【CLE】開幕ロースター検討
お疲れ様です。いつも読んでいただきありがとうございます。Windiansです。
スプリングトレーニングも実戦が始まり、徐々にメジャーリーグの開幕が近づいていることをひしひしと感じる季節になりましたね。っていう導入を前もって書いてたら始まって1週間以上経ってしまいました…。各チームスタメン争いや開幕ロースター争いが行われていると思いますが、ガーディアンズもいくつか熾烈な争いが起こっています。
今回のnoteは「検討」とついているように、現状を整理したものです。そのため何か結論が出たわけではありません。文章が散らかり気味にはなりますが、どうかご了承ください。また、一切画像を入れていないため、読み疲れすると思います。最後の章に選手一覧を大まかな立ち位置別に並べたので、そこだけ知りたいという方はそちらをご覧ください。
1. 投手
投手は13枠になります。
1-1 先発
Shane Bieber
Triston McKenzie
Tanner Bibee
Gavin Williams
Logan Allen(左投)
先発ローテーションは毎年5人で回しているので、今年も5枠にすると思われます。Bieberはチームのエース、McKenzieは一昨年エース級の成績を残し、残りの3人はルーキーながら昨年ローテーションを回して実力をアピールしました。ですので基本的に枠の争いは起きません。
とはいえ昨年のスプリングトレーニングではMcKenzieの故障が発覚し、急遽先発の枠に空きが出ました。一応候補だけは載せておきます。
Hunter Gaddis
Carlos Carrasco
Ben Lively
Jaime Barría
Adam Oller
彼らは基本的にロングリリーバーとして空いている1枠を争うことになります。この中ではLivelyのみメジャー契約を結んでいますが、マイナーオプションがまだ残っていたのでうかうかしていられません。Gaddisは昨シーズンメジャー昇格とAAA降格を繰り返し、今年も昨年同様アピールが必要な立ち位置となります。そしてCarrasco、Barría、Ollerの3人はマイナー契約なので、結果を出すだけでなく40人枠内の選手を蹴落とさなければいけません。
書いている途中でOllerが2試合連続で結果を残せなかったので、彼はAAAスタートが濃厚になってきました。
1-2 リリーフ
Emmanuel Clase(クローザー)
Scott Barlow
Trevor Stephan⇒🈳
Sam Hentges(左投)
Nick Sandlin
Eli Morgan
Xzavion Curry
🈳
リリーフは残った8枠を割きます。上記のうち上から5人は複数年契約中か昨シーズン好成績を残した選手なので、文句無しで確定でしょう。個人的には2年連続で前半戦しか良い投球ができなかったMorganをアップグレードしたいですが、その優先度は低いのでひとまず確定としておきます。Curryはショートイニングを任せるかロングリリーフ枠になるかわかりませんが、昨シーズンチーム5位のイニングを消化した実績があるのでロースターには残りそうです。
残り1枠はショートリリーバー候補とロングリリーバー候補から1人決めることになります。ロングリリーバーは先述の通りで、ここではショートリリーバー候補の紹介です。
James Karinchak
Timmy Herrin(左投)
Anthony Gose(左投)
Cade Smith
Karinchakは昨シーズン不振でマイナー落ち、Herrinは今年が2年目、Goseはトミー・ジョン手術明け、Smithは昨年中盤にAAAに昇格したばかりと、揃いも揃って決め手に欠けています。アピールできれば全員にチャンスがあるので、頑張ってもらいましょう。
と思っていたら、現地時間2/28の試合前にStephanが右肘の骨挫傷で3週間シャットダウンとなる報道が出ました。昨年8回を任せていた(任せるしかなかった)のでここでの離脱は痛手ですが、他のロースター当確の面々にとっては序列を上げるまたとないチャンスですので、是非アピールをしてほしいところです。ロースターを争っている選手たちも、1枠空いたことでチャンスが広がりました。
また、Karinchakも右肩の疲労でスプリングトレーニング最終盤まで戻ってこられなくなったので、開幕はマイナースタートが濃厚となりました。
2. 野手
先ほど投手で13枠使っているので、野手は13枠になります。先にレギュラーが確定している選手だけ確認しておきます。
捕手:Bo Naylor
一塁:Josh Naylor
二塁:Andrés Giménez
三塁:José Ramírez
遊撃:🈳
左翼:Steven Kwan
中堅:🈳
右翼:🈳
DH:🈳
レギュラー確定と言えるのはこの5人になります。昨年のオールスタープレイヤーとゴールドグラバー3人は文句なし、Naylor兄弟も兄はチームのコアとして独り立ちし、弟も正捕手候補として迎えた昨シーズン後半の活躍は見事でしたから、問題ないでしょう。スプリングトレーニングでしっかり調整してくださいね!
2-1 遊撃
(最右翼) Gabriel Árias
(対抗馬) Brayan Rocchio
(スーパーUT化?) Tyler Freeman
ショートは昨シーズンのトレードデッドラインでAmed Rosarioが抜けて以降、主にÁriasが務めていました。この4人の中ではパワーツールが抜けているのが魅力ですが、左投手相手にはからっきしなのでスタメン確定とまでは言えません。Rocchioはオフに参加したベネズエラのウィンターリーグで攻守に躍動し、対抗馬として名乗りをあげました。スタメン争いに敗れた方も、開幕ロースターには入ると思われます。
Freemanは昨シーズンの起用の少なさから一歩後退し、昨シーズンはライト、今シーズンはセンターにも挑戦するなど生き残る道を模索しています。ショート争いに加わるには、スプリングトレーニングで攻守にかなりのアピールが必要になるでしょう。開幕ロースターに残れるかは後述します。
2-2 外野2枠
(センター専門) Myles Straw
(両睨み) Will Brennan
(両睨み) Ramón Laureano
(控え?)Estevan Florial
センターは昨シーズン前半戦までStrawが務めていましたが、あまりに非力な打力に加えて前年にゴールドグラブを獲得した守備も指標が悪化し(それでも平均レベル)、9月頃からスタメンを外れる試合が増えていました。代わりに出番が増えたのはBrennanですが、レギュラーを奪うだけのアピールはできませんでした。
ライトは昨シーズンもレギュラーを任せられる人材を見つけられませんでした。前年に19本塁打を放ったÓscar Gonzálezを開幕から使うも早々にDFA。あとを受けたBrennanも打撃で安定感を欠き、Laureanoは悪くはなかったものの、インパクトを残すまでには至りませんでした。
スタメン争いは基本的に上3人で行われると思われます。Strawは5年2000万ドルの契約中、BrennanとLaureanoはシーズン完走した実績があるので、次点のFlorialと比べるとかなり差があります。スタメン争いに敗れた1人も開幕ロースターには入ってくるでしょう。
Florialはスプリングトレーニングでの猛アピールがない限り、厳しい立場から抜け出せないでしょう。
2-3 DH
(本命) Deyvison De Los Santos(以下DDLSと表記)
(対抗) Estevan Florial
一昨年はFranmil Reyes、昨年はJosh Bellで開幕しましたが、共に最後まで持たずにいなくなり、残りの試合を主力の守備免除枠として使っていました。打力が劣るチームでこの使い方をするのはベストとはいえませんが、そうせざるを得ない状況が続けています。
選手を選ぶとしたら、DDLSが1番手となります。彼はルール5ドラフトで加入したので、保有権を維持するためにはロースターに入れ続けなければいけません。ただ、起用する場合AAから飛び級での挑戦になるので、メジャーの壁に当たることは十分考えられます。ポジションはファーストとサードなので、たまにDHに入るNaylor兄とRamírezの代わりに出られる点は好材料です。傘下12位のプロスペクトである彼を見切るのか、それともポテンシャルに賭けて我慢するのかに注目です。
Florialを候補に挙げた理由は、既にマイナーオプションが残っていないからです。メジャーでまだまとまったプレー時間をもらえておらず、結果も残せていませんが、AAAでは安定した成績を残しています。そこを見込んで今オフトレードで獲得したはずですので、現時点では2番手となります。
他に候補を上げるとしたら、先述のRodríguezかKyle Manzardoでしょうか。とはいえRodríguezはオプションがありますし、Manzardoは40人枠にすら入っていないので、急がせる必要はありません。ロースターに残ったとしたらサプライズ選出です。
3. 控え
(第2捕手) Austin Hedges
(内野UT) Árias vs Rocchioの敗者(2-1参照)
(第4外野手) Straw vs Brennan vs Laureanoの敗者(2-2参照)
🈳
第2捕手はHedgesで確定です。メジャー契約というのもありますが、一級品の守備に在籍経験の豊富なベテランとなれば、切る必要はどこにもありません。
内野の守備固めと第4外野手は共に2章で説明しましたので、残りの枠に関しては当落線上の選手をピックアップして紹介します。
3-1 David Fry
David Fryは昨年デビューし、守備位置が二遊間とセンター以外の5ポジションという異質な選手です。内外野全てを守れるスーパーユーティリティプレイヤーとは違った便利さを備え、かつ打撃も平均以上の成績を残しましたので、いてくれると非常にありがたい存在でした。
ガーディアンズは昨年打席に立った全選手のなかで長打率が.400を超えた選手が5人しかおらず、Fryはその中の数少ない選手でした。汎用性とパワー面の優位性において、後述の2人よりは開幕ロースター入りが近そうです。
3-2 Tyler Freeman
ショートのスタメン争いでも触れた通り、Freemanは現在スーパーユーティリティとして生き残る道を拓こうとしています。昨年のスプリングトレーニングではライトを練習し、今年はセンターも守るようになりました。
とはいえ彼がいなくても、どのポジションにもバックアップはいます。そしてマイナーオプションが残っているため、オプションのない競争相手のFlorialと比較した際にマイナースタートとされかねません。
3-3 Estevan Florial
Florialは先述の通りもうマイナーオプションが残っていないので、開幕ロースターに残れなければDFAとなります。
と書いていますが、実戦が始まってから非常にまずい内容が続いており、日に日にDFAの文字が迫っています。DFAののち他球団にクレームされたらオフにCody Morrisを放出したトレードの意味がなくなってしまうので、なんとか結果を残してほしいのですが…。
4. おわりに
昨年は大量のルーキーを投入して地区優勝した翌年ということもあり、開幕ロースターが大方決まった中でのスプリングトレーニングでした。今年はアピール合戦にも注目しながら試合を見られるので、プロスペクトたちの活躍以外にも楽しむことができそうです。
5. 選手一覧
開幕メジャー確定(投10,野11)
Shane Bieber
Triston McKenzie
Tanner Bibee
Gavin Williams
Logan Allen
Emmanuel Clase
Scott Barlow
Sam Hentges
Nick Sandlin
Eli Morgan
Bo Naylor
Austin Hedges
Josh Naylor
Andrés Giménez
José Ramírez
Gabriel Árias
Brayan Rocchio
Steven Kwan
Myles Straw
Will Brennan
Ramón Laureano
ほぼ確定(投1,野1)
Xzavion Curry
Deyvison De Los Santos
当落線上(投6,野3)
Ben Lively
Hunter Gaddis
Carlos Carrasco
Timmy Herrin
Anthony Gose
Cade Smith
David Fry
Tyler Freeman
Estevan Florial
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開幕IL入り?
Trevor Stephan