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手帳二年生になって思うこと
去年のこと
去年、はじめて手帳を丸一年使い続けることが出来た。それまでの私は、三日坊主ばかりで何冊無駄にしたかわからない。
そもそも、記録を残す意味とは? というのもあり、続かなかった。
そんな私がnoteで色々な人の手帳術や使い方、挫折されたという記事を読み漁り私はこうしたいんだというのが見つかり、実践したところ一年間使い切ることが出来た。
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手帳に求めること
必要なものとしては以下のものになる。
自分の思考整理
上記とは別に思ったことをただ書き綴る
思い出を残したい
オタク故創作のネタ帳
逆に必要ないもの
TODOリスト(毎日仕事して帰るだけ)
こうしたい目標、将来の展望(日々生きるだけで必死)
仕事のスケジュール(事務職には必要ない)
プライベートのスケジュール(スマホ管理)
色々な記事を見て、必要なもの・必要ないものが整理出来た。
仕事のために手帳を使うということは、私には一切必要ない。ただのどこにでもいる一般事務。決められた仕事ばかりで、締め切りなんかは机に置いてあるカレンダーにでも書き込めば十分。そのため、私の手帳はプライベート用一択となる。
では、プライベート用として必要なものってなんだろうと考えると、日々の思考の吐き出し場所・記録がほしいというのが一番だった。
例えば、お好きな方には申し訳ないがジブン手帳のLIFE。
人生設計だとか、座右の銘だとか、そんな大層ものは正直ない。
もうすぐ四十になるが、ないのだ。独身で友人も少なく、オタクで腐女子。
人生詰んでる? そんなもの自分が一番知っているが、それで他人に迷惑はかけていない。労働をして納税をして選挙に行って、日本人として慎ましく自分の給料の範囲で借金もせず暮らしている。十分立派だと、自分で思っている。
……思っているが、それでも何も思わないわけではない。毎日代わり映えのない日常ではあるが、それでも楽しいことはあるし逆に苛つくことだってある。人様に少しでも迷惑かけずに死ぬことが目標ではあるが、将来を不安に思うことだってあるし、何も考えずに推し事だけを考えたい日だってある。
それらを吐き出す場所が欲しかった。
そしてそれとは別に、趣味の記録場所が欲しかった。
私は刀剣乱舞のゲームを続けている。事前登録からはじめ、七日後には十周年である。途中プレイしていない期間があるとはいえ、ここまで続けているとすでに日常に溶け込んでいる。そんな刀剣乱舞のスクショやレベルアップの記録、来月のスケジュールやイベント告知画像を貼り付ける場所。
あとは読んだ本(漫画小説問わず)の記録。感想は別にブロクにまとめているため、書影を貼るだけだがマンスリーページが埋まっていくと満足感がある。
代わり映えなくとも、他人から見たら生きている意味があるのか? と言われようとも、私はこの人生を歩んでいるためその中で記録と記憶を残しておこうと思い、去年ほぼ日「Planner」を購入し、上記二つを一冊で管理していた。ゲームのスクショの隣に愚痴が書いてある状態の出来上がりである。
手帳一年生の去年にとって、それでも毎日ページが埋まっていくこと、手帳が育っていくことが楽しかったし、毎日手帳を持ち歩く練習になった。
今年の手帳
一年、一冊使って思ったのは書きたいものと趣味のログは別にしたほうがいいな、だった。
自分の思考整理の場合、書く時には一ページでは足りないし書かない時には手帳を開きもしない。ただ、一日一ページ縛りがあるとそれが苦痛だということに気がついた。そのくせ、空白ページがあるとそれもなんとなく気に入らない。
A6サイズが小さいのだろうか? A5サイズにするべきか? 手帳の情報が出始める八月、九月頃から考えた。
結論としては、一日一ページ縛りを無くす、だった。
最初はほぼ日のday-freeにしようかと思った。使い方ページを見ると、毎日は書けない・書きたい時に書きたい分だけ自由に書ける! というものを見てこれだ! と思ったのだ。
ただ私はほぼ日にある日々の言葉がうっすら嫌いで、去年もそれで英語版であるPlannerを使っていたくらいだ。英語ならうっすらとしか理解できないので、日本語ほどそこまでノイズにならない。あと単純にページ数が少ない。
ただ、日付がなくていいのだから、手帳・日記である必要はないのだということがわかった。
そこからはどんなノートにするか、とネットを彷徨った。
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選ばれたのは365デイズノートでした。(画像下)
一日一ページ使えば一年間もつというもの。だが日付は入っていないため一日でどれだけ書こうと関係ないというのがしっくりと来た。
ロルバーンも魅力ではあったのだけれど(とくに表紙が多種あることが)、リングノートというのが許容出来なかった。書く時に邪魔になってしまうのが絶対にストレスになる。学生時代そうだったんだから。ということで、ロルバーンは候補から外してしまった。
この日々の記録はボールペン一本で誤字脱字気にせず書いている。仕事中も隣においてあるので、社外禁なことは書かないがちょっとした気付きやイラッとしたことや嬉しかったことをリアルタイムに書き綴っている。それが私には合っているのだ。
手帳時間として、コーヒーを淹れて間接照明のもとゆったりと手帳を埋めていく……なんて、丁寧な暮らしは出来ない。そもそも文字下手だし、あとから思い出すような大層なことじゃないし。そうやって後から埋めるというのが私に合わなくて今まで日記が続かなかったのだ。だから、書きたい時に書く! これが一番私に合っている。コラージュもやりたいと思わない。ボールペン一本で文字だって汚くていい。ただ、その瞬間を残しておきたい。
これは、ずっと140文字今は280文字を綴ってきたからだと思う。
SNSだと書けないことが沢山あるが、日記ならば自分しか見ていないのだから、上司への悪態だって書ける。ネガティブなことの直後にポジティブなことが書ける。ストレスフリーでいられる場所がここだ。昔風に言うならば、チラ裏に書いとけをやっているわけだ。
ところで、ほぼ日の全てが嫌いなわけではない。
というかむしろ、日々の言葉以外特に思うことはなく、表紙やカバーに選択肢があるのが好ましい。ロルバーンが選択肢に入ったのもこの選択肢の多さ故だ。
一年間で一番見るものって、表紙やカバーだと思っている。ここでテンションあがるものじゃないと開かなくなるのではないか、というのがあり趣味の記録はほぼ日のHON(タイ&チーフのスネークトイ)にした。(画像上)
こちらは一日一ページという区切りが逆に使いやすいのだ。
毎日の記録、イベントの開始日、編成情報、思ったことやらかしたことを書いておく。去年の日記を見ると「あー、この時はまだこんなレベルだったのか」とか「前回こんな編成だったっけ」と確認出来る。
それを体験して、初めて記録に残す意味を実感した。なので、今後も続けていきたい。今年は幻想水滸伝リマスターも出るため、こっちのプレイ日記も兼ねる予定。
この二冊が、持ち歩きの手帳である。
無印の手帳ポーチにいれて毎日持ち歩いている。365デイズノートはA5ででかいのだけれど、案外気にならない。一年経たずに使い切ったらその時はその時だ。余ったらそれもそれ、という気持ちで好き勝手書いている。
5年日記
去年新たな日記を探しながら、こっちもやってみたいなと思って同時進行で探していた。
複数年日記の楽しさは二年目からということで私にとっては未知のものではあるが、去年の日記を見返すだけで楽しいのだから、複数年日記もこういうことなのだろうと思っている。
では、どれにしようと色々とこちらも検討した。
希望としては、一ページ一日はそのまま(一ページ二日は却下)左右ページで同じもの(ほぼ日の右ページの使い方が思いつかなかった)、シンプルといったところ。
選んだのはロイヒトトゥルム 5年日記 。
私の理想通りの日記だったので、こちらを採用。毎日二、三行日記と天気と気温を書き込んでいる。来年が楽しみ。
手帳二年生として
何十年もアナログ手帳を使っている世に多くいる先輩方から周回遅れで、四十が近くなってから始めたアナログ手帳ライフ。
SNSが発達し、スマホという便利機械があるけれど、アナログだからこそ自分の秘密を好きに出来る開放感がとても楽しい。
それでも、新しいことを始めるのならば今日が一番若いという言葉を胸に、今年一年自分なりの手帳ライフを過ごしていきたい。