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誰のための大学スポーツかvol.3

前回。 

めちゃ前ですね。遅くなりました。

今は同志社大学体育会ボート部で学生コーチをしています。山口弘人です。

 

 


あらゆる娯楽コンテンツがある時代。かつてスポーツやテレビくらいが主要な娯楽コンテンツだった時代はもう終わり、身の回りには様々な楽しいことがある。

そんな時代に、スポーツをする意味ってなんなのだろう。ほとんどの人がプロにならずに、一般企業や公的組織などのスポーツとは異なるところに進路を決める大学スポーツならなおさら。 

 

ってのが前回。

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と、ずっと頭の中で悩ませてきたある日、株式会社ookamiの若月さんがtwitterに共有していたnoteをみて、少しだけスポーツをやる意味が見えたかもしれないと思った。




3つ目を作りたい。って前回書いていたけど、

これが3つ目になるんじゃないかと感じた。


プロであってもそうだが、誰かを応援するときは、その人を純粋に応援している場合もある。でもその選手に何かを投影して、応援している場合もあるんじゃないか。


わかりやすいのは、日本代表として世界で活躍する選手を応援する場合。彼らを応援するのは、自分が日本人だと思っているからであり、日本人という共通点の元、選手に自分自身を投影して応援しているというパターン。もしも勝ったら自分が世界の舞台で相手に勝ったように思うし、負けて悔しがる場面を見ると、自分も負けて悔しい感情が起きる。


この共通点が多ければ多いほど、投影度合いが大きくなっていくんだと思う。例えば地元が一緒だったり、性別が同じだったり、社会人アスリートが同じ会社にいる場合だったり。共通点があれば、どんどん自分に近くなっていく。

世界を相手に普段仕事をしている人であれば、やはり代表選手に投影しやすくなるだろうし、リーグ戦で弱いチームでも孤軍奮闘する選手がいれば、そういう環境で自分も奮闘している人は共感しやすい。

それまでその競技の常識と言われていたことから外れた独自の道をいくアスリートであれば、そのような独自の人生を歩んでいる人たちは感化されるだろう。



共通点というのか、共感というのか、感化というのか適切な言葉は見つからないけれども、スポーツにはこういう力がある。もちろん他のエンタメや娯楽のコンテンツでもあるだろうが、スポーツほど勝ち負けがはっきりついて、その結果をトコトン追求するアスリートがいて、競技によって特性も違うし、アスリートによって人間性もバックグラウンドも全然違うコンテンツは他にはないと思っている。ここまで真剣に打ち込んでいる人たちがいるものって他にはないんじゃないか。だからかっこいい。


そしてその中でも、プロではなく大学スポーツは共感を呼ぶキャラクターというか、特徴というか、このあたりは本当に多様だ。しかもプロや社会人アスリートになる選手はほんの一握りなのに。彼らも高校時代にスポーツをやっていた人が大半だろうから、そんなことは百も承知だ。いろんな選択肢が溢れている大学であえて、スポーツをするという選択をした。自分の生活のためでもないのに、スポーツをしている。だからこそ、本来はもっと多くの人に刺さるコンテンツだと思っている。彼らには純粋な想いが宿っているから。その想いに人々はきっと惹かれるんだ。



本来ある大学の色、そのチームの伝統的なカラー、今年のチームの特徴、選手のキャラクター、バックグラウンド、過去の試合の軋轢やライバル心など、スポーツをやってきた人はもちろん、スポーツに関わっていない人だからこそ、競技以外の面が色濃く見えてきて、自分をより投影することができるんじゃないか。



そして最終的には、その選手たちの活動こそが人々に元気をくれる。明日への活力になる。活躍しなくても、ひたむきに結果を追い求める姿こそが。

もちろん選手だけじゃなくて、関わる全ての人も。スタッフへの共感は、おそらく多くの人がしやすいだろう。



そういう力が大学スポーツにはあると思っている。


そして自分自身が今もなお、同志社大学ボート部に関わっているのも、この同志社大学ボート部が自分たちの手で強豪セレクション大学に立ち向かう姿に元気をもらっているから。

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ひとまずこれが今のところの僕の答えです。


誰のための大学スポーツか。


1つ目は自分たちのため

2つ目は関わってくれる人達のため。特にスタッフやOB・OG

3つ目は自分たちの活動で元気を与えられる人達のため




3つ目を意識して活動するのはなんか違うきがするので、あくまで付いてくるもの。目的じゃなくて結果なのかなと思うけどこの辺りまだモヤモヤするので、ひとまずこれが自分の現在地です。



また次でお会いできたら。




この度はサポートいただきありがとうございます。 少しでも皆様が元気になったり、ためになるコンテンツをお贈りしますので、どうぞよろしく御願いします。わからないことがあれば、いつでもご連絡待ってます!