【GT7】ヒョンデとGTのコラボレーションによるパイクスピーク収録の可能性を考える
こんにちは、ブラボーです。
2024年6月、韓国の自動車メーカー・ヒョンデとグランツーリスモのコラボレーションが発表されました。
この発表内容やインタビュー記事から、パイクスピークをはじめとした今後GTに収録される可能性のあるコンテンツについて考えてみたいと思います。
◆「パイクスピーク」収録は困難
ヒョンデとグランツーリスモのコラボレーション予告を素直に受け止めれば、ヒョンデがパイクスピーク・ヒルクライムに投入するEVレースカー「IONIQ 5 N TA Spec」の収録は確約されたと思いますが、それ以上に気になるのは長年収録が望まれるパイクスピークコースの収録の有無です。
ヒョンデとのコラボレーション以前から、元々PDI側にはパイクスピークに関するコンテンツ収録に意欲的な部分が見られます。というのもアウディ スポーツクワトロ、スズキ V6エスクード、VW ID.Rなどパイクスピークへの参戦車両が複数登場している事、GTが同競技のスポンサーを務めている事など接点があり、初開催が1916年と長い歴史を持つ競技である事も無関係ではない筈です。
しかしながらパイクスピーク・ヒルクライムを完全再現したコース収録は課題があり、個人的には「将来的に実現する可能性はあるが、GT7へすぐ収録される可能性は低い」と考えています。インタビューにおいても山内一典プロデューサーは「一番の難関は、コースの長さですね」と述べており、実際にGoogleマップの距離測定機能を使い調べてみたところ...
コース長自体は約20kmとニュルブルクリンクと同等であるもののコース全体の最長直線距離はニュルを上回る長さであり、高低差に至っては1,440mとニュルの4.8倍にも達する事から、素人目に見てもニュル以上に描画・処理負荷が高くハードウェアの制約から収録が困難だと考えるのは想像に難くありません。
GT7がPS4・PS5のマルチプラットフォームでリリースされているが故の問題とも言え、ニュルブルクリンク24時間耐久レースというビッグイベントで告知しているのにも拘わらず詳細の発表を伏せて今年後半へ先送りにしている事から、両ハードでの動作を保証しつつ現環境で何ができるのかPDI・ヒョンデの双方でコラボレーションの草案を練っている所だと考えられます。
◆パイクスピーク以外にヒョンデ車追加に期待!
前述のパイクスピーク収録にまつわる事情を加味した上で、ヒョンデとGTのコラボレーションによって追加される可能性があるコンテンツは以下の通りになると思います。
・IONIQ 5 N TA Specの収録
・ヒョンデ Nブランド 車種の収録
・ヒョンデ車を使ったイベント
・簡略化或いは一部コース収録?
・次回作で完全再現コース登場
ヒョンデは既に自社のプレミアムブランド「ジェネシス」とグランツーリスモでコラボレーションを実現しており、ロードカーのG70に留まらず自社デザインのGr.3マシンの投入、今年1月にはVGTも追加しているなどGTをプロモーションの場として積極的に活用しています。そうなるとやはり期待してしまうのが、ヒョンデのパフォーマンスブランド「N」のロードカー・レースカーの収録です。
近年のヒョンデはWRCやTCRといったカテゴリへ参入し活躍を見せている事や、Nブランド車から魅力的なホットハッチも登場させています。中でもTCRワールドツアーやニュル24hで勝利を挙げているエラントラ N TCRをGr.4マシンとして追加したり、現状ジェネシスクーペしか収録されていない寂しいラインナップを補う意味でも、是非i30 Nやi20 N、IONIQ5 N辺りの収録をお願いしたい所です。
◆まとめ
3行にまとめると
・パイクスピーク収録は困難と予想
・何気にPDI側は意欲的
・ヒョンデNブランド車の追加に期待
グランツーリスモと自動車メーカーのコラボレーションの例は数多くあり、その多くが魅力的なものです。単にコラボレーションを行ってお終いではなく、末永く良好な関係を築き上げる切っ掛けにもなっていますし、今回のヒョンデとのコラボレーションにも期待が膨らみますね!
おしまい
◆参考・出典・引用
Hyundai N Unveils IONIQ 5 N TA (Time Attack) Spec and Collaboration with Gran Turismo at Nürburgring 24 Hours - Hyundai
https://www.hyundai.com/worldwide/en/newsroom/detail/0000000770.html
「グランツーリスモ」とHyundaiのコラボが発表 特別仕様車で目指すパイクスピーク新記録と山内一典が語る思い - IGN Japan
https://jp.ign.com/gran-turismo-7/75217/interview/