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日本とは何か?

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日本列島における人間の営みについて思想を軸にした書評中心のライティング。
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#古事記

古事記神話入門 三浦佑之著 書評

<概要> 50年以上古事記を研究してきたという著者が、古事記の上中下巻のうち、神々の物語を扱う上巻を対象に原文の口語訳と共に解説した入門書。 <コメント> 神話なので、あくまでフィクションですが、大枠の日本の成り立ちを仮説としてイメージするには、きれいに整理されているなあと思います。 ◼️垂直的世界観 天孫(ヤマト)民族に興味を持って、それなら古事記ということで、専門家による入門書を読んだんですが、天孫民族というだけあって、大本の神話の構成は、上下の垂直(天地)関係で構成

横須賀「走水神社」にてオトタチバナを想う

昨日は、天気が良かったのでサイクリングがてら、横須賀「走水神社」に行ってきました。走水神社は、東京湾岸各地の名称の所以ともなったオトタチバナを祀ってある由緒ある神社。 「思想の地形史」の「湾」では 海に面した鳥居をくぐると、山道がまっすぐに延びている。その右側には社務所や、オトタチバナの姿を刻んだ「舵の碑」がある とのように、社殿の石段を登りつつ振り返ると 東京湾に面していて、 神社の裏山まで登ると美しい東京湾の風景が望めます。内房の工業地帯もくっきり。 記紀神話

「読み解き古事記 神話編」 書評

<概要> 古事記上巻を中心に、日本の神々から皇統に至る神話の数々を、丁寧に解説した新書。 <コメント> 古事記の専門家、三浦佑之さんの著作は、1年前に読んだ「古事記神話入門」以来。 最近は、ギリシャ神話と日本の神話をパラレルで勉強しているので、その類似性について一度整理してみたいと思っています。 そして最近感じるのは、神話というのは、全てがフィクションというわけでもなく、過去にあったエピソードを面白おかしく整理して、誰もが楽しめるよう編纂されたもの、つまり今でいえば歴史

なぜ神と仏は合体したのか?「神仏習合」書評

<概要> 古代以降、元来、基層信仰(神)を保有する日本が、社会環境の変化の枠組みの中で、どのように普遍宗教(仏)を受容し、活用し、変容させていったのか?戦国時代までの流れを簡潔に解明した著作。 <コメント> 奈良のお寺を回っていると「廃仏毀釈」の名の下に仏像が破壊されたり、寺そのものが消失してしまったりと、明治政府は、タリバンがガンダーラのバーミヤン遺跡を破壊したり、中国共産党が文革時代に仏像の首狩をしたり、と同じような酷いことをしてきたんだな、と思います。 我々現代に生