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アンチェロッティと風間八宏
いよいよチャンピオンズリーグ決勝がこの週末になった。レアルマドリー対ドルトムントの対決だが、どんな戦いになるのか、楽しみだ。
さて、ラリーガを制し、チャンピオンズリーグも決勝に駒を進めるレアルマドリーの監督は、ご存知アンチェロッティ監督である。
イタリア、フランス、ドイツ、イングランド、スペインの5大リーグで数多のトロフィーを掲げる名将である。それでいて、自らの戦術よりも選手個々が持つポテンシャルを最大限に引き出すこととそのゲームに求められる戦い方をチョイスすることを是とし、スーパースターが集まるロッカールームのマネジメントに卓越している。レアルマドリーと言うチームの監督としては、これ以上ない存在である。
イタリア人監督らしく、勝利に対して一番効率的な戦い方をするアンチェロッティに対して、似たようなアプローチでどう勝つかを追求するのが現南葛SC監督の風間監督であろう。
ちなみに、どう勝つかについて、徹底的にロジカルである代表格がグアルディオラ監督だと思う。
風間監督のアプローチは、選手の最大限のパフォーマンスを引き出しつつ、どう勝つかを追求するので、選手が発揮するパフォーマンスに左右され、勝ち方は効率的ではない。ただエンターテイメント性は高い。名古屋グランパスを率いた2018年シーズンに豊田スタジアムで43,579人を動員したのは、グランパスにおいて、おそらく歴代最高の動員数ではないかと。
プロスポーツの世界は結果とともに、ビジネス性も求められる世界で、勝ち続けてもサポーターや観客動員が増えないことには成り立たない。もちろん、応援するチームは強くあって欲しいけど、選手の圧倒的なパフォーマンスやゲームそのものを観ていて楽しいと思わせるのも、ある意味プロスポーツに求められることなんだろうな、と。