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もしもピアノが弾けたなら・・・・


子どもの頃に夢みていたのは・・・・

小学校の音楽室で、これが弾けたらまずアイドルだったことだろうと思う。一度はピアノを習っている友だちに教わって、だいたいみんな冒頭1小節くらいは弾けるやつ。でもそれ以上は根気がないとできない
ちなみにわたしの4つ下の従姉妹は、友だちの指を見て弾けるようになった天才。今ではその可憐な指さばきはハサミ美容室で発揮されています

次に見様見真似でチャレンジするのがこちら…これも最初の高音部分だけ、弾けるやつ。わたしの小学校は春に運動会、秋に音楽祭があったので、中~高学年になるとこの曲を器楽演奏したりする。なのでアコーディオン担当になったりすると、若干ピアノも弾けるようになる
小学校のときって、必ず学年にひとり、ものすごいピアノ弾きがいたりしませんでした? 朝礼その他学校行事になると、必ずピアノの前に座っていて、校歌の伴奏をする。更には合唱部の専属だったりして、一目置かれた存在。わたしの同級生は幼稚園の時からただひとり…ピアノというとずっと彼女だけだった。そんな彼女は、今では音楽教師をしております


ちょっと知恵がついてくると・・・・

1度は『カルメン』に憧れる。こちらも音楽祭では高学年のメイン曲に選ばれがちでしたが、だいたい取り上げられるのは賑やかに始まる『闘牛士』の部分。けれどわたしは断然『ハバネラ』が好きでしたね~♬ 演奏としてはやったことないのだけれど・・・・

そしてこのあたりで「ピアノを習ってみよう」かと思うこともあり勘違い…でもわたしは赤いバイエルと黄色いバイエル実質半年間、そして両手で「きらきら星」を弾けるようになったところでやめてしまった。まず手が小さくて、おやゆびの『ど』からこゆびの『れ』までが届かないことが要因、と当時は言っていた。けど、ぶっちゃけ練習が嫌いだった


思春期あたりになると・・・・

内なる情熱パッション?をなにかにぶつけたくなる!?…というか、このころはイライラがおさまらない時期でもあった。でもそれを、あからさまにしたくないという子どもながらに変なプライドもあり、その躍動をピアノで表現してみたかった。『革命』あたりをビロビロ~♬っと弾けたら、多感な気持ちも安らいだのかなぁなんてね

小学校の頃に日本語で聞いた『魔王』も、中学になると別な音楽となって耳に入ってくる。子どもの頃「おと~うさん、おとうさん ♪」って、休み時間にふざけていた男子は、やっぱり「まいふぁーだー、まいふぁーだ ♪」と、日本語英語でふざけることになる…結局同じ笑
こちらは怒りをぶつける相手が固定されるかもね~。あくまでも個人的意見だけれど・・・・

これくらいになると音楽の授業で聞いたクラシック音楽の曲名その他を覚えていられるようになる。気になる曲を書き留めて…とはいえこの時代、それを聞こうと思っても子どもの小遣いでレコードを買うのも大変だったし、中学時代は『DURAN DURAN』に夢中だったから、クラシックよりそっちにお金が飛んだよね
でもね、今でも好きなの『動物の謝肉祭』どきどきBGMにしてる…恋愛小説には向かないけど


大人になると・・・・

子どもを横に、この程度の曲が弾けたらいいな~と思うようになる。音楽教室なんかでは「大人のためのピアノ」なんて項目もあり、自分が弾きたい曲だけを練習するプログラムがあった。ちょっと習ってみようかな~と思ったこともあるけど、そのくらいになると「練習が嫌い」なんてこと言えないし、続けられる自信もなかった
でもだいたいそういう曲は、クラシックじゃなくて歌謡曲だったりするんだよね。そして大人になると、他人先生の前で、思うように弾けない姿をさらすのはまた、違うプライドが邪魔して思い切れなかったりもする

クラシックも聞きなれてくると、ただ楽しむだけの音楽ではなくなる。好きな曲はパワーをくれる。仕事をしていた頃、毎朝会社に行きたくなくて、でもいかなきゃだめだし、そんな時は車の中で自分のモチベーションをあげるために毎朝聞いていた

モチベーションアップにはちょっとおどろおどろしい感じがいい。気持ちもテンションも、それ以下にならないように自分を鼓舞するのだ。若干怒りをぶつけたい曲と似ているが、ちょっと違う。『魔王』ではますます落ち込んでしまいそうだものね

モチベーションアップには、最初は静かに入って、どんどん盛り上がって加速して、最後に「どこまでいくの~」って感じでリピートして、じゃ~んって終わる曲がいい。あくまでもわたしのための曲だけれど


落ち着くと・・・・

目でも楽しみたいと思うようになる。バレエ音楽はBGMにもいい。ちょっと冒険している気分にもなる

もうここまでくると自分で弾こうなんて気は起きない。もう他人の手を借りて楽しませていただこうと思う

そう言えば高校の頃、芸術鑑賞講座というものがあり、年に一度なにかしらの舞台を観た。キエフバレエ団の『白鳥の湖』を観て、なんで「バレエやらなかったんだろう」とすぐに感化された。でもね、高校生になってからそういう技術的なことを始めようと思っても「遅い」ってことを実感したんだよね。ピアノもちょっとでやめたし、なにかを始めるのに「遅いことはない」っていうけど、いろいろ勉強が足りなかった


多分、なにをするにも「遅いことはない」のかもしれないけれど、そこに情熱が伴うかどうかでまた違ってくるんだろうね

そんなわたしの『もしもピアノが弾けたなら・・・・』でした ('ω')ノ
最後に、こちらをどうぞ




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たゆ・たうひと
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