とあるバンドマン

筆者はバンドマンであり、カメラマンである。ブログには書けないような内緒話のエッセーを綴る。

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マガジン

  • とあるバンドマンの官能夜話

    バンドマンの世界に渦巻く人間模様やちょっとエッチな話題を綴ったエッセー

最近の記事

とあるバンドマンの官能夜話~サウンドホールカバーのススメ~

うちの店でライブをされる方は、割合的にはアコースティックギター(以下アコギ)で弾き語りと言う方が一番多いのですが、そんなアコギをステージで使われる場合に、PAオペレーターとして一番悩まされるのが、アコギのハウリングです。 アコギやエレアコはメーカーや機種によって、様々な形式のピックアップを使っていて、そのピックアップの形式によって、ハウリングし易かったり、しにくかったりの違いがあります。あと、ボディー形状、ボディーの鳴りによっても変わってきます。 アコギでもハウリングしに

    • とあるバンドマンの官能夜話(第十六夜)「マイ・マイクの功罪」

      「ボーカリストにとって、マイクは楽器である」と言うことで、ブッキングライブの時に持ってきた「マイ・マイク」を使うことを希望される方がたまにいらっしゃいます。私も「ボーカリストにとって、マイクは楽器である」の考え方には賛成です。コロナ禍で、感染予防の観点からも、自分のマイクを使うと言うことは良いことだと思います。 でも、複数の縁者さんが出演するブッキングライブで、「マイ・マイク」に差し替えたとたんに、ピー!とかウワーンってハウリングし始めて、PAさんがミキサー卓に走ると言う場

      • とあるバンドマンの官能夜話~第十五夜~「禁酒法時代のライブ配信」

        (2021/6/14)入稿 昔バンドマン>普通のサラリーマン>五十過ぎて倒産解雇>独立起業>バンド復活>ライブバーのマスターと言うまっとうな人生を歩んでいる筆者です。 3月初旬の店舗移転後、3月末までのほんの少しの期間営業することが出来ましたが、その後の蔓延防止や4月からの緊急事態宣言、そしてその延長と言うことでもう6月になってしまいました。我々のような酒を出す店やカラオケを提供する店に対して、カラオケも酒の提供も禁止され、休業を余儀なくされているだけではなく、普通に外食

        • とあるバンドマンの官能夜話~第十四夜~「妬み嫉み」

          昔バンドマン>普通のサラリーマン>五十過ぎて倒産解雇>独立起業>バンド復活>ライブバーのマスターと言うまっとうな人生を歩んでいる筆者です。 COVID-19の猛威は緩むところを知らず、昨年、今年と続けざまの緊急事態宣言の発出を受け、今回も休業せざるを得なくなりました。行政からの要請はアルコールなし、カラオケなしの時短なら、20時までは営業出来ますが、うちのようにお酒を飲む店で、普段はカラオケ営業で20時オープンのお店の選択肢は休業しかありません。 昨年の休業要請の時もそう

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        • とあるバンドマンの官能夜話
          11本

        記事

          とあるバンドマンの官能夜話~第十三夜~「人間観察」

          学生時代バンドマン>普通のサラリーマン>倒産解雇>独立開業>バンド再開>ライブバーのマスターと言うまっとうな人生を歩んでいる筆者です(笑) さて、今夜は私のお店に集まるとてもとても個性的なお客様にスポットを当てて、カウンターの内側から見る人間観察から、その奇妙な生態を紐解いて行きたいと思います。 そもそもミュージシャンと言うのは、自分自身も含めて自己顕示欲が強く快楽主義で自信家が多いと思うのですが(俺は違うと言う方はどんどん反論してください)、ミュージシャンによくあるタイ

          とあるバンドマンの官能夜話~第十三夜~「人間観察」

          とあるバンドマンの官能夜話~第十二夜~

          ーバンドマンがライブバーのオーナーになるの巻ーその2ー ライブバーを引き継ぐことになった私は、相手の意思が変わらないうちに経営権譲渡の契約書を作成して取り交わしました。何事も押さえる部分は押さえておかなければと言うのが独立起業してから身に染みついた物事の進め方でした。無事契約を交わし、居抜きで清掃業者だけ入れて、古くなって痛んだ椅子だけは新調して、それ以外はそのままお店を始める予定でした。ところが予定通りに物事は進みませんでした。 契約した引き渡し日に店を訪れましたが、ご

          とあるバンドマンの官能夜話~第十二夜~

          とあるバンドマンの官能夜話~第十一夜~

          ーバンドマンがライブバーのオーナーになるの巻ーその1ー 学生時代に音楽活動をしていた人も、社会人に成ると音楽活動を止めてしまったり、楽器を弾くこと自体を止めてしまったりと言うことが多いと思います。私もそんな一人で、学生時代は演奏者として小さな芸能プロダクションに所属していて、歌やダンスのバックバンドなどでお金をもらう、つまりプロ活動をしていたのですが、大学を卒業して就職するとそんな活動をする時間もなくなり、ひたすら仕事に邁進しているうちに楽器を弾くこと自体もいつのまにかしな

          とあるバンドマンの官能夜話~第十一夜~

          ボケの特効薬

           先日からカミさんがナースの仕事を再開した。 「再開した」と言うと休職していたとか言うレベルで受け止める方もいらっしゃると思うが、30年以上のブランクがあっての仕事再開である。  30年の間に医療技術は発達し、当時の医学知識を30年間維持していたとしても最先端の医療現場で仕事をするには厳しいものがあると言うのは当然である。 カミさんの場合は友人が勤める高齢者施設で非常勤の看護師を募集していると言うことで免許のあるカミさんに声が掛かったのである。  高齢者施設での看護師の仕

          とあるバンドマンの官能夜話 ~第十話

          12月8日ジョン・レノンの死の意味について想う ジョンレノンが死んだことを知ったのは、私が二十歳の冬の日である。当時プロを目指して一緒に活動していたバンドのベース担当と一緒に、リハに向かう途中の梅田の地下街、阪神百貨店の前の、地下鉄駅の階段と阪急百貨店から階段を降りて来る人が合流する少し広くなった所と言えばわかりやすいだろうか、めずらしく号外を配っていて、それを受け取るとジョンレノンが凶弾に倒れたと言う記事だった。 当時はロックからフュージョンへ、そしてジャズへと自分の音

          とあるバンドマンの官能夜話 ~第十話

          とあるバンドマンの官能夜話 ~第九夜~

          高齢化社会のミュージシャン 歳を取ってくると、特に男性と言うのは鏡を見る機会が減ってきます。私の場合、朝、仕事の前にシャワーをして、その時に髭を剃るために浴室内の鏡を見るのが1日の最初の自己投影で、たぶんちゃんと自分の姿を見るのはこの時が1日の最初で最後なのかもしれません、後は食後3回の歯磨きの時に洗面台の鏡の前に立ちますが、ほとんど意識して鏡に映った自分を見ることはないのですね。こんな私でも若い頃は髪型も気になるし、結構なナルシストだったので、鏡でなくても街角のショーウィ

          とあるバンドマンの官能夜話 ~第九夜~

          とあるバンドマンの官能夜話 ~第八夜~

          貧乏ミュージシャン 私が学生の頃、1980年頃のお話しですから、今から35年程前の話ですが、当時バンドマンと言うのはとても貧乏なのが当たり前でした。特にプロを目指すミュージシャン達はジャンルに関係なく、楽器や機材、スタジオ代に収入のほとんどを持って行かれて、おまけに長髪だったりクリクリのカーリーヘヤーだったり、ロック系の人は金髪、紫髪、ピンク髪で、バイト先も限定されて、ほとんどの人は低収入、家がお金持ちでない人は女のヒモか、もう少し上品な言葉で言うならお金持ちのおばさんのパ

          とあるバンドマンの官能夜話 ~第八夜~

          とあるバンドマンの官能夜話 ~第七夜~

          「グルーピー」って死語ですか? 中学1年でクラシックギターを始めた私は、中学2年生の頃には結構弾けるようになっていて、人前で下手なりの演奏をしたりしていました。当時ギターを弾く奴は誰でもモテたのですね、人前に出ることもしゃべることも苦手だったのが、ギターを弾くようになってからは180°方向転換して、生徒会長に立候補して副会長になって全校朝礼の司会進行までするようになっていたのです。そして女子からも沢山告白されましたが、もちろん学校関係ではエッチもお医者さんゴッコも一切しませ

          とあるバンドマンの官能夜話 ~第七夜~

          とあるバンドマンの官能夜話 ~第六夜~

          プロミュージシャンの定義 2016年はビートルズ来日50周年と言うことで沢山のトリビュートバンドの企画などが開催されていますね。私もいくつかのトリビュートバンドのライブを聴く機会がありました。音楽活動をやっていると、お付き合い的に知り合いのライブを観に行かなければ、自分のライブに来てくれないのではないかと言う強迫観念に襲われるのですね。ちょっと近い感覚はスナックのママさんが近くのライバル店が新装開店する時に花を贈って、お客さん連れて同伴でお店を訪れるようなものでしょうか。

          とあるバンドマンの官能夜話 ~第六夜~