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誰にも言わない美味しい店

本当のお気に入りの店は、他人には教えないものだ。
自分が好きなのはこぢんまりとした店ばかりで、ひとりで訪れた時に入れなくなったら困るからだ。

美味しい店と言っても様々で、普段通う居酒屋、駐在時代に行った店から海外旅行で1度訪れたきり忘れられない店まで幅が広い。

香港の広東料理といえばOne Harbor Roadだ。実に洗練されていてサービスも一流、そりゃグランドハイアットだからね。1995年からの駐在の頃はよく行かせてもらった。
https://www.hongkong.grand.hyattrestaurants.com/restaurants-and-bars/one-harbour-road/ ONE HARBOUR ROAD

台湾出張時の昼飯といえばオフィス前の紅焼牛肉麺だ。どこにでもある無名店。素朴ながらインパクトのある赤さが食欲をそそった。

よく行く寿司屋なんていうと生意気だが、「海幸」(東京都江東区)はリーズナブルで常に行列ができる人気店。ここは予約もできないから書いてもいいか。 コロナで客数は少なくなっているものの、それでも繁盛店だ。

通うのは居酒屋になるのだが、好みの要素が何かを考えてみた。すると3つの条件があるように思う。
・店のたたずまい
・必ず食べたいと思うその店の一品があるか
・客層

いずれも大事だ。
飲食なだけに清潔感は必須。外観、店内が古くてボロくてもかまわない。思わず、「ガラガラ」と入口を開けてみたくなるような「たたずまい」は、それだけで絵になるものだ。

またその店のオリジナルメニューが何品かあると通う原動力になる。山海の珍味でなくていい。これだけは完全自家製など、店のカラーが欲しい。そして「客層」は一見関係なさそうだが、店の雰囲気を醸し出す大きな要素。当然自分もその一人となるわけだ。

酔うのだから大声で盛り上がる客はもちろんいる。それを否定はしないが、店のハコ(大きさ)に比べて騒音になっていれば、とっとと会計して失礼する。自分だって毎回黙ってしんみり飲んでいるわけではない。だが限度ってものがある。

店飲みは少しずつ、復活してきたね。

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