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【GT7】PSVR2で遊ぶGT7のアレコレ

こんにちは、ブラボーです。

8月27日にSIEがPS5本体及び周辺機器の価格改定を報じており、確認してみた所かなり大きな値上がりとなっていて仰天しました。

6万円台から8万弱にもなる本体の価格も強烈ですがコントローラーの価格も1万円を超えており、スティックのドリフト現象などの不具合で買い替えも珍しくない事を考えると、既にPS5を所有しメインのゲームハードとして運用しているユーザーにとってもネガティブなニュースです。

値上がりした機器の中にはPSVR2も含まれており、その価格はなんと89,980円!74,280円から実に15,700円の値上がりとなっており、唯でさえ割高感の否めない代物にも関わらず更に値上がりした事で、一ユーザーながらPSVR2の売れ行きへの影響が心配になります。

そこで今回はPSVR2を使ったオススメの遊び方や注意点などアレコレ書いてみます。値上がりしてしまいますが「PSVR2で遊ぶGT7ってどうなんだろう?」と前向きに購入をお考えの方の参考になれば幸いです。

◆VRならではの臨場感と没入感を活かす

グランバレーから見える海原、VRで見ると最高です

モニターとVRの最大の違いはやはりスケール感にあります。現実世界のスケール感にほぼ等しくなる事で周囲を走る他車の存在感、立ち並ぶビル群、雄大な山岳などがより強く・大きく感じられます。特にGTはグラフィックに力を入れているタイトルということもあり、ゲーム内の空間に視点を置くVRとの相性は非常に良いです。

そこから更に没入感を高める為ヘッドフォン(ヘッドセット)を同時装着してのプレイが個人的にオススメです。音質以外のメリットとして一般的なスピーカーやイヤホンで音声を出力するよりも良い定位感が得られるほか、VRと組み合わせる事でPS5が備える立体音響の効果をより実感できます。

なおVRヘッドセットを装着してその上からヘッドフォンを身に着ける事になるので、ヘッドバンドとスライダーの可動域が小さいモデルやヘッドホン本体の形状によって干渉する可能性があるのでお気を付けください。自分の手元にある機器だとINZONE H9は問題無し、PLUSE Eliteの場合装着するとイヤーパッドの下部が浮き気味となりオススメできません。

GT7に限った話ではありませんが、VRヘッドセット装着位置はとにかくしっかりピントの合う位置に合わせて下さい。少しズレてるだけでもグラフィックがボヤけてしまうので、PSVR2電源投入時に表示されるテキスト等の輪郭が鮮明になる様に合わせましょう。

各種設定を済ませ、ピントの合う位置で装着したらそのまま好きな車で好きなコースを走行して大丈夫なのですが、是非試してほしいのがオープンカーでの走行。ゲームを始めたばかりの方でも入手しやすく扱いやすいND型ロードスターやKTM X-BOW等で、グランバレー ハイウェイ1やアイガー北壁といった景観の良いコースへ繰り出してみましょう。

コックピットに備え付けられたステアリングコントローラー一式もあれば実車の運転感覚により一層近付き、停車・発進時など慣性が働かない事に違和感を覚える程です。自由に見渡せる事を活かし、全開走行ではなく敢えてゆっくりドライブしてコースを観察してみるのも結構面白いです。

次いでオススメなのがカスタムレース。テーマに沿った車種を集めてやってみると、コレがまた非常に趣深いものに。国産280psスポーツカー、世界のスーパーカー、今年5月のアップデートで遂に3車種揃ったJGTCマシンを使って全日本GT選手権風レース等も思う存分雰囲気に浸れます。

走行以外にもVRショールームとして販売されている車と所有している車はVRモードでじっくり鑑賞できるのですが、リバリーを制作している人は是非自分の作ったリバリーを纏った車両をVRショールームで見てみましょう。自分はGr.3レースカーのリバリーを幾つか作っているのですが、実車スケールのサイズで見るとより感慨深いものがあります。

◆VR酔いや視点位置の微調整について

GT7ではほぼ全ての走行シーンでVRが使えるようになっていますが、個人的には完全な常用は難しく、モニターとVRは用途に合わせ使い分けたほうが良いと考えています。工夫した方が良い点や注意すべき点も多いので、まとめて記載おきます。

VRのゲームであれば必ずと言ってよいほど話題に上がるVR酔いですが、GT7における酔い対策としては視点の動かし方と運転の仕方が挙げられます。椅子には姿勢よく座り、出来るだけ首を振らず視線の移動で済ませる事、加えて丁寧な運転を心がけると酔い易いシチュエーションを減らせます。

次にデフォルトの視点位置についてですが、車種によって視点が高すぎる・低すぎる・近すぎる等の不都合が生じる事があります。残念なからゲーム内の設定項目として調整・保存する機能が無いので、走行セッションに入り暗転したタイミングで自分の姿勢を動かし丁度よい位置に視点をセットする必要があります。

視点の調整方法ですが、高すぎる場合は少し背伸びした状態で、低すぎる場合は少し屈み、ステアリングに近すぎる場合は顔をやや前方に出すといった具合です。あまりにも極端な位置で視点をセットしてしまうと移動可能範囲の境界に接触し易くなる為、注意しましょう。

VRとモニターの有利不利ですが、自分は単純に慣れている分モニターで走った方が圧倒的に速いタイムが出せます。見え方が大きく異なる為コースによって、進入するコーナーのインクリップが見易くなったり逆に見辛くなったりと一長一短な面がありますが、SNSを見ているとVRで速いタイムを出している方も居る為、練習さえすれば問題は無さそうです。

◆GT7をVRでプレイする上での注意点

GT7をVRでプレイする上での注意点ですが、まず長時間プレイに適しません。VR+ヘッドセット+ハンコン等の組み合わせで遊んでいるとしっかり汗をかく他、首への負担もありかなり疲れます。ゲーム内に幾つかある1時間レース程度であれば大丈夫ですが、2~3時間以上は身体面での疲労の意味でもPSVR2本体汚損の可能性という点でも避けたほうが良いでしょう。

次に表示されるUIに制限があります。モニターでプレイしている時と比べ、VRでの走行中は「リーダーボードとタイムギャップ」や「自身のラップタイム履歴」が表示されません。オンラインロビーではチャットログも非表示になります。天候レーダーや燃料マップといったMFD機能は使えるので走行自体は可能ですが、自分は真面目にレースをする場合モニターでやる様にしています。

ピットが絡む長丁場のレースだと顕著ですが、レース中先頭車両や前後車両とのギャップが分からないのは結構困りもので、自分のペースが適切なのか判断が難しくなります。またロビーで走行中チャットログが表示されないのはホストの指示や他参加者からのメッセージを意図せず無視してしまう事になり、もし使うのであればこの辺りの仕様は留意しておきましょう。

そしてVRの仕様上仕方ないのですが、オーバルコースやダートコースを走るのにVRは適しません。というのもバンクコーナーや急勾配に差し掛かり車の姿勢が大きく傾く際、自分の視点はそのまま水平を保ったままになるので自分でその角度に合わせて首を曲げなければいけません。この違和感はかなり強く、酔いの原因になります。

最後の注意点として、プレイ中極稀に周囲をトラッキングできませんというダイアログが表示され強制的にゲームを一時中断される事があります。突発的かつ偶発的な不具合だとは思いますが、オフラインでの走行はポーズメニューが入りますがオンラインレース中に発生してしまうと危険で、急にオートドライブに切り替わることでレースでの勝負権が無くなるだけでなく、周囲の車が反応しきれずクラッシュ等のリスクが生じます。

◆まとめ

3行にまとめると
・GTの世界にガッツリ飛び込める
・諸々の制約から常用はし辛い
・高過ぎるけど、試して欲しい!

アップデート等でUI周りや視点調整機能が加われば良いのですが、VR対応から1年半の間、完全に放置されているので望み薄というのが現状です。従って先に述べた通り「無理に常用せず、モニターとVRで使い分ける」のが良いかな...というのが個人的に出した結論・意見となります。

魅力の紹介より注意点の方が多くなってしまって心苦しいのですが、高精度にモデリングされた車の数々を好きなように鑑賞・走行できるというのはやはり大きな魅力です。お財布に余裕がある方は是非お試しください。

様々な要因から値上げせざるを得なかったのでしょうが、世の中のあらゆるものがどんどん値上がりして本当に世知辛いですね...。

おしまい

◆参考・出典・引用

日本国内におけるPS5®および関連周辺機器の希望小売価格改定に関するお知らせ - Playstation.Blog
https://blog.ja.playstation.com/2024/08/27/20240827-ps5/

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