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深めるか、広げるか、悩ましい問題(大人になってからの学習について)

コンサルタントという職業上知識やスキルを持つことは仕事を続けるためには必須なことと言えます。しかし今後は、コンサルタントのような職業に限らず学ぶことの重要性は上がってくるでしょう(個人がいかに生きるか?何をするか?を起点に組織を選ぶ、組織を作る時代へ)

仕事上の要請がなくとも、私個人は何かを学ぶことがそもそも好きでもあります。

世界は広い・・・

さて、世の中への興味・関心は尽きません。様々な事を学びたいと常々思っています。でもこれでは際限がありません。どこから手をつければいいのでしょう?

まずは興味・関心があることが定まっていれば、その分野について広く認識をしておきたいと考えています。

とりあえずはそれを概観できるような本などを読んでみて、その学問の全体像を把握してみることからスタートするように私はしています(〇〇体系だとか〇〇図鑑やら、〇〇入門などを手にとります)

メリットは、とにかくわかりやすくて、概要が掴みやすい点です。まぁ、ビジネス上で活用するならこのレベルで問題ないでしょう。

デメリットは、その本を編集した方の目線で整理されているので、どこかにバイアスが入っている可能性は否定できない点です。また、紹介されている内容をより詳細に知りたい場合には、その本だけでは対応ができない、ということでしょう。

デメリットを意識した上でなら、すごく便利なものです。

世界は深い・・・

さて、興味・関心がある分野を概観してみると、いくつか気になる点やより詳細に知りたいことが出てきます。

そうなったら、今度はその部分についてを扱っている本・著者を探してみます。やはり、原典を読むと、わかりやすさのために省かれていた点や表現に触れることができて新たな感動につながることがあります。

学問だけではなく、小説でも、この深まる段階で面白いと感じる作家に出会うと、いつの間にか本棚にその著者やある分野の書籍が増殖していたりします。本棚には個性が反映されるように感じますね。

多面的に捉えるために・・・

ビジネスに活かす、ということばかり考えているとどうも学習は広く浅くなってしまうように思います。いわゆる実学重視の方向です。

時間も限られているし、多忙な中であるのでそれも致し方ないと思います。

しかし、じっくりと向き合うようなテーマや関心ポイントを見つけて深く掘り込むことにも時間をとってほしいのです。

あるテーマを深く掘り込むことは、樹形図をさかのぼることと同じです。

表面的には、バラバラな知識や物事が広がっているように見えても、樹形図のようになっていて、深く掘り込むことで、どこかで知識や物事は繋がっているものです。単に広く浅く知っているだけでは見えなかった繋がりを知り、腹落ち感を得ていくためには、少し探究を深くしていくことがポイントになります。

落語によく出てくる「長屋の物知り爺さん」みたいにならないように、自戒もこめて。



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ハーケン(林 健太郎)
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