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商圏分析する前に把握すべき「3つの人口」

こんにちは!技研商事インターナショナル㈱、営業支援室の太田です。
今回は、当社セミナーでもよくご紹介する「3つの人口」をテーマにしたいと思います。

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皆様、商圏分析をする際につい国勢調査をメインとした人口に目を向けがちではないでしょうか?
実はそれだけでは商圏分析を見誤ってしまう可能性があります。

そこで今回は当社の推奨する「3つの人口」についてご紹介させていただきます。


■3つの人口とは?

大きく分けて上記の3点に絞られます。
 夜間人口:その場所に住んでる人を指します。
      (国勢調査)
 昼間人口:その場所で働いている・学校に通っている方を指します。
      (リンク統計)
 商業人口:その場所でお買い物をしているであろう方を指します。
      (商業人口)

分析する地域によって3つの人口は大きく異なり、見るべき指標も大きく変わってきます。

■実際のエリアでの比較例

それでは実際にどのように変わってくるのか見てみましょう。
今回は「新宿駅」「霞ヶ関駅」「田園調布駅」で調べてみます。

それぞれの駅に0.5kmの商圏を作成し3つの人口を見ていきます。

このデータを構成比に直してみます。

・新宿駅:商業人口の割合が高いため繁華街性立地と言える。
・霞ヶ関駅:昼間人口の割合が高いためビジネス街性立地と言える。
・田園調布駅:夜間人口の割合が高いためベッドタウン立地と言える。

このように立地によって3つの人口の構成比が大きく異なり、見るべき指標も変わってくることがわかります。

■商圏分析で見るべき指標

【新宿駅】商業人口=商業統計データ

東京都内と比較して商業力指数、商業流入が非常に高いことがわかります。
この場合、商業統計データを深堀りしてみていく必要があります。

【霞ヶ関駅】昼間人口=リンク統計データ

昼夜間人口比率のグラフです。東京都平均と比較しても大幅に昼間人口比率が高いことがわかります。

更に深堀りしていくと公務員の方が突出して多いことがわかります。
官公庁が多い霞が関ならではの傾向を見ることができます。

霞ヶ関駅の昼間人口の人口ピラミッドです。
30代から50代の働き盛りの構成比が高く、男性の比率が高いことがわかります。

【田園調布駅】夜間人口=国勢調査

昼夜間人口比率をみると東京都平均と比較して夜間人口の割合が高いことを示しています。
更に商業特性について見ていきます。

新宿駅と比較すると商業力指数が低く、商業流出の傾向が見られます。
この場合、重要な指標としては夜間人口が挙げられます

田園調布駅周辺の夜間人口ピラミッドです。
高齢者分布の比率が高く成熟した街であることが読み解けます。

■まとめ

皆様いかがでしたでしょうか?
冒頭に記載したように国勢調査ベースでの分析のみでは測れない要素があることがわかったかともいます。
もしよろしければこれを機に「3つの人口」を意識した分析をしてみて下さい。

■今回の分析で使用したGISツール
数クリックで簡単に商圏調査レポートが出力可能な商圏分析GISエントリーモデル
MarketAnalyzer Satellite

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【筆者プロフィール】
太田 雅也(おおた・まさや)
技研商事インターナショナル㈱15年目。前職では広告代理店に勤務していたがエリアマーケティングへの興味からこの業界へ入ることに。3児の父で子育てに奔走する日々を過ごしております。