそが私達の提案するスタイルです。

salotto di guji的セットアップのすゝめ。

今年はセットアップの当たり年だと思います。

弊社のみならずあらゆるショップさんやブランドさんから色んなセットアップの提案がなされていることでしょう。

salotto di gujiの良きパートナー、RING JACKET社製セットアップでブラックをご用意しました。

どうでしょう・・・恐らく色んなセットアップがあるの中でも比較的カッチリ系だと思います。

人気のVitale Barberis Canonico、所謂カノニコのウール×リネンは夏まで着用して頂きたい素材です。

いかがでしたでしょう？夏のクールブラック。

確かにブラックはビジネスでは使いにくい場面はあるかもしれませんが、最近の傾向としまして、スーツ、ジャケットを必要に迫られて購入するというよりは、スーツ、ジャケットスタイルが純粋に好きだから購入するという方が多い様な気がしてなりません。

ビジネスウエアのカジュアル化はもうかなり以前から言われていることですし、コロナ禍でそれに拍車が掛かっていて、もう時代に抗えないのかもしれません。

だからこそ純粋に好きだから着るという皆様の思いに答えるべく、僕達洋服屋の腕の見せ所でもあるような気も致します。

皆様にお気入りの素敵なスーツを着て頂いて、素敵な出会い、素敵なお仕事をして頂く。

僕達の使命ですね。

ここだけの話、素敵な靴は素敵な場所に本当に連れて行ってくれるみたいですよ。

素敵なお気入りのジャケット、スーツ探して下さいね。

ではまた次回！ciao！ciao！