そんなbitterな話
Vaundyのそんなbitterな話のMVにハマっている。
最初にこのMVを見た時、若い男女の甘酸っぱい思い出の回想をして、恋が終わるとそれがほろ苦いという感じなのかな、と思っていた。
ただ、そうであると、ラストシーンの意味が読み解けないなーとも思っていた。せいぜい、この身が朽ち果てても、思い出は永遠的な内容かな、くらいの印象だった。
ところが、この記事を読んで、あぁ、なるほどと思うとともに、泣けるMVに変わった。
要するに、さまざまな恋の記憶が、例えその身が朽ち果てても、量子力学レベルでは記憶されていると言う内容なんだと。(実際そうなのかは知らない)
これって、例えば、君を永遠に愛するみたいなアプローチと似ているんだけど、情緒寄りではなく、もっと論理的な感じで、そんな論理的な中に、実はとても情緒的なものが内包されると言う、書いていて自分自身でも、よく分からない発見というかアプローチだなと。
人間を科学的にアプローチすると、細胞がー、DNAがーがあって、最終的には原子や電子みたいになるのだけど、人格や趣味嗜好があるのと同じで、もしかしたら、愛おしい人との記憶も科学的にはどこかにメモリーされていて、それは量子力学によって再現されてしまうとこのMVのラストシーンはあり得るなーと言う。
それって、嬉しいんだけど、そもそも自分自身ではないし、相手もそもそも自分が愛した人ではないので、それが科学的に再現されても、却って切ないというか、瞬間の美学を大事にしたい、みたいな願望もあって、実は複雑な感情にさせられてしまうのである。
まあ、それでもこのMVは最近観た中では、最高だな。