◯純文学(?)7編 計140字 #小牧幸助文学賞応募(19)〜(25)
(19)『融合』
彼の紡ぐ音は粒子となって私の魂に溶けた。
(20)『温い水』
心に浸みた音の粒子は温泉となって溢れた。
(21)『融解』
「涙はね氷解した心水だよ」彼は微笑んだ。
(22)『河』
溢れた涙は緩流となって、小舟の君を運ぶ。
(23)『幸福論』
彷徨の果て。人は自他は不可分だと知った。
(24)『超自我・superego』
神曰く「自ら灯火となりて世を照らせ」と。
(25)『新世界』
目覚めた人々は瓦礫に一対の果木を植えた。
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