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【CLE】天王山の攻防を現地で観てきました【クリーブランド旅行記①】

 お疲れ様です。いつも読んでいただきありがとうございます。Windiansです。

 今回は、8/26~27にガーディアンズの試合を現地観戦してきたレポートです。対戦相手はロイヤルズで、結果次第では地区首位が入れ替わる可能性があるカードでした。
 プログレッシブ・フィールドの観戦記のようなものはネット上にほとんどなかったので、今回はかなり量を多くして書いています。早速本文に入りましょう。

※日付は全て現地時間
※写真は全て筆者撮影
※別途旅行記を書きます


1. 発端

 今年のガーディアンズは、開幕からものすごい勢いで勝ち続けていました。しかもよく打っていたこともあり、見ていてとても楽しい試合を展開してくれていました。息苦しい試合を続けるなか、トレードデッドラインでなぜかフロントからとどめを刺されて事実上の終戦となった去年とは大違いでした。
 そして何より違ったのは、ホワイトソックスを除くア・リーグ中地区の他3チームも絶好調で、開幕からひりつく鍔迫り合いを展開していたことです。いつもは「地区優勝チームがワイルドカードチームより成績が悪い」と言われ続けていた地区でしたので、ハイレベルな争いをしていること自体が稀です。

 そんな中、ガーディアンズは5月下旬に9連勝し、勝率を.655としました。本来であればこの連勝で地区首位の座を盤石にできてもおかしくないですが、この間ロイヤルズも連勝を続けており、1.5ゲーム差で付いてきておりました。この時「これは8月末か9月初めのロイヤルズ戦が地区優勝を決める天王山となる」と直感し、ホーム開催の8/26~28のどこかで見届けようと決心した次第です。
 せっかくならマイナーリーグの試合も観ようと考えていたので、綿密に計画を立てた結果、ガーディアンズの試合は8/26と8/27のナイトゲームを観ることとなりました。

↓↓↓5月末の競り合いについてはこちら↓↓↓

2. ホテルから球場へ

 今回泊まったホテルは、「ハンプトン・イン・クリーブランド-ダウンタウン」いうヒルトン系列のホテルです。ここはダウンタウンの観光地ならどこへ行くにも徒歩圏内であり、しかもプログレッシブ・フィールドへは一度も曲がらず5分で着けるという最高の立地でした。詳細は旅行記にて。

Casino…?

 今回私はホテルから球場まで歩いて行きましたが、試合のない早朝にダウンタウン一帯を歩いたところ、付近を流れるカヤホガ川を渡らなければ危ない場所は特に見当たりませんでした(対岸は見に行っていないからわからない)。ダウンタウンに宿を取った方は、歩けそうな距離ならば歩いてスタジアムに行っても問題ないと思います。特に、試合前ならユニフォームを着て球場に向かうファンが周りにいるので、より安全です。
 ライドシェアを含む車での来場はあまりおすすめしません。球場近くにはいくつか駐車場がありますが、試合終了後は交通規制や他の帰宅客の車でかなり混むため、とにかく出るまで時間がかかります。もしライドシェアを呼ぶなら、球場から少し離れたところをピックアップ地点にすると良いと思います。

3. 入場口とその周辺

 プログレッシブ・フィールドには入場口が3か所あります。チケットのスクリーンショットが撮れないので簡易的な図を以下に載せておきますが、席によって入場口が指定されています(下図のENTRY GATE)。また、時期や曜日によって開場時間が変わるので、事前にこちらで確認しておきましょう。

ガーディアンズ主催試合でのチケットの配置図

 入場について、特に変わったことはありません。まずはバーコード読み取り機を持った係員の人にチケットを見せてQRコードを読み取ってもらい、次にその奥の人に持ち物チェックをしてもらうだけです。筆者は初日、二日目ともにスマートフォンとハンカチ、そしてクレジットカードしか入っていない財布を入れたポシェットしか持っていかなかったので、手荷物検査はあってないようなものでした。

レフト側入場口

 周辺の施設でいうと、ライト側は入口の左手にある建物でスポーツベットができます。今回私は日本でお金を下ろし忘れて両替するための現金を持っていなかった試合とスタジアムを楽しむことしか考えていなかったので賭けませんでしたが、「○○選手がホームランを打つことに△ドル」や「ホーム/アウェイチームの勝ちに□ドル」といった形で少額賭けてから試合観戦するのもいいですね。日本ではスポーツベットが禁止されているので、試合を楽しむ手段の一つとしていかがでしょうか。

ライト側入場口。スタンドの左の建物がスポーツベット会場

 また、訪問当時は球場外のチームストアが工事中だったため、プレハブの建物で販売していました。球場内にも2か所店舗がありますが、もし先に買っておきたいという方はライト側入場口へ進みましょう。ちなみに、カスタムユニフォームは球場外の店舗でしか作れませんでした。

 レフト側にはNBAのキャバリアーズが本拠地とするもげじロケット・モーゲージ・フィールドハウスが隣にあります。当然試合がなければ中まで入ることはできませんが、チームショップはオフシーズンでも空いています。キャブスのお土産もちょっと買いたいという方は寄ってみてはいかがでしょうか。

ロケット・モーゲージ・フィールドハウス。見切れた右側にプログレッシブ・フィールド

 残る入場口は内野側入場口です。バックネット裏にあるのですが、ライト側入場口の真反対にある(というよりライト側入場口がほぼセンター後方)ので、ダウンタウンから一番遠くなります。クリーブランドのシンボルの一つである守護像が付近にあるので、せっかくなら見ておきましょう。

写真右側Progressove Fieldの文字の下が内野側入場口

 持ち物規定はこちらの「Bag」「Permitted Items」「Restricted Items」の項目にありますが、基本的にスマートフォンとクレジットカードがあれば事足ります。ハンカチやティッシュなんかはポケットに入れていきましょう。筆者は初日は丸腰、2日目はグッズ配布があったので、それを入れるための透明なビニール袋1枚を持っていきました。

4. 球場内

 オフに改装工事を行ったためか、中はきれいな印象を受けました。そもそも1994年開場なので、そこまで古くはないですが。
 今回観た試合は2試合とも18:40プレイボールで、夏ということもあって辺りは日が陰り始めるくらいのタイミングでしたが、写真でもわかる通りかなり明るかったですね。ダウンタウンの端にあるので、ど真ん中にある高層ビル群からも距離があり、開放的な印象でした。

内野側入場口からコンコースに進んですぐの風景

 球場内の店舗は、前章で「クレジットカードがあればいい」と述べたとおり、全ての店舗でクレジットカードでの支払いに対応しています。というより完全キャッシュレスとなっているので、現金が使えません。毎度差し込んで暗証番号を入力するのは時間も手間もかかるので、タッチ決済ができるカードを持っているとストレスフリーです。

 チームストアの外装はこのような感じです。2店舗ありますが両方とも店内はそこまで広くなく、満足いくほどの品揃えはないように感じましたね。こちらには小物も色々ありましたが、ユニフォームやシャツ、キャップなどのアパレル系を見たいという方は、入場前に球場外のチームストアに行くことをおすすめします。

 完全キャッシュレスの球場内ですが、買い物全てがセルフで完結する店舗もありました。恐らく監視カメラがあったり、近くにスタッフがいたりという形で万引きされないような仕組みが作られているとは思いますが、日本の球場では見ないスタイルだったので新鮮でしたね。品物を取り、会計タブレットで同じ商品をタップして支払えば終わり、バーコードの読み取りすらないという方法でした。
 実際に動画を撮りながら購入してみたので、よければご覧ください。動画撮影に慣れてなさすぎて画角が死んでいるのはあしからず。

オールセルフの店舗

 バックネット裏のコンコースにはバーが広めに構えており、すぐそこでやっている試合をテレビで見つつ、のんびり酒を愉しむこともできます。その一角には、雨天中断中ながらテレビ画面にこのような映像が映されていました。

 普段はMLB.TVで映像を見ながら片手間に覗くスタットキャストの数字を、現地でもスマートフォンを開かずに見られるではありませんか。さすがにこのバーくらいしかここまで詳しいデータを見られませんでしたが、メジャーではプレーを数値化したデータが知れ渡っているということを感じる一コマでした。

 写真を撮り忘れたものでいうと、売り子の文化がアメリカにもありました(全て男性)。売っていたのは飲み物とホットドッグです。ガーディアンズがホームの中継を観ていると「Hotdog!!!!!!!!!!」とものすごい声量で聞こえてくるので、もしかしたら知っている方もいらっしゃるかもしれませんね。日本では当然現金での支払いですが、アメリカではこれも完全キャッシュレス決済になります。売り物が入ったボックスから、レジにおいてあるような決済機が出てくるのは新鮮でした。
 また、内野の2階席以上へはエスカレーターやエレベーターで上がることができました。かなり高い位置にあるので、高齢者や足の不自由な方にとっては非常にありがたいと思います。

 他にもいくつか写真を撮りましたので、一言コメントと併せて紹介します。

無料ロッカー。試しに使ってみるも、解錠方法をミスってインフォメーションセンターに助けを求める羽目に
貸モバイルバッテリー。もちろんクレジットカードでの支払い可
インディアンス時代の名選手を称えたプレートがあるHeritage Park。ライト側入場口を入ってすぐ
その日の第1打席には軽い成績とともに、ちょっとしたデータも紹介されていた
ホットドッグ。うまい。1,000円(吐血)
チキンとポテト。うまい。3,000円(失神)
チョコアイス。うまい。1,000円(虚無)

5. 試合は…

 スタジアムに入って観たのは2試合でしたが、実際はスタジアムのすぐ外でもう1試合観て(聴いて?)いたので、それも含めて振り返ります。。正直あまり思い出したくないですが、現地で観た感想も交えながら進めます。

5-1 8/26 vs ロイヤルズ (ダブルヘッダー2試合目)

 午前中にはクリーブランドに着いていたので、チケットは事前に買っていませんでしたが、1試合目も球場で観れなくはなかったです。ただ、旅行の荷物をホテルに預けられなかった(語彙力が足りず交渉を諦めた)ため、予定通り2試合目から観戦しました。ちなみに1試合目は途中からホテルの大画面テレビで観ましたが、終盤の拙攻であと1点追いつけず、3-4で負けました😡
 2試合目は三塁側ベンチ裏というかなりフィールドレベルに近い席で観戦します。

景色が良すぎる。11,300円

 先発は、ガーディアンズがLoganローガン Allenアレン、ロイヤルズはAlecアレク Marshマーシュでした。AllenMarshもこの日の先発のためにAAAから昇格していました。両者ともにオプションされる前は先発起用されるも苦戦しており、試合は乱打戦になることが予感させられました。

両バッテリーのウォーミングアップ(遠景)

 初回の攻撃ですが、Stevenスティーブン KwanクワンAndrésアンドレス Giménezヒメネスが見事なヒットで繋ぎ、クリーブランドの英雄Joséホセ Ramírezラミレスのタイムリーヒットが出ます。その後守備の乱れもあって、計3点を先制しました。

 ガーディアンズ先発のAllenですが、今シーズンは制球と決め球に苦しんでおり、あっという間に球数が嵩んで降板するか炎上というピッチングを繰り返していました。AAAに降格してから特に何か変わったというわけではなく、打者のレベルが落ちたから抑えられているように見えたので心配はしていました。そして、その悪い予感がこれでもかと的中します。
 初回から無死1,3塁を作られ、この回はなんとか無失点で凌ぎましたが、2回から5回まで連続失点。結局5回5失点で、初回に3連打と守備のミスで先制した3点をビハインドにして降板となりました。かなり守備にも助けられたうえでのこの結果だったので、どれだけグダグダだったかは想像にお任せします。それは日本でも飽きるほど見てきたんだよ…

 ズルズル失点を重ねて4回に逆転されましたが、ここまで地区首位を守ってきたチームが黙ったままではいません。前の週から好調だった7番のDanielダニエル Schneemannシュニーマンの一発で追いつきます。内野席からでも瞬時にホームランとわかる打球だったので、打った瞬間に立ち上がって両手を上げて歓声を上げ、入った瞬間に大きなガッツポーズをしてしまいました。

 結局1点ビハインドでガーディアンズは継投に入りますが、2番手のPedroペドロ Avilaアビラが連続ヒットと送球ミスで一死2,3塁にしてしまいます。Bobbyボビー Wittウィット jr.は敬遠してTimティム Herrinヘリンにスイッチしますが、次のSalvadorサルバドール Perézペレスにグランドスラムを打たれて一気に終戦ムードに。

 自分のポストにも明らかに元気がありませんが、内野席から見ても完璧な当たりだったので、打たれた瞬間に天を仰いでしまいました。しかも前の回に勝ち越されたのもPerézのソロホームランだったので、なおさらダメージが大きかったです。

 その後は両チームともにちょこちょこヒットや好プレーはありましたが、点が入ることはなく4-9で負けました。後半戦のガーディアンズは、ある程度点を取っても打線が撤退してしまう悪癖があります。Allenの投球も併せて、画面上で見ていた悪いときの試合をわざわざ現地でも観させられた気分でした。
 唯一の見どころとしたら、この時期は負けまくっていたせいで、負け試合にも関わらず勝ちパターンのCadeケイド SmithスミスEmmanuelエマニュエル Claseクラッセが調整登板したことくらいですね。特にSmithはA+の頃から観ていたので、現地で見られて非常に嬉しかったです。ちなみにClaseは全く球速が出ていませんでした。

ルーキーながら大車輪の活躍のSmith
リリーバーのCy Young賞受賞もあり得るClase

 試合後の感想です。

筆者Instagramのストーリーより

 現地22時近くに、人混みの中で腹を立てながらホテルへ戻っていきました。

5-2 8/27 vs ロイヤルズ

2日目のお席からの眺め。8,400円

 2日目はライト側の外野席で観戦しました。今回取った席は通路を挟んですぐ右にブルペンがあり、試合を見ながらブルペン投球も堪能できるという野球ファン垂涎の席でした。この日も雲一つ無い天気で、芝生も日差しによく映えていました…

が、暑すぎる。

 直射日光を遮るものがなにもないので、日が陰るまでは汗が止まらず、地獄のような暑さでした。

 また、この日はスヌーピーが有名なアメリカの名アニメ『ピーナッツ』のキャラクター、ペパーミント・パティのボブルヘッド配布日でした。
 よくあるパターンは来場者に先着順で配布するやり方ですが、今回はチケット購入時に特定のコードを入れ(今回は『PATTY』だった)、追加料金を支払うことで、そのチケットを購入した人は確実に引き換えられるという方法でした。チケットを買ったのはもう3ヶ月くらい前の話なので追加料金がいくらだったか忘れましたが、確か10ドルだったと思います。

ガーディアンズ公式Instagramのストーリーくらいしかプロモーションの投稿がなく、たまたまスクショしていた

 配布場所は直前まで明かされず、メールで教えてもらえます。しかし筆者は今回このメールに気が付かず、なぜか球場内を1周半することに。奇跡的に配布スペースを見つけて事なきを得ましたが、メールは開場時間の少し前からちゃんと確認しておきましょう。

届いていたメール

 試合は、ガーディアンズがGavinギャビン Williamsウィリアムズ、ロイヤルズがMichaelマイケル Lorenzenロレンゼンの先発でスタートします。

ウォームアップを終え、ブルペンでの最終調整に向かうWilliams
日本でもおなじみのLorenzen

 初回は両チーム共に三者凡退のスタートとなりますが、ロイヤルズは2回表にPerézがヒットで出塁し、一死後にPaulポール DeJongデヨングのホームランで2点先制します。
 初回のWilliamsがなかなか良かったので、このタイミングの筆者は多分大丈夫だろうと油断しており、呑気にペパロニピザを食べていました。顔を上げたタイミングでもうホームランボールがこっちに向かってきており、ちょっと飛距離が足りなかったこともあって、ボールが取れなかったのは残念です。あと映像に映ってました。

 その裏のLorenzenですが、Schneemannを打ち取ったところで一度タイムを取り、脚を気にする素振りをみせます。ここはそのまま続投し、次のLaneレーン Thomasトーマスから三振を奪いますが、また脚を気にします。そしてベンチからコーチを呼び寄せ、ここで緊急降板となりました。どうやら左ハムストリングを痛めたようで、この試合後に15日間IL入りとなりました。

ペパロニピザとMountain Dewという炭酸飲料(2,000円😇)
左手のカップはスーベニアカップで、これがあると炭酸飲料6種類が売店のサーバーから無料で飲める。

 代わったCarlosカルロス Hernándezヘルナンデスから何もできなかったガーディアンズですが、4回にようやく点が入ります。
 二死からJoshジョシュ Naylorネイラーの四球、Schneemannのヒットで1,2塁のチャンスを作り、7番のThomasを迎えます。ガーディアンズ加入後は右投手相手に絶望的な打席内容を続けていましたが、ここは見事なセンター返して1点を返しました。

 Williamsは失点した場面以外は問題なく投げていましたが、5回表を抑えたところで雨天中断となります。この時点で雨は降っていませんでしたが、数分後に以下のようなゲリラ豪雨のような雨が降ってきたので、この判断は英断でした。

 ガーディアンズとしては悪くなかったWilliamsを交代せざるを得なくなり、この雨が悪い方に働きます。約2時間30分の中断を経て、6回はNickニック Sandlinサンドリンが三者凡退に抑えますが、7回のScottスコット Barlowバーロウが誤算でした。
 先頭から四球、死球であっという間にピンチを招き、Maikelマイケル Garcíaガルシアのヒットでまずは1失点。なおも無死1,3塁からワイルドピッチでもう1失点。盗塁、三振を挟んで一死3塁からMichaelマイケル Masseyマッシーのヒットでさらに1失点と、目も当てられないピッチングをみせます。だからそれも日本でも見たって…
 ここで連投となるAvilaにスイッチして後続を抑えますが、スコアは1-5となり、このときのガーディアンズには重すぎる点差がついてしまいました。

試合再開直前のブルペンから見たグラウンド

 試合後半は大雨ということもあって、半分以上の観客が帰ってしまいました。昼間の暑さもどこへやらという気温になり、心地よい夜風が肌に当たるようになります。その風に熱を冷まされたかガーディアンズ打線も元気がなくなり、試合再開後は5イニングで1人も塁に出られず試合終了を迎えます。結局2年ぶりの復帰登板となったAnthonyアンソニー Goseゴースがイニング跨ぎの9回に1失点し、1-6で負けました。

 試合後の感想です。

いやこういう感想にもなりますって

 3ヶ月も前に「ここが天王山の戦いになる」と踏んで予約をし、実際にそうなったわけですよ。この時点で期待感MAXです。そして直前が怪しい調子ながら首位を守ってきたのに、この試合で4月中旬から長らく守ってきた地区首位を明け渡した(勝率は同じだったがタイブレーカーを取られたため)わけですからね。テレビで観たダブルヘッダー初戦も併せて、現地で3連敗も観させられたらたまったものではありません。

 雨天中断もあって日付が変わってしまったクリーブランドのダウンタウンを、キレながら早足でホテルに戻りました。

5-3 8/28 vs ロイヤルズ (スタジアムの外から)

 この日のガーディアンズはデーゲームだったので、帰国前に観ることも出来ました。ただ、筆者はクリーブランドから北東に25kmほど離れたところにある、ガーディアンズ傘下A+のレイク・カウンティの試合を優先して観に行っていました。
 想定より早く試合が終わったため最後にプログレッシブ・フィールドに寄ると、ちょうど8回裏の攻撃をしていました。

 試合は7回裏にガーディアンズお得意のゴキブリヒット攻勢打球が弱くてもお構いなしに連打で繋ぐスタイルで6-5と逆転しており、スタジアムの盛り上がりは最高潮。8回裏はBoボー Naylorネイラーが死球で出塁し、代走にThomasが出されます。脚は速いThomasなので何か仕掛けるかと思いましたが、筆者が到着した瞬間に盗塁を仕掛けます。盗塁は成功し、キャッチャーのFreddyフレディ Fermínフェルミンの送球が逸れたことで、一気に三塁へ進みました。押せ押せムードのなかなので歓声は大爆発し、これだけでも聞けて良かったと思いました。
 このあとGiménezの犠飛でThomasがホームに還り、貴重な追加点が入ります。9回はClaseが締めて7-5と勝利し、なんとかスイープは免れました。

6. 観戦した感想

 ガーディアンズの勝ち試合を生で見ることはできませんでしたが、現地観戦はいいものです。メジャーリーグはほとんどが屋外球場なので、コンコースを通り抜けて見える開放的な景色と、太陽に照らされて鮮やかな緑色に輝く天然芝は、何物にも代えがたいものがあります。もはやその景色だけでも来てよかったなと思えました。

 日本では応援歌が流れて終始大きな音がありますが、アメリカでは基本的にザワザワと周りの会話が聞こえるくらいです。そのなかでいい当たりが出たり、点が入ったりすると一気にボルテージが上がるので、メリハリがあってテンションが上がりやすく感じました。応援にも各国それぞれの特徴がありますが、まずは体験してみるとそれぞれの良さがわかると思います。

 この記事を投稿した9/23時点で、為替レートは1ドル140円近くまで円高になってきましたが、観戦時は1ドル150円でした。計算も簡単な分ドルから円に換算しやすく、今よりさらに値段が高く感じられました。写真を撮った3つの球場飯は、どれも日本の球場飯なら3割引から半額でもおかしくないですからね。グッズも買うかどうか身構えてしまう値段でした。
 それでもです。あくまで財布に余裕があるという前提ですが、少し財布の紐を緩めてグッズや球場飯を買うことで、野球を観る以外の視点でメジャーリーグを体感することも一つの経験としておすすめです。日本からなかなか行くことができない土地ですし、少しでも多く楽しむ方法だと思います。まあここまで手を伸ばせとは言いませんが。

CC Sabathiaのボブルヘッド。10,000円。
売上が全て慈善事業に使われるならと買ってしまった。

 最後に、今回のメジャー観戦で非常に参考になったHBえんぴつさんのnoteを紹介して終わります。マリナーズ本拠地のTモバイルアリーナでの現地観戦に焦点を当てた記事ですが、他球場でも同じ、または似たようなシステムを導入しているものが数多くあります。特にスーベニアカップについては、この記事を読んでいなければおそらく買っていなかったでしょう。メジャーリーグ観戦をする際は、ぜひこちらのnoteを事前に読んでみてください。きっと役に立つと思います。


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