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不登校になったキッカケ(中編)

前回の記事の中編部分になります。

こちらは原因の中枢になります。

重ねてになりますが、私はこういう経験をして、こう思いましたというものですので、現在不登校関係で悩み、苦しんでいる方、元不登校の方で今も葛藤されている方等に、似たような経験をした仲間がいるよ、という認知に繋がれば幸いだと思って、ここに書き記しています。


孤立していく自分

前回、下ネタを言えない事で孤立していった話をしました。

その続きです。

どんどん輪の中に入っていけなくなり、肩身が狭い思いをしていました。

そんな中、別のクラスになった友達が、昼休みにわざわざ私を訪ねてきてくれたのです。

仲が良かった事もあり、色々話も出来たのですが、昼休みの時間が終わって、その友達も自分のクラスに返ってから、とある女子に言われました。

「グロウ君って、〇〇君(その友達)が居る時は調子こいてるよね」

調子こいてるの意味が理解出来ませんでしたが、その女子は噂では、彼氏が学校でもかなりの悪で、その女子が気に入らないと、その彼氏さんに言えば、放課後人知れずボコボコにされるとかなんとかという、怖い噂があったので、脅し文句に聞こえました。

この日以降、私はその仲の良い友達がきてくれても、ぎこちない会話しか出来ないようになってしまいました。

その友達に相談したら、「チクった」という事でボコボコにされる、かといっていつも通りに接していたら「調子こいてる」と睨まれる。

怖くて仕方なかったので、どうしようも出来なく、ずっと抱え込む事になります。

この辺りから、女子が怖くなっていき、教室にも居辛くなり、黙って図書室に逃げ込む日々が続きます。


そして始まる存在の否定

クラスには、1年の時一緒だった、悪友みたいな人が一人いました。

部活の帰り、その悪友から「悪い事しにいこうぜ」と誘われました。

この辺りから、私は悪い事をする事に嫌気がさしていた時期だったので「ごめん、今日はちょっと用事があって、今日はいけない」と断りました。

「ふーん、わかった」

で終わった…と思ったのですが…。

次の日、悪い事とはいえ断っちゃったし、誤解のないように話をしようと、その悪友に話しかけました。

「昨日はごめん、次また機会があったら~」

話している途中でその悪友は他の友達と話し始めていました。

タイミング悪かったかな?と、この時は思っていましたが、異変に気付いたのは数日たってから…。

この頃は自分から声かけにいくタイプじゃなくなってましたが、誰に声をかけても私が見えていないかのように振舞うのです。

自分の前の席の人、少し会話したことある人、一緒に遊んだことがある人

全員に声をかけ、全員私が私の事を見えていないような、そんな素振り。

体育の時間、2人1組で準備体操を~という時、空いてそうな人に片っ端から声をかけても無視され、結果的に孤立。

先生からは「何で誰とも組まないんだ?」と目を付けられ、周りからは鼻で笑うような声。

当時の自分には理解が出来ませんでした。

そして決定的となったのが、体育祭の出し物の話をしていた時です。

やりたい種目を司会の人が「〇〇やる人ー」みたいに声をかけています。

体育館で決めていたので、皆座っていました。

私はやりたい種目に対して、立ち上がり、声も大きく「これやります!」と猛アピールしました。

その後に、他の人が手を上げ、私はその種目に選ばれませんでした。

聞こえなかったのかな…?次こそは…と思い、次の種目でも同じ事をして、更に声を大きく返事しましたが…。

司会の人と目が合ったにも関わらず、これも無視。

他の人になりました。

これを3回やった後に、「自分は明らかに無視されている」と自覚し、もう声を上げる事は出来ませんでした。

私の出る種目の名前がないまま、私の体育祭の種目決定は終わったのです。

ここから私の中の何かが少しずつ崩れていきました。


先生からの追い打ち

この頃から、私は体調を崩すようになり、遅刻ギリギリに学校につく有様でしたが、それでも無理に学校にいっていました。

そんなある日、授業で使う社会(歴史?)教科書を忘れてしまいました。

今まで一度も忘れ物をしなかった私が、忘れ物をしてしまったショックと、その授業はよりにもよって一番厳しい先生の授業でした。

この先生は厳しいですが、しっかり生徒を見ている先生だったので、この先生の授業の忘れ物だけはしたくないと思っていたのにです。

先生は「隣のクラスにいって借りてこい」と言い、私はそれに従いました。

隣のクラスは数学をやっていました。

私の大嫌いな先生の授業です。

授業中だったので、ノックをして「失礼します」と声をかけ、恐る恐る入りました。

始めてだったので、隣のクラスの人たちの目に晒される恥ずかしさ、忘れてしまった情けなさでいっぱいで、上手く喋れなく、「社会(歴史?)の教科書を忘れてしまったので、どなたか貸していただけないでしょうか?」

というセリフを、噛みながらも振り絞りました。

すると数学の先生が「何言ってるかわからないので、入場するところからやりなおしー」と、馬鹿にするように言いました。

そうしないと教科書を借りられなかったので、従いました。

失礼しますからやり直し、ヤケクソだったので噛まずに言えました。

すると、「最初からそう言えば良いのに、何を緊張しているんでしょうかね、皆さん、これがグロウ君の悪いところでーす!」と晒上げにされました。

快く教科書を貸してくれる人がいたので、その場はそれで終わり、私も「有難うございました、失礼しました」とその場を去ろうとした直後「今のはなんだったんでしょうかね?理解出来た人いますか?出来た人ー?意味わかりませんよねー!」と大声で言われ、隣のクラス全員から笑われました。

私に聞こえるよう、大きな声で言ったみたいです。

この時、先生に対しての信用を失い、大人は汚いと心の底から思いました。

そんな事があったので、教科書を返しに行くのを躊躇っていると、クラスを跨いで声かけてくれていた友達が声をかけてくれて、橋渡しする形で返しに一緒にいってくれました。

その友人には本当に感謝しています。

感謝していましたが…私はもう、限界だったようです。

この日を境に、私は学校を休みがちになり、親に怒られ、それでも何とか保健室登校をする事にしました。

そこでまた一波乱があるとは思ってもみませんでした。

後編に続く

思っていたより長くなったので、3部にわけました<(_ _)>

中編まとめ

・怖い女子に睨まれ、女子が怖いと感じ、これ以降クラスに居辛くなる

・悪友の誘いを一度断った事でクラス全員から無視される

・先生という生き物が大嫌い、大人が汚いと感じた

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