健康診断が好き

私は健康診断が好きだ。
健康には人一倍気を使っており、大抵良い成績が取れるからというのもある。
しかし何より周りから優しく声をかけてもらえたりちやほやしてくれるから好きだ。

社会人になって10年以上、毎年健康診断を受けているが、どういうわけか健康診断施設のスタッフさんは皆優しく、余裕があるような丁寧な対応をしてくれる。

大病院ほど生死が関わるでもなく、まったりとした雰囲気のところが多いからだろうか?
大病院勤めの皆さん、本当にお疲れさまです。

さて、そんな健康診断だが、周りの空気がゆるいこともあって素の自分がでやすい。
生来、おっちょこちょいなので、色々とやらかしてしまうことも多い。
今日は自己への教訓という意味でも、やらかし具合を書いてみたい。


検査着が特殊だったよその1
特殊な検査着でちゃんと着られないことが過去2度あった。
検査着ってなんで特殊構造が多いんだろう?という純粋な疑問もあるがそれは置いておく。

1回目は温泉旅館にある簡易的な部屋着みたいな、紐で縛るタイプのお洋服だった。
私は知らなかったのだが、左右の布を交差させ、左腰にある紐と右肩から伸びる紐を結ぶような構造だった。

これをぽん、と渡されて私は硬直した。
どうやって着るのこれ?^^

よく分からなかったので、右肩から伸びる紐を「布を交差させずに」胴に巻きつけて更衣室を出た。
ふと周りを見て気づく。明らかに間違っている。

オカモトコウキのLetterという曲に「合っているの?間違ってるの?」と繰り返すcoolな節があるが
このときは「間違ってるね。ああ間違ってるよ」と聞こえた気がした。

すると受付のお姉さんが飛んできて「大丈夫ですよ、大丈夫ですよ」と言いながらキレイに結んでくれた。
まるで捨て犬が人のぬくもりを信じられなくて、心を固く閉ざしている様を諭すかのような声掛けにちょっと笑った。

その後、腹囲計測で検査着を崩したときにまた着られなくなった。
今度は違うスタッフさんに結んでもらったけどそのときは「あらまー!」だった。
控えめに言って楽しかった。


検査着が特殊だったよその2
2回目のやらかしはセーターやトレーナーのように、頭からかぶるような検査着だった。
ただ、腹回りが特殊で、左右にセパレートされた布が首のところで合流して縫い合わさっているような構造だった。
頭からかぶろうとしたとき、ちょうどその合流地点に頭をガツンガツンとぶつけていたらしく、なかなか入らなかった。

仕方がないのでそのままの状態で更衣室から受付まで出ていき、
「これはいらないよぉー」と泣きついた。前が見えなくて結構たいへんだったが、
受付から更衣室までの道のりをなんとなく足が覚えていて助かった。

「頭を入れるところが違いますよ」と笑いをこらえきれていないかのような声に促されて
無事に検査着を着ることができた。ああ、久しぶりの外気。空気って美味いんだな。

ふと周りを見ると検査を受けに来た人が一斉にこっちをみていた。
中には女性客の姿もあり、どことなく恥ずかしかった。

「この検査着、変わってますね」といったら「あなたほどじゃありませんよ」と返された。
控えめに言って楽しかった。


お腹が空いたので今日はここらへんで。

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