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【CLE】ヤングガーディアンズver.1.1.0【戦力分析】

 読者の皆さん、いつも読んでいただきありがとうございます。Windiansです。
 スプリングトレーニング(以下STと表記)も終盤に入り、開幕に向けて仕上がってきたチームやなかなかうまく行かないチームと、状況は様々あると思います。ガーディアンズはなかなか放送がないですが、現在カクタス・リーグで最下位と怪しい雰囲気をプンプン醸し出しています。まあ、試合の後半は大抵マイナーの選手が出てるし…ね?
 今回は、そんなガーディアンズの戦力分析と開幕ロースターの予想をします。メジャーデビュー組も多く、コンタクト重視の方針を確立した昨年は、アプリのリリース段階「ver.1.0.0」のようなものでした。そこからアップデートされて「ver.1.1.0」となった彼らを見ていきましょう。


1. 投手

1-1 昨年のメンバーの簡単な振り返り

 まずは昨シーズンの人員から確認します。主なメンバーは以下の写真の通りです。

左腕が全然おらんとか言わない😠

 先発は5人中3人が1年間離脱せず、素晴らしい成績を残してくれました。Aaron Civaleはケガでの離脱が3回あったものの100イニング近く投げ、Zach Plesacは不安定な投球を続けましたが130イニング以上稼いでくれたので、共に最低限の結果は残せたと言っていいでしょう。彼ら2人が離脱中は、メジャーデビュー組が穴埋めをしてくれました。
 中継ぎと抑えは、なんとJames Karinchak以外の7人がほぼ1年間完走!Karinchakはケガで前半戦を全休しましたが、その分後半戦はよく頑張ってくれました(BB/9は知らない)。彼がいなかった前半戦は主にAnthony Goseが頑張り、穴らしい穴は特にない陣容を維持できました。

1-2 開幕ロースター予想

 昨シーズンはほとんどの投手が好成績を残し、かつオフの流出がなかった(Bryan Shawはシーズン中のDFA)ため、枠の競争自体がほとんどないです。そのため予想といってもほぼすることがありません。あまり去年と代わり映えしませんが、以下の写真が開幕時点でのロースター予想になります。

🆕は去年と代わった選手

 10秒で終わった1人も変わらない予想になった先発と抑えについては、ここでは簡潔なコメントで終わらさせていただきます。

  • 先発→ポストシーズンでリリーフに回ったPlesacをSTで先発起用しているので、変更なし

  • 抑え→昨季ALセーブ王を変える必要なし

 問題は中継ぎです。左腕のSam HentgesがST初登板で離脱した(左肩の炎症、復帰時期は未定)ため、DFAされたShawの枠と合わせて2枠空きました。今回の予想では、Hentgesの代役としてTimmy Herrinが、もう1枠はHunter Gaddisが入ると予想します。

Timmy Herrin
 昨シーズンは傘下AAとAAAでプレー。合計で42試合69.1回を投げて防御率4.02、102奪三振、23与四球だが、AAAでは被弾が激増。Hentgesのケガにより白羽の矢が立つ。というか左腕が少なすぎて、リリーフは他にKonnor Pilkingtonしかいなかった。

Hunter Gaddis
 昨シーズンは傘下AAとAAAでプレー。メジャーでは2試合に先発し、7.2回を15失点(7HR)、5奪三振、3与四球と壁にぶつかる。STでは現地3/20時点で5試合(2先発)13回を投げ、5失点(4自責点)、17奪三振、3与四球。

 先発に左腕が一人もいないことは全く問題ありませんが、リリーフには最低でも1人欲しいので1枠確定です。残りの1枠は昨季からの右腕5人に一定以上の信頼を置けるので、利き手は問わず、お試しで使える投手を起用すると考えています。まあ、左腕が少なすぎて消去法的に右腕になってしまいますが。
 Gaddisの選出理由は、以下の2点です。

  • STで先発とリリーフの両方で起用されていて、ロングリリーフも谷間の先発も任せられる

  • 奪三振能力が明確に向上している

 課題だった被ホームランも、サンプルは少ないながらここまではゼロと改善されています。しかも先発登板も含まれているので、メジャーリーガーとの対戦も含まれているという点がなお良いですね。
 ただ、今回はGaddisを選びましたが、マイナースタートになる可能性も十分あります。他の候補としてはMichael Kellyあたりでしょうか。ロースターが確定しているわけではないので、まだまだアピールを続けてほしいです。

2. 野手

2-1. 昨年のメンバーの簡単な振り返り

 こちらもまずは昨シーズンの人員から確認しましょう。写真の2~9の数字は守備位置を表しています。

ロースター拡大前の8月終了時点

 控え選手は捕手のLuke Maile以外流動的でした。

2-2. 開幕ロースター予想

 大変申し訳ないのですが、こちらもあまり代わり映えしません。打撃不振だったMyles StrawはGGを獲得し、かつ5年契約中、その他は去年好成績だった選手かピンズド補強の選手なので、やはりスタメン競争が起こりえませんでした。この記事の投稿が開幕直前になってしまいましたが、ST開始前でも、競争はほぼないと予想していたでしょう(後付け)。ここでのコメントは、🆕の付いたポジションと控え選手のみにさせていただきます。

スタメン選手の左の数字は守備位置

① DH

 今オフのフロントは積極的(当社比)に動き、FAの目玉選手だったJosh Bellを獲得しました。わざわざメジャー契約を結んで使わないはずはないので、スタメン起用するでしょう。

 Bellはファーストを守れますが、Terry Francona監督はJosh Naylorを起用するようですので、まずはDHの出場になります(以下記事より参照)。ただ、Naylorは左投手を滅法苦手としているので、相手先発が左投手の場合はBellをファーストで起用することも考えられます。その際のDHは、昨年Franmil ReyesをDFAした後と同様に、他のスタメン選手を守備免除枠として使うと思われます。

参照記事:


② 捕手(スタメンと控え)

 去年の捕手はAustin HedgesMaileでほとんど回していましたが、今オフにそれぞれFAでパイレーツとレッズへ移籍しました。そこに補強としてメジャー契約でMike Zuninoを、マイナー契約でMeibrys ViloriaCam GallagherZack Collinsを獲得と、メンバーが完全に一新された形になりました。

 スタメンはDHと同様、こちらもメジャー契約で獲得したのでZuninoになるでしょう…と言いたいのですが、3/20時点で打率が.087、OPSが.377と、いくらなんでも打てなさすぎる状態が続いています。開幕ロースターは確定ですが、このまま調子が上がらなかった場合は併用、もしくはサブになるかもしれません。胸郭出口症候群の手術から復帰してすぐなので、まだ様子を見ながら調子が上がるのを待つことになりそうです。
 控え捕手は、打撃優先であればViloriaCollins、守備優先であればViloriaGallagherの争いになります。個人的には昨年打撃で大きな穴を作ったポジションですので、Viloriaに任せたいと考えています。ただ、Francona監督は代々打撃の良い捕手より守備の上手い捕手(例: Roberto PérezAustin Hedges)を重用するため、Gallagherになるのではないでしょうか。
 ちなみに、トッププロスペクトのBo Naylorは既にAAAに移動しています。去年の最後に少しメジャーで顔見せをしましたが、AAAに上がったのも昨シーズンの中盤でした。もう少しマイナーで経験を積ませて、今年のどこかで満を持して本格デビューとなる予定なのでしょう。また、Francona監督から「David Fryが開幕ロースターに入ることはないが、STでもう少し打席を与える」とコメントがあったので、彼も今シーズンの途中でメジャーデビューする機会があるかもしれません。

 Bo Naylorのマイナースタートに関しては、Mandy Bell記者から詳しい記事が出ております。興味のあるかたは是非ご覧ください!


③ 残り3枠の控えメンバー

 昨年活躍した内外野のスタメンは7人全員残っているので、マイナー選手たちは控えの3枠を争うことになります。現時点でまだ明確な争いになっているのはラスト1枠のみでしょう。
 1枠は外野枠でしたが、早々にWill Brennanで確定したと思われます。昨シーズン終盤のメジャーデビューからこのSTまでアピールし続けているので、使わない理由はないでしょう。Óscar Gonzálezの調子がなかなか上がってこないので、もしかしたらスタメン起用もあるかもしれません。
 もう1枠はUT枠と思われ、共にSTから外野の練習も始めたGabriel ÁriasTyler Freemanが争っていましたが、3/22にÁriasに軍配が上がりました。彼らの外野守備は守備機会と放送が少なすぎて観ることができていませんが、Freemanが打撃不振を極め、対照的にÁriasが絶好調だったので、その差で決まったと思われます。

 ラスト1枠は守備位置に拘らず、打撃か守備走塁で光るものがある選手になりそうです。残っている候補者は以下の2人です。

 この2人の比較だと、昨年ある程度の結果を残し、STでも悪くない状態のPalaciosが生き残るでしょう。守備に大きな不安がある彼ですが、昨年の代打成績が非常に良いため、役割を与えやすいはずです。QuinnはST開幕直後に3HRを放って注目を集めましたが、その勢いがあっという間に消えてしまいました。とはいえPalaciosと比べて守備は格段に良いので、Gonzálezの守備固め枠にするのであれば彼になるでしょう。
 ちなみに、現地記者のなかではQuinnが残るのではないかという記事が出ています。よければご覧ください。


3. 既存の選手たちは大丈夫なのか

 ここまでは新加入の選手やマイナーから招待された選手に触れてきましたが、ここでは既存のメンバーの状態に触れていきます。

3-1 先発陣の調整具合が怪しすぎる

 残念ながら、順調に調整が進んでいるのはShane Bieberのみで、他の4人は以下の状況です。

  • Triston Mckenzie→内容が不安定、イニング消化はスローペースで増加中

  • Cal Quantrill→内容が悪く、未だに3イニング以上投げ切れていない

  • Aaron Civale→登板するたび内容が悪化。未だに4イニング以上投げ切れていない

  • Zach Plesac→内容が悪い意味で昨年と同様。3/18に6.1回を好投したのは好材料か

 投球イニングという点ではPlesacが間に合いそうですがいまいち出来に信頼を置けず、Mckenzieはギリギリ、QuantrillCivaleはロックアウトがあった昨年同様、開幕後に調整完了となってもおかしくないでしょう。ここが崩れてしまうと、2021年のように一気に勝てなくなってしまうので、4人ともしっかりしてください!

3/24夜追記:Quantrillは今日のジャイアンツ戦で5.2回をノーヒットピッチ!勝手に心配して本当にすみませんでした!!!

3-2. 野手陣は概ね好調

 先発投手陣と打って変わり、既存の先発野手陣は概ね好調です。特にJosé Ramírezは、途中まで打率が4割を維持するほど良い状態に仕上がっています。もしかしたら、去年の春先のような無双モードを今年も見られるかもしれません。
 Amed Rosarioが不調なのが心配ですが、いざとなったら控えに好調のÁriasがいますし、セカンドの
も本職はショートなので、対応に悩まされることはないでしょう。多分どんなに調子が悪くても使い続けますけどね。とはいえ今年でFA権を獲得する予定なので、アピールに失敗するとオフの契約に直接影響が出てきます。チームがトレードデッドラインで売りに出す可能性も十分考えられるので、早めに去年の姿を取り戻してほしいところです。


 これを踏まえたア・リーグ中地区の順位予想など他にも加えたい内容はありますが、長くなったので今回の記事はここまでにします。別の記事にして開幕前に出すので、お待ちください!

サムネイル画像の引用元:
https://twitter.com/CleGuardians/status/1609414251881299970?s=19

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