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とあるバンドマンの官能夜話

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バンドマンの世界に渦巻く人間模様やちょっとエッチな話題を綴ったエッセー
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#セッション

とあるバンドマンの官能夜話 ~第十話

とあるバンドマンの官能夜話 ~第十話

12月8日ジョン・レノンの死の意味について想う

ジョンレノンが死んだことを知ったのは、私が二十歳の冬の日である。当時プロを目指して一緒に活動していたバンドのベース担当と一緒に、リハに向かう途中の梅田の地下街、阪神百貨店の前の、地下鉄駅の階段と阪急百貨店から階段を降りて来る人が合流する少し広くなった所と言えばわかりやすいだろうか、めずらしく号外を配っていて、それを受け取るとジョンレノンが凶弾に倒れ

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とあるバンドマンの官能夜話 ~第九夜~

とあるバンドマンの官能夜話 ~第九夜~

高齢化社会のミュージシャン

歳を取ってくると、特に男性と言うのは鏡を見る機会が減ってきます。私の場合、朝、仕事の前にシャワーをして、その時に髭を剃るために浴室内の鏡を見るのが1日の最初の自己投影で、たぶんちゃんと自分の姿を見るのはこの時が1日の最初で最後なのかもしれません、後は食後3回の歯磨きの時に洗面台の鏡の前に立ちますが、ほとんど意識して鏡に映った自分を見ることはないのですね。こんな私でも若

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とあるバンドマンの官能夜話 ~第八夜~

とあるバンドマンの官能夜話 ~第八夜~

貧乏ミュージシャン

私が学生の頃、1980年頃のお話しですから、今から35年程前の話ですが、当時バンドマンと言うのはとても貧乏なのが当たり前でした。特にプロを目指すミュージシャン達はジャンルに関係なく、楽器や機材、スタジオ代に収入のほとんどを持って行かれて、おまけに長髪だったりクリクリのカーリーヘヤーだったり、ロック系の人は金髪、紫髪、ピンク髪で、バイト先も限定されて、ほとんどの人は低収入、家が

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