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【雑記】夏の十和田湖と「翼はいつまでも」
日曜日の午後、あまりにも良い天気だったのでちょっと出かけてみたくなった。少し前に車のタイヤを新調して丁度慣らしも終わった頃合いだった。ちょっと新しいタイヤでペースを上げて走ってみたかったのもある。
そうと決まれば適度な山坂のある十和田湖辺りがすぐに思い浮かんだ。でも、ぐずぐずしているうちに時計は、もう午後の16:40を指していた。それでも夏至も近いこの頃とあって太陽の位置は、まだまだ高いように見えた。ええい、行ってしまえ。
まずは、ルートを考える。前回、十和田湖周辺に行ったのは秋だった。その時は、先に最短ルートで十和田湖まで行き、そこから奥入瀬渓流を下って帰ってきた。
今回は、その逆にした。先に奥入瀬渓流を遡って行き、川の水源である十和田湖を目指すルートである。
八戸市の自宅から十和田市へ。抜け道を使って十和田市街を避けるようにして渓流の下の起点である焼山まで行く。ここまでは割と近い。
ここからは、樹々が覆いかぶさり昼なお暗い緑のトンネルを進む。日が長い時期とは言え、さすがにこの時間(17:20)になると渓流散策の観光客も疎らである。久しぶりに渓流脇に車を止めてゆっくり写真など撮ってみる。
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いつ来ても清々しい気分にしてくれる。
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暫く行くと樹々のトンネルが終わり、ぱあっと目の前が明るく開ける。そこはもう十和田湖だ。
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この瞬間の「やってきたぞ感」が毎度たまらない。そして、いつもこの小説を思い出す。
十和田市に住む中学生が主人公の地元舞台の小説である。十和田湖を中心に繰り広げられるひと夏の物語。青春小説の傑作「翼はいつまでも」。泣けます。地元なのもあるかも知れないが、ラストで号泣だった。
著者は、十和田市出身の川上健一。
第17回坪田譲治文学賞受賞、本の雑誌が選ぶ2001年度ベスト1。
※ちなみに表紙イラストの観光船は、自分のnoteホームページのヘッダー画像にも写ってます。
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「翼はいつまでも」は、定期的にまた読みたくなる。読む度に、こんなおっさんでも中学生に戻れる貴重な小説だ。絶対お勧め。
一度、読んでしまうと十和田湖に来る度思い出してまた読みたくなる。読むとまたここに来たくなる。エンドレスだ。
てな感じで、初夏の奥入瀬渓流から十和田湖ドライブでした。梅雨の晴れ間だったのもあってほんと気持ち良かった。
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思いっきりタイヤ性能を試すことができる山坂道だ。
途中でちゃっかりおみやげに買っていた、ご当地クラフトビール。
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夏季限定サマーエール
何種類か買ってきたが、とりあえず、夏季限定の涼し気なラベルのやつで乾杯。
うま~~!
では、この辺で。