【CLE】Josh Naylor、ライト復帰を熱望する。
読者の皆さま、いつも私の記事(まだ3本)を読んでいただきありがとうございます。底冷えによって、家の中でも吐く息が白くなってきたWindiansです。
MLBはオフシーズンということで、シーズン中と比べると静かな日々が続いておりますね。大物FA選手の契約が決まるのが早すぎて、移籍市場も動きが少ないですが、そんなときこそ小ネタを出すいい機会でしょう!というわけで今回は、先日見つけた記事にあったJosh Naylorについてです。
1. noteにしたきっかけ
現地時間1月21日に、クリーブランド市街地にあるHuntington Convention Center of Clevelandでファンフェスが開催されました。その際に取材していたThe AthleticのZack Meisel記者、MLB.COMのMandy Bell記者の記事にNaylorについての記述がありました。
どうやらチームは本職のライトを守らせる選択肢を持っておきたいようです。Bell記者の記事にも同様の記述がありました。本人もライトで出ることには特別な思いがあるようで、本格的なライト復帰に乗り気になっていました。
とはいえ私は始め「本職はライトだし、無くはないよな」くらいの軽い気持ちでこれらの記事を読んでいましたが…
2. ライトを守れるの?
地元紙Akron Beacon JournalのRyan Lewis記者が出した以下の記事に、気になる記述がありました。ちなみにこの記事を思い出すのに3日かかりました本当にありがとうございました。
結構マジじゃない?
このオフのNaylorは、体を絞って脚への負担を和らげようとしているとのことです。こちらも当初は「代走をしばしば送られてたし、負傷交代も何度かあったもんね。わかるわかる」と読んでいましたが、再びライトを守れるようにすることも頭にあったのでしょうか。
去年もライトは守っていましたが、守備位置についたのは785イニング中僅か37イニング、しかも出場した試合は全て4月と、明らかに怪我の治り具合に気を遣った起用でした。250ポンド(約113キロ)あった体重をどれだけ絞る予定なのかは知ることが出来ませんでしたが、少なくともプレーに好影響を与えることは確実でしょう。
3. 実際にライトを守ることはあるのか
こうは言っていますが、実際にライトを守れるオプションに助けられることはほぼないでしょう。理由は以下の通りです。
3-1. 既に他の候補はいる
去年のNaylorはほぼライトを守らず、殆どの試合をファーストとDHの2ポジションで出場しました。怪我が完治していないなか、慣れないファーストでよく戦ってくれましたが、その間にマイナーからプロスペクトが上がってきてしまいました。
Óscar González ライト一番手
Will Brennan ライト二番手候補
Will Benson ライト二番手候補
Gonzálezは見事結果を残してスタメンを勝ち取り、Brennanは少ない打席ながら爪痕を残しました。Bensonは結果を残せませんでしたが、マイナー各層でも適応までに時間がかかっていたので、長い目で見た方が良さそうです。そして彼らがそのまま開幕ロスター候補であるため、結果を残した選手たちを押し退けてまでNaylorを使う必要性は薄いですね。もし彼をライトで使うとしたら、それは上記の3人が全員何らかの理由で出せない時でしょう。
3-2. ファーストが手薄に
仮にNaylorがライトに入るとします。その場合、去年彼とOwen Miller(今オフブルワーズへトレード)が守っていたファーストは、以下の選手が任せることになります。
Josh Bell ファースト二番手 兼 DH一番手
Gabriel Árias ファースト二番手
2人だけです。うん、薄い。他のポジションは3人以上の人員を用意できますが、ファーストだけ2人しかいなくなります。しかもÁriasはショート、セカンドが本職ですし、Bellは補強事情もあり、できればDHを優先したい選手です。仮にBellをファーストに固定し、DHを昨年同様の使い方にした場合、wRC+が30球団中最下位とかいうおぞましい成績になりかねないので、絶対に避けたいところです。
3-3. 選択肢があるのは⭕️
散々「可能性はない」と書いてきましたが、オプションがあるのはいいことです。守る確率が限りなくゼロではありません。ライト候補の3人は全員今年がメジャー2年目のため、不振に陥ることだって大いにあります。故障離脱が起こることも考慮に入れるべきでしょう。
1章でも引用で"at least"とあるとおり、フロントもファーストでの出場を基本線としています。その"at least"に頼る展開にならないことを祈るばかりです。
4. おわりに
先日、Naylorは取材に対し、怪我の完治に専念するため、WBCのカナダ代表を辞退するだろうと答えていました。
これまでU-18(Youtubeへ遷移)や前回のWBCに選出され、国を背負って戦ってきた男が出場を断念したのです。以下の引用からも、いかに今シーズン怪我せずにプレーしたいかを窺うことができました。
次男のBo Naylorが代表選出を有力視され、三男のMyles Naylorも選ばれる可能性があるなか、三兄弟でのWBC出場が叶うことはほぼなくなったでしょう。怪我を完全に治した彼が、今年更なる飛躍を見せてくれることを期待してこのnoteを終わりにします。
サムネイル(右がJosh、左がBo):
https://twitter.com/CleGuardians/status/1616838451474595843?s=19
データ引用元:
https://www.baseball-reference.com/players/n/naylojo01.shtml