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オンライン国際交流への思い(メンバー紹介Part2)

こんにちは!
Glocal Solutions from Classroom(GSC)・SNS担当のTAKUYAです。
今回はGSCの中心メンバーである、佐土原麻依からのご挨拶とオンライン国際交流に対す思いを紹介していこうと思います!


バックグラウンド

鹿児島県霧島市出身。大学在学中にマカオに交換留学。留学中にアジア各国をバックパックで周遊。卒業後は、上場企業にてグローバル物流部門を担当。在職中にボランティア休業制度(1年)を利用し、NPO法人にて東京・カンボジア事務所で村の女性が作った商品の販売や企画開発を担当。帰国後に退職し、現在は関西の小学校で英語専科教員を勤める。

英語の一歩先の世界へ

オンライン国際交流を始めたきっかけは、5年前に小学校の英語専科教員になったことです。5年前は丁度、英語が「教科化」になり子どもたちが本格的に英語を勉強していくぞ、となった訳ですが、当の本人達は全く英語を勉強する気がありませんでした(笑)
『なぜ英語を勉強するの?』
『日本に住む訳だし、日本語が話せれば問題ないよ。』
『受験で勉強すればいいから、今はいいかな。』
っと、とても率直な意見をもらいました(苦笑)
一方で、『じゃあ、英語を話せたら、あなたはどうする?』とたずねると、『海外の人と話がしたい』
『海外を旅行したい』
『好きなゲームの話をしたい』
『好きなK-popの話がしたい』
子どもたちも、英語が話せたらやりたいことを想像出来ていました。
ただ、「英語のその一歩先に広がる世界」を”想像して体験”する機会がありませんでした。あくまでも、学習カリキュラムに英語が入っている、受験のための英語という位置づけです。
なので、そんな子供たちの意識を変えたいな、もっと子供たちにワクワクして海外を見てほしいなと、海外の学校を探し始めました。

約1年かかった交流先探し

「簡単には海外の学校は見つからないよな。」と覚悟はしていましたが、
本当―――に全く見つかりませんでした。(笑)
授業の合間や休日を使って、海外の学校を知っていそうな友達や知り合い20人くらいに手当たり次第連絡をしてみましたが、結果は全滅。
比較的時差が少ないオーストラリアやアジア各国の小学校のHPを見て、学校のリストを作り50校ほどメールを送ってもみましたが、返信が来ることはありませんでした。もう無理かなーと思っていたところ、知り合いのロシア人女性が、Facebookにある先生のコミュニティを教えてくれました。そこのコミュニティでは世界中の先生が集まっていて、いい教材があれば紹介したり、学校の求人もありました。「ここならいけるかな?」と思って、「海外の交流先を探しています」と投稿すると、クラス規模や時間帯がマッチしそうな学校がスロベニアで見つかりました。(ここでも、紆余曲折はあったのですが割愛します笑)
交流先探しがやっと終わった!とうれしかったです。振り返ってみると約1年もかかっていました。

ワクワクドキドキのオンライン国際交流

スロベニア交流後は、毎年1か国を決めて、その国と国際交流をしています。
マカオやギリシャ、インドなどご縁があった先生や子供たちとつながることができました。交流前の子供たちの反応は様々で、「おー、やってみたい!楽しそう!」という子供がいれば、「えー、やらなくていいわ。面倒やし。英語できないし」という子供もいました。体験したことがないから、そんな反応かー、と思いましたが、正直ショックでした。一人で突っ走りすぎたかな、子供たちは交流したくないのかな、独りよがりだったな、とネガティブな気持ちにもなりました。私が期待しすぎたのです。
しかし、いざ交流をしてみると、
「楽しかった!英語の発音って国によって違うんだなー、自分の英語の発音で伝わってるのかな?」「交流前は外国人って怖かったけど、そんなことなかった」「自分の英語が伝わってうれしかった。」と子供たちが交流から色んな気づきを得ていました。交流するまでは、学校探しや日程調整、交流内容など、詰めるべきことが多かったので、なかなか苦労したので、その分、子供たちの感想を見てじーんっと感動をしました。

人生の種まきの一つに

よりもっと多くの子供たちにオンライン国際交流を体験してほしいなと、少しずつ活動の枠を学校から増やしていきました。その活動を通して、自分と同じ想いの人たちとつながったり、より大きなビジョンや構想を思い描き、分かち合える仲間に出会えました。一人でできることは何もなかったなと社会人になりたての頃の気持ちを思い出したりもしました。私たちの団体の活動は、これから社会に出ていく子供たちのために絶対に役に立つと思いながらも、その成果をいつ刈り取れるのか、正直分かりません。教育って全般そんなものじゃないかなと思います。時間も労力もかかる割に、報われるのは、ずーっと先のこと。もしかしたら、ただの思い出の一部になるだけかもしれません。それでも、よりたくさんの子供たちの中に色んな種を撒いておきたいと思っています。
どの種が芽になり花になるのかは分かりません。しかし、この体験を通して子供たちの未来の土壌が豊かになればいいなと思っています。


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