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『秋の童話』 413字


「今年も、もうそんな時期が来たんだねえ」
「そうだね。季節の巡りは早いねえ」

「春に生まれた白豆柴の仔犬も、随分と大きくなったねえ」
「うん、ちょっと前は小ちゃな白熊みたいだったよね」

秋の空時計の管理人は、そう微笑み合いながら、
ほんの少しだけ時計のBPMをあげる。

でも奏でられる旋律は決して激しいものではない。
しみじみと心に沁みる、慈雨の糸様に繊細で美しいものだ。

雲はほんの少し早く流れ、
それを見た、時の精霊も少し鼓動を早める。
もう少しで冬がやってくる。

若人は楽しいイベントを思い浮かべては心を踊らせ、
人生の黄昏を迎えた人は、静かな諦観の吐息を漏らすのだろう。

「もうすぐ、あっちの家のお嫁さんも、可愛い双子を産むだろう」
「楽しみだねえ」
「ああ、楽しみだねえ」

あともう少しで、それぞれの冬がやってくる。

空の時計はそれらを優しく見守っている。
今までも、これからも……

これは冬空時計の管理人にバトンタッチするまでの、
ほんの少しの間のお話。

<了>


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皆様

今日も1日お疲れ様でした✨

拙作をお読み下さって、いつも有難うございます✨
この度も「たらはかに」さん企画への応募です。

「天高くアッシュ肥える秋」(既にミナミゾウアザラシ😅)
ですが、、、
そんな私めも、さすがにチョッピリ、、、ロマンチックな気分♪
(どなたですか?『発情期?』とか仰っててるのは?😅)

そんなこんなで
このところ、ようやっと凌ぎやすくなってきましたね✨
皆様と皆様の大切な方々には、どうぞ良き秋の日々をお過ごしくださいませ✨

いつの日も、感謝の✨LOVE❤️
アッシュ拝

追伸:
内容は変えずに、一部文章を入れ替えました。
何卒悪しからずです🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

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