「ミニバン=ファミリーカー」ってほんとにそうなの?データで裏付けてみました
こんにちは。
今回の記事は技研商事インターナショナル カスタマーサクセスチームよりお送りします。
早速本題ですが、今回のテーマはこちら!
「ミニバンを所有するのはどんな人?」
大きい車だから大家族?
友達と高頻度でキャンプに行くような独身の人?
…皆さん色々なイメージがあると思いますが、「こういうデータがあるからこうだ」と言い切るのは難しい方が多いのではないでしょうか?
今回は当社営業が自動車メーカーのお客様から販促に関するご相談を受けたことをキッカケに、「ミニバンを所有するのはどんな人?」を、データを使って分析した内容をお届けしたいと思います!
さて、今回もA子さんとB男さんの2人に登場してもらいました。
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A子:ベテラン社員。これまでも幅広い業界のお客様からご相談を受け、分析のお手伝いをしてきた。好きな食べ物はオムライス。
B男:当社の新入社員。社会人3年目で、分からないことも多いが日々頑張っている。最近は犬の動画を見るのが好き。
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「ミニバンを持っているのはこんな人」をデータで裏付けできるの?
B男:いやあ、ついにモーターショーが来月開催されますね!
僕は車が好きなので2年に1回の開催を楽しみにしているんですが、前回はコロナの影響で中止になってしまったので悲しかったです…。
A子:4年ぶりの開催ってことだもんね、車好きはワクワクしちゃうよね。
今年から、東京モーターショーからJAPAN MOBILITY SHOWに名前が変わるらしいね。
B男:「日本の未来を丸ごと体験する機会へ」だそうです!期待が高まる一方ですよ…!
B男:そうだA子さん。車と言えば自動車メーカーのお客さんから相談を受けていて。
ミニバンを重点的に売っていきたいそうなんですが、どこをターゲットに販促していくか迷っているようなんです。
イメージはあるけれど、販促施策を打っていくにはもっと具体的な根拠がほしいそうで…。
A子:なるほど~。統計データのように母数の大きいデータであれば根拠にしやすいよね。
B男:そうなんです。お客さんは「多分ファミリーが多いはずなんだけど…」とはおっしゃっているんですが…そもそもこれを具体的に裏付けることなんてできるんでしょうか?
A子:できるよ!
分析のステップ
A子:さっそく、分析始めてみようか。
ミニバンを持っている人がどこに住んでいるのかというデータ(※1)と、エリアの居住者特性を表す統計データを掛け合わせることで「ミニバンを持っている人はこんな人だろう」という推測ができる手法がある(※2)から、それを使って分析してみよう。
最終的に「リフト値」という、「他と比べて(※3)どのくらい特徴が出ているの?」という内容を表す値を算出するんだけど、それを見ればどんな特徴があるのか分かるんだ。
B男:なるほど…!早速ミニバンの分析を進めてみたいです。
ミニバンを持っている人の傾向
A子:レポートを出してみたよ。リフト値はこんな感じのものが出てくるよ。
A子:真ん中を境に、右にグラフが飛び出ているほど特徴が強くて、左に出ているものは特徴が弱いということだよ。
B男:ふむふむ。10歳未満、10代の子どもとその親となる20代~40代が多いですね。
3人~5人世帯の家族が多いようなので、やっぱりお客さんのおっしゃっていたようにファミリー構造があるのがはっきりわかりますね!
A子:そうだね。「6歳未満のいる」世帯が多いから、特に小さいお子さんを持つニューファミリー構造がありそうだね。
大家族、というよりは2人くらいお子さんがいるような家族が多い様子だね。
A子:ちなみに世帯年収はこんな感じ。
平均年収、もしくはそれ以上の層が多いね。
B男:…あの、疑うようで申し訳ないんですが、これって本当にミニバン特有なんですかね?
車を持っている人みんながこんな感じの傾向になる可能性ないですか…?
A子:可能性としてはあるか。実際、比較軸を持つことは大切だよね。
じゃあ、スポーツカーとも比較してみようか。
B男:お願いします!
スポーツカーというと、漠然とお金持ちのイメージはありますね。
A子:リフト値グラフを出したよ。比較してみよう。
スポーツカーを持っている人と比較してみた
B男:納得できました!疑ってすみません(笑)
「年収1,500万以上」が多くて、イメージ通り富裕度が高い傾向になりましたが、「年収100-200万未満」など富裕度が高くない層の傾向が低いことも確認できました。
世帯の傾向をみると、スポーツカーは1人暮らしが多くて全くファミリー構造がなく、ミニバンのファミリー構造がよりくっきり分かります。
A子:そうだね。スポーツカーは「趣味にお金をかけられる層」、ミニバンは「ファミリーで暮らす」というのがデータではっきり裏付けができたね。
B男:「多分こうだろう」に根拠がつけられると提案にも説得力が出ますね!
お客さんにも、販促施策に活かしてもらえるように提案してみます。
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今回は「ミニバンを持っているのはどんな人?」という軸でお伝えしましたが、今回使った「仮想ペルソナ分析機能」では、属性のない会員データや来訪者の位置情報データから、どんな人が来ているのかを類推して、販促や出店、店舗運営に活かすことが可能です!
ご興味があればぜひ、当社ホームページものぞいてみてください★