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Tears in heaven
エリッククラプトンのTears in Heavenと言う曲がある。1992年にリリースされ、[ラッシュ]と言う映画の主題歌となった曲である。ただ、それよりもこの曲を世に知らしめたのは、同年に出演したMTVアンプラグドでのパフォーマンスだろう。
MTVアンプラグドは、1989年に放送開始し、数多の大物ミュージシャンが出演しているが、その中でもクラプトンのパフォーマンスは出色のものだと個人的には思っている。自身の代表曲でもあるいとしのレイラなどもアコースティックアレンジされ、自身が影響を受けたブルースのカバーも披露している。
そんな中で4曲目に披露されたのが、Tears inHeavenである。
ちなみに、この曲は前年1991年に当時4歳だった息子を亡くしており、その息子を悼んで作られた曲である。クラプトンは、若い頃に酒とドラッグに溺れる生活をしており、この息子の死を受けて、改めて引き篭もった際に、周りはまた酒とドラッグに戻っていくと杞憂したと言う。ところがクラプトンは、息子を悼んだこの曲を作り、また表舞台へと戻っていたのである。
この曲がリリースされた時は、私はまだ学生で、もちろんこの曲は好きだったが、最近改めて親になった立場でこの曲を聞くと、何とも言えない切なさと悲しさを感じる。
音楽って、年齢や生活環境に応じて沁み方が変わるんだな、と思わせてくれた曲でもある。