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【GT7】世界大会「GTWS 2024ワールドファイナル」が色々激アツだった!

こんにちは、ブラボーです。

グランツーリスモが公式シリーズとして開催している世界大会「GTワールドシリーズ」。その2024年度のチャンピオンを決める戦いが先週末からオランダ・アムステルダムで開催され、昨晩で全行程を終えました。

TGRカップはスペインのホセ・セラーノ選手が優勝、マニュファクチャラーズカップはシーズンを通して大量にポイントを稼いだレクサスが年間タイトルを獲得しレース自体はBMWが勝利、ネイションズカップは日本の宮園拓真選手がレースを制し2024シーズン王者となりました。

ワールドチャンピオン経験者であるチームレクサス所属の川上選手、ネイションズでは宮園選手の両名が活躍し再びワールドチャンピオンに返り咲く形となりましたが、どちらも日本を代表するトッププレイヤーの方であり両名の活躍は同じ日本のGT7プレイヤーとして、非常に喜ばしく思います。おめでとうございます!そしてお疲れ様でした!

残念ながらTGRカップの様子はまだ見れていないのですが、マニュファクチャラーズカップ、ネイションズカップ共に非常に見ごたえのあるレースが繰り広げられた他、ライブ配信では初公開情報として今後のグランツーリスモに実装されるであろう要素についても触れられ、GT7プレイヤーにとって非常に充実した内容でした。

今回は大会の感想を大雑把にまとめていきたいと思います。レースストラクチャーや出場選手等の詳細はこちらをご覧ください。

◆手堅く戦い抜いたチームレクサス、ドラマティックな勝利を魅せた宮園選手

さて今年度のマニュファクチャラーズカップをザックリ振り返ると、チームレクサスは第1戦モントリオールと第3戦東京で勝利しており、全チーム中最多のシーズン2勝を挙げポイントランキングを一歩リードしワールドファイナルへ。最終的に2位でフィニッシュし年間王者という結果になりました。

その中で川上奏選手は東京ラウンドでのレースを担当、長年使い続けているRC F GT3と相性の良いマウントパノラマでポールトゥウィンを成し遂げた他、今大会では1stスティントを務め4番手スタートから序盤の混乱を上手くかわし2番手をキープをしたことで年間王者獲得へ大きく貢献しています。

RC F GT3はゲーム内の特徴として基本的に素直な挙動で、中間加速と高速コーナーに優れる一方トラクションに難がある車。決勝の舞台であるスパとの相性は悪くないものの、代役の方の緊急参戦やレインコンディション等の懸念があったこと、予選でバランスに優れるホンダやポルシェが上位に付けていた事もあり、厳しい展開になるのではないかと危惧していました。

ところが序盤のアクシデントでNSXやポルシェは後退、後続集団に飲み込まれ自分たちのペースを作れなくなってしまった事でチームレクサスとしてはやや優位な展開に。

先行するBMWにはプレッシャーを与えつつ2位をキープしたことでポイントランキング上でBMWとは1ポイント差の年間王者となり、奇しくも車のキャラクターと同じく派手さは無いものの堅実に戦い抜き、総合的な強さを発揮しての戴冠だったと思います。

正直なところ年間通してレクサスがコンスタントに上位フィニッシュを達成したのはちょっと意外で、川上選手が勝利を挙げたマウントパノラマはともかく、低速コーナーでの回頭性やトラクションが重要なインテルラゴスでは概ねMRが有利とみられていた為、ここでの勝利がチャンピオンに向けて強固な地盤を築いたと言っても過言ではないでしょう。

続いてネイションズカップですが、複数の予選レースを経て決勝へ。X2019でニュルブルクリンク24hレイアウトを7周走るという、自分なら絶対やりたくないレベルでタフなレギュレーションのレースをトッププレイヤーがどう走るのか注目していました。

ポールポジションはホセ・セラーノ選手、2番手キリアン・ドルモン選手(フランス)、宮園選手は3番手、その後ろには地元カイ・デ・ブラン選手(オランダ)が4番手に控えるというオーダーで最終決戦が開幕!

車の操縦やコースの難易度の高さは然ることながら燃料にも気を配らねばならないレースであり、後続の選手としては燃料を節約しながらトラックポジションを保ち、前を追わなければならない状態。

先行逃げ切りを図り王座獲得へ順風満帆かと思われたセラーノ選手が2ndスティントの間にまさかの複数回ペナルティを受ける等、ファイナルラップ突入時勝負権を持つ選手は4~5人の大混戦。

最序盤にポジションを1つ下げるも上位陣のパックに入っていた宮園選手は、他上位陣の選手とは異なり終盤にソフトタイヤを使用しプッシュする戦略で逆襲を開始。

怒涛のハイペースと神がかったオーバーテイクでピットアウト時に在った12秒差を削り取り、ファイナルラップのバックストレートでトップを走る地元選手のデ・ブラン選手を捉え見事逆転勝利を飾っています。

レース直後、宮園選手の周囲には同じくGTWSを戦った日本人選手が祝いに集まる中、今シーズン常に鎬を削りあったライバルであるキリアン・ドルモン選手も輪の中へ。

宮園選手を抱き上げ勝利を祝福し、固い握手も交わしお互いの健闘を讃えあう姿がある一方、やはり思うようにならず険しい面持ちの選手居るなど、此処は紛れも無く世界一を懸けた真剣勝負の場なのだと改めて実感しました。

レースを振り返ると、ペナルティを受けていなかったらセラーノ選手が勝っていてもおかしくなかった様に思います。気の緩みが有ったのか分かりませんが2ndスティントまでは勝利を手中に収めていたように見えただけに、セラーノ選手当人は本当に悔しかった事と思います。この経験を経てより強くなってくるでしょう。

そして宮園選手は過去にも見てる側を沸かせるドラマティック勝ち方を見せてきた選手で、今年のモントリオールラウンドでの勝利は勿論、2020年シドニー大会における地元ラトコフスキー選手との一騎打ちや、2022年マニュファクチャラーズカップラウンド1では奇策を披露しての勝利を挙げており、今回はそうした印象をより一層強めるレースをしてくれました。

来年はリアルでのモータースポーツ活動に力を入れていくとのことで、GT7の競技シーンを引退するわけではないが年内の今大会でもって一つの区切りと考えているとのこと。今回二度目の戴冠でもって有終の美を飾ることができたのは本当に素晴らしい事だと思います。

◆配信内容には今後将来的に実装される内容も

レース自体も白熱した内容で面白かったのですが、将来的に実装されるコンテンツや開発中の新機能デモンストレーション等もお披露目されていました。

1つは追加車種について。計2台がお披露目されており、1台はライブ配信前にポロリしていましたが視聴者プレゼントでもある「ヒョンデ アイオニック5 N '24」

今年6月に発表があった通りヒョンデとグランツーリスモのコラボレーションの一環としていよいよGTに登場する訳ですが、パワーは600超、2.2トンという超重量級のハッチバック...?になるのですが、重量もあってこちらも中々手強そうな車です。アイオニックに続き他のNブランド車の追加にも期待したいですね。

突然のお披露目で本当にびっくりしました。

そしてもう1台はまさかの新規オリジナルフォーミュラマシン「F3500-A」。90年代前半のF1をモチーフとしているらしくパッと見形状はウィリアムズ・FW14に近く、エンジンは自然吸気V型12気筒であるとのこと。

こちらのF3500-Aで早速ネイションズカップの予選レースが行われており、コースがイタリアのモンツァ・サーキットというのも相まって正しく90年代F1の様な絵面に。レース後選手たちの反応は概ねポジティブなものの、トラクションを掛けるのが難しい様子でした。

そして90年代風フォーミュラマシン導入で思い出すのがGT3時代登場したフォーミュラマシンの数々。自分も耐久レースやフォーミュラGT選手権の攻略では大変お世話になりました。そして気付けばアップデートで50年代、70年代、80年代、そして現代のフォーミュラマシンが何気に揃っているのは嬉しいですね!

それと同時にGT7は来年以降もなんだかアップデートが続いていきそうな雰囲気があります。速いものでGT7は来年3月で発売から4年目を迎える訳ですが、次回作に向けて3月で終わりにするのか、まだまだGT7を進化させていくのか注目してきたい所です。

そして将来的な要素として興味深かったのがGTソフィーの新機能デモンストレーション。映像は断片的で紹介も簡易的だったのですがどうもGT4~GT5で実装されていたAIドライバーに指示を出してレースを戦う「B-Spec」モードを彷彿とさせるものでした。

レースペース管理だけでなくピットイン指示なども行えるようになっていて、GT7に実装されるのかはたまた次回作以降の実装となるのかは定かではないもののこちらも楽しみな要素です。ややハードコアかもしれませんが2時間以上の耐久レースをGTソフィーと交代しながら走るモード等があったら楽しそうですね。

◆まとめ

3行にまとめると
・宮園選手、川上選手優勝おめでとうございます!
・宮園選手のレース運びが超カッコよかった
・1月アップデートの車が一部お披露目

GTWSに出場し、全力で戦い抜いた選手の皆さん本当にお疲れ様でした。これからも頑張ってください!

おしまい

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