山岳ガイドという営み
人生紆余曲折あり山岳ガイドという仕事をやるようになって早20数年。
まだまだ未熟で道に迷い彷徨うことばかり。
【山岳ガイドへの路】
ガイドという職業に憧れがあったわけでもなく、目標だったわけでもない。そんなに山が好きなわけでもない。なんとなくアルパインクライミングが好きになり、毎週末を全国各地の山にある岩壁で過ごすようになった。
今のレベルからしたら全く大したことない内容で人に自慢できるような記録も記憶もないが、仲間と危険を乗り越えて目的を達成することだけが楽しかった。
トポやクライミングジャーナル、岩雪などの記事やクロニコルが主な情報源で、他の情報は集会での四方話くらいで、天気予報も自分で考えて観天望気で現地判断、GPSなどあるわけもなく、道具も今と比べたら全てが重くて使いづらい。
でも、今の様にスマホを見たら瞬時に答えが返ってくる環境とどちらが幸せなのだろうか。
あの時代は未知な部分がとても楽しく感じられた気がする。
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