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気付かぬうちに落とし穴だらけに!?DEIがプロダクトを伸ばした事例

Ubie株式会社で病気のQ&Aのプロダクトマネージャー(PdM)を務めている、田口です(@guchey)です。

この記事は上記の記事には書ききれなかった、ぜひ紹介しておきたい盲点に関する事例を書きたいと思います。


盲点って何?

UbieでDEIをリードしている @shokosuzuki1991 の上記の投稿が盲点について分かりやすいです。何もしないと集団は画一的になる>盲点が増して事業が死ぬということです。

DEIについて非常に納得感のある素晴らしい言語化だと感じていましたし、重要性を理解した、、、つもりになってましたが、プロダクト開発を進める中で、やっぱり盲点から落とし穴にハマってしまった事例があったので紹介します。

異常に高かった女性ユーザーの離脱率とチームの盲点

ある施策を検討している際に、クロス集計していたところ、偶然、在籍医師を紹介する画面で女性ユーザーの離脱率が非常に高いことに気づきました。この事実に気づいたとき、男性しかいないチームという構成にもハッとしました。

この発見を受けて、チームには盲点があり、気づいていない落とし穴がプロダクトに潜んでいると考え、チーム外も巻き込んでもっと多くの人の意見を聞くことが重要だと考え、次の調査を行いました。

  • 社員へのインタビュー: 意見を収集する属性を拡大。特にチームメンバーの性別が偏っていたため生物学的女性を中心にヒアリングしました。

  • 類似サービスのリサーチ: 競合サービスが女性ユーザーをどのように獲得しているかを調査し、自社サービスとの比較分析を行いました。

  • ユーザーインタビュー: ターゲットである女性ユーザーに直接インタビューを行い、ニーズやペインポイントを深掘りしました。

目立つ見出しで社員のviewを稼ぐ

社内からも多くの意見が寄せられ、実際に類似サービスと比較してみた中で、最も有力な仮説として浮かび上がったのが「女性医師の存在がわかりにくい」という点です。実際にこの課題に対処し、存在がわかりやすいデザインに変更したところ、女性ユーザーのコンバージョン率が135%に改善しました。

協力医師の例が全部男性医師になっていたので、女性医師と男性医師が並ぶように調整した

「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」というUbieのミッションに照らし合わせると、盲点に気づく頻度を上げることが事業成長のドライバーであると再認識した事例です。盲点があるとわかっていても、見えない落とし穴にはハマるのです。

属性の多様性は事業成長のレバーである

分析でたまたま気付いたケースですが、盲点があるとそもそも分析しようと思わないとか、データが偏っているとか、データが無いなんてこともあります。Ubieのプロダクトにも気づいていない落とし穴がまだあるかもしれません…

組織として属性の多様性を増やすことがこの課題に対する解決策です。当然プロダクトマネージャーの属性の多様性も非常に重要であり、さまざまな属性の方々に活躍していただけると考えています。とはいえ今のUbieにおけるプロダクトマネージャーは男性が圧倒的に多く、属性の多様性、その中でもまずは生物学的女性の増加には力を入れています。

DEIプロジェクト推進の意義と難しさに関しては @shokosuzuki1991 の以下の記事が大変参考になるので、スタートアップに限らず多くの方に一度は読んでもらいたいです。

Ubieでのお仕事や記事の内容について興味がある方はぜひお話しましょう。
twitter / pitta で募集しています。


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