教師のバトンについて一考察#02
2023年1月16日・月曜日の日本経済新聞に、大機小機が見当たらない。日経さんにしては、珍しい記事構成である。
一面が教育だ。「先生の質 保てない」2000校で欠員、1年で3割増 魅力失い倍率最低(日経調査)となっている。きょうのことば、社会面にも関連記事があり、また、9面オピニオンには、複眼---部活動「地域移行」の成否--- があり、ど真ん中の特集は、共通テストに裂かれている。もう、教育一色のように見えるくらいだ。
現場は、35人学級、30人学級、25人学級とクラスサイズを小さくするよう言い続けている。教育と名のつくものは、学校に組み込まれてきた。その度ごとに仕事は増えるが、人は増やさないを続けてきた。何をいまさら……とため息が出る。
解決策なんか、超がつくほど簡単である。教育予算を増やすだけで良い。財源は、もちろん「国債」である。文部科学省より、緊縮財政を貫く財務省が悪いのである。
有給が正しく消化され、円滑に部活動がなされ、産休育休が申請されても欠員に困ることなく学校経営をする方法。一人当たりの給与を大幅に上げ、児童生徒数あたりの教員定数を増やせばよい。そのためには、しっかり教育予算を増やすだけである。そうすれば、教師のバトンはつながるのだ。以上。