住宅ローン借り換えの作法 裏技?アリ
住宅ローン金利は低金利競争で、10年前よりぐんと下がっています。新型コロナなどで景気が冷え込み、世界各国が金融支援、中央銀行も公定歩合引き下げ金融緩和・・・。今のところ金利が上がる要素はありません。そこで、住宅ローンの借り換えを考えてみましょう。
まずはメリットから
借り換えると金利が下がり、総支払額が抑えられる。
月々の支払額はそのままで、元本支払い額が増やせる(ローンを早く終わらせることができる)以上が大きなメリットです。金利が0.1%下げられるだけでも、月々の支払いは数千円違ってきます。残り期間が20年以上残っていれば、総支払額は数十万円単位で軽減できます。
注意!諸経費がかかる
もちろん、注意点があります。住宅ローンを他の銀行など金融機関で借り換える場合は、審査がありますし、新規で諸経費が掛かってきます。
・保証料 借り入れの2%程(0円の銀行もあります)
・団体信用生命保険料(0円や借入の数%といいうところも)
・事務手数料 100000円ほど
・司法書士報酬 80000円ほど
・抵当権設定登録免許税 104000円
・印紙税 20000円
合計で30万円ほどの費用が掛かります。
また、借り換えには審査もありますし、銀行に出向くなどの手間もかかります。楽天銀行など、郵送で手続きが完了する銀行も存在します。
ポイントは、諸経費を足しても借り換えた方がメリットが大きいと判断できるかどうかです。
しかし、総支払額が数十万円単位で違うとメリットが大きく上回ります。残りの期間が長い場合、借入金額が大きい場合は、それに比例してメリットは大きくなります。
裏技も?
ここまで、借り換え前提に書いてきましたが、裏技?とまで言えるかどうかわかりませんが、支払額を下げるもう一つの方法があります。
それは、現在借りている銀行への相談。
ただ、「金利下げて!」ではもちろんダメです。こちらもちゃんと理論武装する必要があります。
まずはネットで金利の低い銀行を探しシミュレーション
支払いのシミュレーション結果と手数料などを合計して総支払額を算出し、借り換え後と今借りているローンの総支払額を比較しましょう。
この試算結果をもって現在借り入れをしている銀行と相談するんです。
「借り換えた方が総額はこれだけ安くなるんだけど、おたくで金利下げてもらえない?」と。
銀行としては、遅れることなくローンを返してくれるお客さんを手放したくないので、なんらかのリアクションがあるはずです。私の場合は、電話で相談すると、次の日に回答があり、
「手数料1万円払ってもらえれば、金利0.075%下げられます」とのこと。
これで月の支払いが3000円ほど減ったので、3か月で元がとれます。即、お願いして、銀行の支店でハンコを1つ押すだけでした。
実は私、これを2回しました。だってどんどん金利が下がった住宅ローンが出てくるから。
結果、2回合わせて0.125%下がったので月々の支払いが5千円ほど下がりました。2回とも電話で銀行に相談しただけ。
これだけで、月々の固定費が何千円も削減できて、元本の減り幅も爆上がりです。スマホかPCで調べて相談するだけ。審査も面倒な書類作成もいりません。
やってみる価値はあると思います。