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「悩まない」練習 プレジデント2020年7月17日号

去年かった雑誌のハナシだ。

昨年、「くよくよ思考からの脱却」を書いた翌日の新聞広告(悩まない練習)を見てプレジデントを買った。(早々の結論。買わなくてもよかった

表紙には
気持ちがラクになる!心の整え方
運がいい人は、なぜ運がいいのか
2大付録「親父の小言」、勇気が湧く、前向きになれる「禅語36」
など。プレジデントに付録があるとは知らなかった。

ページを繰るにつけ、BIG Tomorrow(青春出版社:2017年12月廃刊)を思い出した。その雑誌は若者の悩み(人間関係、金、恋愛など)に、今思えばかなり熱く語られていた。二誌の読者年齢層はあきらかに異なるが、「どん底は続かない。必ず良くなる。」などという今回のプレジデントの表紙は、そのままBIGの表紙に書かれていても違和感がない。

読後感。
ぐだぐだしてないで動きなさい、というところか。
石原慎太郎サンの巻頭記事は、自身の脳梗塞体験から死、そして仏教を意識したハナシだった。他は読者が持つであろう代表的な「お悩み」に対して僧侶や牧師が回答する形で展開するハナシ。ほとんど仏教、キリスト教解説。地文では三大宗教に触れながらイスラム教がどう「悩まない練習」に効くかには触れられていなかったところが物足りない。あまり身近ではないがゆえ、知りたかった。

茂木健一郎サンの記事で「意味もなくあれこれと悩んでいる人が多すぎる」「何もしないで悩んでいるだけでは、ぐるぐると同じところを回ることになってしまう」「仕事がうまくいく人、多くを学ぶ人は、いつも何かに取り組んでいる」とあったほうが刺激的だ。

仏教は入門編を数冊読んだので、雑誌記事はその域を脱していないと感じた。復習できたというところ。

「自灯明法灯明」。他人の教えや情報だけに頼ることなく自己を指針として生きよ、という意味合いだ。ここでも困難には結局対峙せざるを得ないという難題は残る。それがスッとできれば苦労はしない、という読後感もまたこれまでの読書同様だ。

週刊誌に頼ろうとするほうが間違っているか。


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