「三重県の風土」三井財閥を生んだ伊勢商人の特殊性
伊勢商人は、大阪商人・近江商人と並ぶ日本の三大商人で、最も有名なのは三井財閥(旧越後屋)ですが、伊勢(三重県北中部)は、そのまま当地で暮らしていても何不自由ない豊かな土地だったのに、なぜ商業が発達したのでしょう。
⒈伊勢商人の特殊性一般に商売が得意なのは、世界を見渡せば土地を持てないユダヤ人や同じ流浪の民の中国の客家(ハッカ)、土地が痩せていて農業できない中国の福建人(=華僑の主な出身地)、土地がほとんどない干潟に住んでいたベネチア人のように当地に居続けてもメシが食っていけ