遠近感が突然変になってしまう話
子供の頃に時々、感覚が不思議な状態になることがあってその事を「不思議の国のアリス症候群」と言うらしいと最近知った。
たまたま、ネットの記事か何かで見て「ああ、これこれ」と心の中で呟いた。
自分だけでは無かったんだ。そして、何とも素敵な名前が付いているんだねえ。
WiKiから引用してみる。
不思議の国のアリス症候群(ふしぎのくにのアリスしょうこうぐん、Alice in Wonderland syndrome、AIWS、アリス症候群)とは、知覚された外界のものの大きさや自分の体の大きさが通常とは異なって感じられることを主症状とし、様々な主観的なイメージの変容を引き起こす症候群である。
「不思議の国のアリス症候群 ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」
自分の場合、遠近感が突然おかしくなった。
ほんのすぐそばの物がずっと遠くにあるように感じるのである。
望遠鏡を逆側から見た事はありますか?
見たことのある人は判るかも知れないが、それに感覚的には似ている。
小学校時代に授業中にそれが起きると黒板が50mぐらい先にあるような感覚になった。
人によってはその逆に大きく感じる場合もあるらしいが、とにかく周りのもの大きさや遠近感等の感覚が突然変になるのである。
そして、多くは頭痛など他の症状が原因らしいが自分は、全くそのような事は無く突然、感覚だけがおかしくなるのだった。
小学生ぐらいが頻度としては多かったと思う。
それから中高生ぐらいまであったと思うが、はっきりと思い出せない。
年齢によりだんだんと発生頻度は下がっていった感じである。
そして今では、前にそうなったのはいつかも思い出せない。
今ではこうして症例が沢山研究されているらしい(EBウィルスの子どもの3割が不思議の国のアリス症候群になったという報告 etc.)し、それについての記述も探せば見つかる事が判ってようやく自分でも話せば判って貰えるような気がしてこうして書いている。
そう言えば少し思い出したが、小さい頃、親に少しは話したように記憶しているが、あっさり受け流されてそれっきりだったように思う。
そういう状態の時には、歩いたり、もっと激しい運動をする気にはなれなかったし、子供ながらにこの感覚がずっと続くとちょっと困るなと思っていた事は確かである。
幸いなことにその感覚はずっとは続かず、数分の後、知らぬ間に通常の感覚に戻っているので何とかなっていた。
今はもう何も起こらないし、懐かしいなとも思う。