
マー君退団と楽天イーグルス
楽天イーグルスは、日米通算197勝を挙げ、2013年優勝の立役者でもあった田中将大選手を契約保留者名簿に記載せず、自由契約とすることを発表した。これを受けて、田中選手も自身のYoutubeで来シーズンは楽天イーグルスと契約せず、新たなチームを探すことを発表した。
田中選手は、楽天で確かな実績を挙げて、メジャーへ挑戦し、ニューヨークヤンキースで6シーズンを過ごした後に、楽天へ復帰と言う経歴を歩んできた。
日米通算200勝まで、あと3勝と迫ったこのタイミングで、楽天側は各選手の働きを踏まえて、田中選手へ大幅減俸を提示し、それを田中選手が合意できずに、自由契約に至ったと言うのが経緯のようだ。
確かに、2021年に日本球界復帰以降、田中投手は20勝を挙げているが、今シーズンに至っては0勝となっており、戦力としては数えにくい状況にある。
それでは、知名度による観客動員への貢献はどうかと言うと、2021年以降、新型コロナの影響はあったとは言え、2024年シーズンが1番の観客動員となっていて、営業としての貢献度も少ない。
これらを踏まえると、田中選手への今回の対応は、球団側としては致し方なし、と思える。
それでも、楽天を日本一に導いた生え抜き選手と言うブランドはあるので、せめて200勝や現役引退は楽天で、と言うのがファン心理であろう。
自由契約で、他球団と条件が折り合わない場合は、楽天と再契約する可能性もある。
日本球界としても、楽天としても、屈指の投手がどのような選択をするのか、注目したい。