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新婚旅行でモルディブとシンガポールに行きました 【26,000字】

こんにちは。私事ですが2023年3月に結婚しまして、同じ年の11月末から新婚旅行でモルディブとシンガポールに行ってきました。

これまで自分のnoteにはなるべく誰かの役立ちそうなことを書いてきたつもりですが、今回は誰の役にも立たなそうな個人的かつ雑多な旅行日記を書いていきます。

新婚旅行は一生に一度の特別なものですが、それでもだんだんと記憶は薄れていってしまうと思いますので、忘れないうちに色々と感じたことを書き留めておきたいと思います。
(↓他のもっと役立ちそうな記事はこちらから!)


旅行って、行くまでが一番楽しいみたいなところありますよね

新婚旅行、どこに行く?

新婚旅行に行くことが決まったら、まず旅行先を決めなくてはいけません。新婚旅行の方向性としては大きく2パターンに分けられると思っていて

  • 色んな場所を観光して見て回るパターン(ヨーロッパ周遊とか)

  • リゾート地とかに滞在してゆったりするパターン

我々夫婦は後者の方が向いてそうだったので、まず後者になることが決定しました。

私たちは社会人になって数年で、いわゆる同世代の友人たちも最初の結婚ラッシュが来ているような状態だったのですが、その中で複数のカップルがモルディブを新婚旅行先にしていることが分かりました(正確にはインスタ等で散々目にしました)。
妻と仲のいい職場の同僚の方も最近モルディブに行っていたらしく、その旅行話を聞いて妻が乗り気になったので、ほとんど他の候補を検討することなくモルディブ行きが決定しました。

モルディブってどんなところ?

旅行で行ったことがない方以外にとってはモルディブは全く馴染みのない国だと思いますので、簡単に紹介しておきます。

https://www.tohotravel.com/p/maldives/info/index より

モルディブはインドの南西、スリランカの反対側にある、多くの島で構成された島国です。熱帯地方に属していて年中暖かいですが、5〜10月が雨季、11〜4月が乾季とされています。

国のGDPの20~30%を観光業が占めているらしく、美しい海を活用した観光立国となっています。観光客はインドやヨーロッパなどが多く、日本からは年間1万人程度のようです(外務省 - モルディブ共和国より)。

何といってもモルディブ観光の魅力は美しい海で、リゾートの海に浮かぶ水上コテージがシンボルとなっています。小さい島が丸ごと一つのリゾートになっていることも多いです。

https://stworld.jp/feature/MV/SA2/hotel/MLE07/ より

公用語はディベヒ語らしいですが、リゾート地では基本的に英語でコミュニケーションされています。また通貨単位はルフィアらしいですが、こちらもリゾート地ではアメリカドルが使われます。

旅行会社に相談だ!

モルディブ行きが決まったので、まずは本屋でガイドブックを買いました。

ガイドブックを見ると、もちろんモルディブの基礎情報や旅行準備の説明はあるのですが、観光パートはほとんどがリゾートの宿紹介で、リゾート満喫特化型の国であることが分かりました。

ガイドブックを見て何となく宿選びの基準になりそうだったのは以下のあたりでした。

  • 水上コテージ

  • プール付きのコテージ

  • オールインクルーシブ

  • 水中レストラン

  • 首都のマレ(空港もある)から遠すぎない

ちなみに「オールインクルーシブ」というのはリゾートでの基本的な食事や体験が全て料金に含まれているプランのことで、リゾートで都度支払いする必要がないのが魅力です。

ただ、「絶対にこれがいい」という宿を見つけるには候補が多すぎ、ガイドブックが数年前のもので情報が古い可能性もあったので、旅行会社の人に相談してみることにしました。

いわゆる最大手の旅行会社でも良かったのですが、ガイドブックにいくつか「モルディブに強い旅行会社」が紹介されていたので、そのうちの一つで、ネット検索で出てきた情報も多かったエスティーワールド(STW)にオンライン相談の予約をしました。

STWとのオンライン相談では、こちらのざっくりした要望に対していくつか具体的なリゾート候補を出していただきました。こちらの条件以外にもいくつか選ぶ基準を教えていただきました。

  • アクティビティーの豊富さ(オールインクルーシブにどの程度無料アクティビティーが含まれているか)

  • 食事のバリエーション(レストランの数が少ないと長期滞在で飽きることもある)

  • 魚がたくさん見えるかどうか(白い砂浜は綺麗だけど、岩が多い方が魚がたくさん見れることもある)

こちらが挙げた「水中レストラン」に関しては実はモルディブにも6個くらいしかなく、それを条件に入れるとおのずと候補がほぼ決まってくるとのことでした。水中レストランのあるリゾートをいくつか紹介していただき、内容や価格面でも納得できたので、最終的にOZEN Life Maadhooというリゾートを選びました。

その後、リゾートが決まったので旅程についても相談しました。日本からモルディブへの直行便はなく、スリランカ乗り換え、もしくはシンガポール乗り換えをお勧めされました。

実は私が大学院を卒業するとき、妻とシンガポール旅行したいねと話していたのですが、コロナの流行によってそれができなくなってしまった経緯がありました。そこで、経由地をシンガポールにした上、追加で数日滞在してシンガポール観光もすることにしました。

旅行会社の方に、「シンガポールならどこに泊まりたいとかありますか?例えばマリーナベイサンズとか?」と言われ、「まあそりゃ泊まれるなら泊まりたいですよねえ」と言ったらマリーナベイサンズに泊まることになりました。

まとめると、旅行日程は以下のようになりました。

新婚旅行の日程表

出発はお互いの仕事の都合がよく、モルディブの乾季と重なる11月末になりました。
モルディブのリゾートは4泊以上泊まると色々特典が付くとのことだったので4泊(初日は夜に到着し、最終日は午前中に出発するので実質3日間)しています。
また、シンガポールは2泊しますが、初日は深夜に到着するので2日目だけマリーナベイサンズに泊まることにしました。

持ち物の準備編

日程が決まったので、当日に向けて少しずつ準備を進めていきました。

  • 8日間の日程に耐えうるサイズのスーツケースを持っていなかったので、80Lくらいのサイズのスーツケースを買いました

  • それでも途中で服が足りなくなる可能性があったので、手もみで洗濯できるグッズを念のため買いました

  • モルディブは日差しが強く、何日も海に入っていると強烈に日焼けする恐れがあったので、長袖のラッシュガードを買いました

  • モルディブとシンガポールはどちらもコンセントの口がBFタイプのため、変換器を買いました

  • 病気でキャンセルしたくないのでインフルエンザのワクチンを打ちました

暑い地域に行くので、大量の半袖やサングラス、日焼け止め、虫刺されなどをとりあえずたくさん詰め込みました。

また、準備の過程でもっとも大きな買い物だったのはGoProです。
これまでGoProの必要性が分からず全く興味を持たなかったのですが、モルディブの海に潜って水中を撮影するとなるとスマホでは不便だろうとのことで、思い切ってGoProを買ってみました。
私が購入したのはGoPro Hero 11でした。

色々性能を比較したのですが、公式サイトで販売されているGoPro Hero 10以上のモデルのうち、ナイトエフェクトが充実しているのが個人的に推しポイントでした。モルディブの空で星がぐるぐると回る写真を撮りたいと思ったのです。

イメージ図
https://gopro.com/ja/jp/news/gopro-night-photography-with-hero11-night-effects より

「星がぐるぐると回る写真」が取れたかどうかはこの先のお楽しみとして、後述するようにGoProを買ったのは大正解でした。
またGoProを買ったあとに、保護カバーや三脚、SDカード、水に浮く持ち手などのアクセサリーも順次揃えました。

あと、持ち物ではありませんが、シンガポールの旅行に向けてシンガポールの歴史に関する本を読みました。薄い本ですが、ラッフルズやリークワンユーとは誰なのか、なぜ小さな島国のシンガポールがここまで発展したのか、日本との歴史的な関わりはどうだったのか等が書いてありとても参考になりました。

どうする?直前で病に倒れる

さて、旅行を2週間後に控えたころ、なんとなく喉の不調を感じました。最初は冬の乾燥のせいだと思っていたのですが、数日経つと熱が出始め、38度を超えて寝込まざるを得なくなりました。せっかくインフルエンザワクチンを打ったのになぜ??

結局病院の検査には行かなかったのですが、喉の痛みと熱があり、コロナに感染していたかもしれません。数日すると熱は下がり、体調も徐々に治り始めました。

私は当日までに体調が完全に治りそうな見込みだったのでよかったのですが、問題は同居している妻の方でした。遅れて症状が出た場合出発までに治るか微妙なところです。熱による寒気よりむしろそちらの心配で震えていましたが、最低限家の中で隔離して過ごしたことにより、奇跡的に当日まで妻には症状が出ることはありませんでした(もしコロナだったとしても、現在の東京都の規定を見るに両者とも旅行して問題なさそうでした)。不幸中の幸いだったと思います。

レッツゴートゥーモルディブ!

安心のシンガポール航空

晴れて病気も治り、万全の状態で当日を迎えました!
成田空港に到着し、搭乗手続きを済ませて出発を待ちます。

私が前回海外に行ったのは今年の4月のコロンビアだったのですが、その際にトラブルで飛行機が出発後一度日本に戻ってくるというアクシデントがあり、長距離の移動は気が気ではありませんでした(妻は妻で、これほどの長距離移動は初めてらしく不安そうでした)。ただ飛行機が無事に飛んでくれることを祈ります(コロンビア旅行記はこちら↓)。

飛行機に搭乗してまず驚いたのは、女性の乗務員の方が特徴的な制服を着ていたことです。後から調べたところケバヤと呼ばれる衣装とのことで、日本の航空会社とは雰囲気が違っていて驚きました。

https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/flying-withus/our-story/our-cabin-crew/ より

飛行機は乗り心地がよく、大きな揺れもなくて安心感がありました。成田からトランジットのシンガポールへ向かう便は日本語のアナウンスも充実していて不便を感じることがなかったです。さすがWorld's Best Airline 2023に選ばれている会社です(ちなみにANAとJALもベスト5)。

昼食で食べたGyuniku-Don(牛丼)

そしてなんと、飛行中にサプライズでハネムーンのケーキが運ばれてきました!旅行会社の方で予約する際に新婚旅行であることを伝えてくれていたのだと思いますが、その心遣いに感謝です。ちなみにすぐ後ろの席の日本人カップルにもハネムーンケーキが運ばれており、新婚旅行客だらけなのかと一瞬焦りました。

サプライズのハネムーンケーキ。素晴らしい。

また何気に印象に残っているのが、離陸前に流れる安全ビデオでした。日本の航空会社とは雰囲気が違い、シンガポールの観光名所の中で各種安全設備が紹介されているのが新鮮でつい見入ってしまいました。結局旅行全体でシンガポール航空の飛行機には4回乗ったので、完全にこの動画が脳内に刷り込まれました。

シンガポールの実力を見せつけられる滝 Part 1

8時間ほどの長いフライトの後、シンガポールのチャンギ国際空港に到着しました。トランジットの時間が4時間ほどあったのでその時間を使って行きたい場所がありました。空港内にある「JEWEL」という施設です。

JEWELの中程の高さから撮った写真
こんな光景は見たことがない

天井から滝が流れ落ちる光景は以前から知っていて、せっかく微妙に時間があるから見に行こうということになりました。JEWELに行くには一度シンガポールに入国する必要があったので、トランジットではありますが一度外に出てJEWELに向かいました。

実際に見た光景は圧巻で、大都会の中に緑と水が共存していました。実はここ、滝を囲むように地上4階、地下2階のフロアがあり、巨大ショッピングモールのようになっています。下の方のフロアに降りて滝の近くに行くと水しぶきがすごかったです。

周りを囲んでいるショッピングモールも見て回ったのですが、UNIQLOや無印良品など思いのほか日本の店が多く、日本語メニューのある和風居酒屋なんかもたくさんありました。「ららぽーと豊洲かよ」と思いました。

JEWELの中の写真だが、ここだけだとららぽーと豊洲と区別がつかない

あと、小腹が空いたのでJEWELの中のモスバーガーでポテトとエビフライみたいなスナックを食べました。私たち二人はどちらも食わず嫌いなところがあり、どちらも好んで旅行先の現地の料理を食べようとするタイプではなかったので、安定の日本チェーンを食べて満足しました。

シンガポールまで来て食べるモスバーガー
ポテトは日本と同じ味がしたけどエビフライは珍しかった

夜のクルーズ

空港内を散策しているうちに搭乗時間が近づいたので、再度出国手続きをして出発を待ちました。搭乗ゲートを歩いている時にTWG Teaという紅茶専門店を発見し、妻に「有名な紅茶の店なんだよ」と紹介してもらいました。この時の私はまだ、帰りの土産にTWGをしこたま買って帰ることを知りませんでした。

シンガポールからモルディブへの飛行となると、さすがに日本語アナウンスは無くなって英語と中国語がほとんどになり、周りの乗客もほとんど日本人はいないように見えました。ただ日本語吹き替え映画はあったので、「最近新作が公開されていたなあ」と思いながら今まで一度も見たことがなかった「アバター」を見ました(これが後になってファインプレーだったことが分かります)。

夕食。見た目は美味しくなさそうに見えるが、
実際はバジルソースの焼き魚でかなり美味しかった。

6時間ほどでモルディブの首都マレにあるヴェラナ国際空港に到着しました。モルディブは暑いと聞いていましたが、既に夜だったのと曇っていたのもあり、そこまでムッとする暑さは感じませんでした。着いたのは現地時間の22時過ぎ(日本時間だと深夜2時過ぎ)で、朝から飛行機に乗っていた私たちはけっこう疲れていましたが、ここからもう一踏ん張りしてリゾートに向かっていきました。

夜到着の場合、空港から遠い環礁にあるリゾートに宿泊予定の人は一旦マレ近郊の普通のホテルに泊まって朝出発する場合もあるようですが、私たちの泊まるリゾートは南マーレ環礁という場所にあって空港から近かったので、その日のうちにボートで向かう予定になっていました。

空港に着くとすぐに現地のリゾートの職員の方が荷物を運んでくださり、ボートに乗り込みました。ボートが吹きさらしだったらどうしようかと思いましたが、ちゃんと窓で仕切られていて快適な空間になっていて安心しました。

想像よりいい感じのボートの船内。水も支給してもらった。

出発してからは周りが海でほとんど何も見えない真っ暗の中、はるか遠くに島(リゾート?)と思しき光がポツポツと見える不思議な光景でした。私の地元で夜水平線の間際にイカ釣り漁船の明かりが見える風景を思い出しました。真っ暗な海の中を45分ほどひたすら(激しく波に揺られながら)クルーズしていきました。

OZEN Life Maadhoo滞在記

自信満々のバトラーBlue

45分のクルーズののち、無事宿泊するOZEN Life Maadhooに到着しました!

到着時点では23時を過ぎていたのでチェックインカウンターやレセプションは通らず、バギー(ゴルフのカートみたいな乗り物)に乗って直接自分たちの水上コテージに案内されました。
部屋に着くと、宿泊に関して色々と説明を受けました。説明をしてくれたのはバトラーのBlueさんでした。リゾートでは各宿泊者に専用の職員(バトラー)が一人付き、滞在中のサポートや各種アクティビティーの予約などをしてくれるようでした。

一通り説明が終わるとBlueは「君たちは私がバトラーで幸運だよ!Excellentなバトラーである私に任せておけば全て上手くいく。困ったらなんでも頼ってくれ!」と言いました。

その時点では果たして本当に彼がExcellentなバトラーかどうかはわからなかったですが、私も日頃からこれくらいのマインドで仕事していきたいなとは思いました。

到着した日は部屋に弁当とかも用意してもらっていたのですが、夜も遅くさすがに疲れていたのですぐ寝ました。

到着すぐの部屋に用意されていた弁当
寿司とか鶏の照り焼きとかがあって日本風だった

居れば居るほど価値が高まる水上コテージ

翌朝起きると、目の前にはモルディブの素晴らしい海の絶景が広がっていました!
…と言いたいところですが、外を見ると小雨が降っていました。素晴らしい景色なのは間違いないですが、カラッと晴れてほしい感じはします。
モルディブの乾季を狙って来たつもりだったのですが、天気予報を見るとこの先数日は曇り or 雨という感じで、一体どうなっているのでしょうか?

2日目の朝、コテージからの景色
プライベートプールもある

とはいえ、天候以外は申し分ない最高の空間です。部屋から階段で直接綺麗な海に降りていくことができますし、部屋付きのプールにも入り放題です。

室内も綺麗で広々としており過ごしやすいです。また、オールインクルーシブということもあって、部屋に置いてあるスナックや酒類は飲み放題で毎日補充されます。ミニバーにはTWG Teaのティーバッグも置いてあって「ここでもTWGの影響力が…!」と驚きました。

部屋の清掃やミニバーの補充は一日2回行われていました。最初私たちはそれを知らず、朝の結構早い時間や夜遅めの時間に急にインターホンがなってベッドメイクの人が入ってきたりしていたので「頻繁にスタッフが入ってきて気が休まらんな〜」と思っていました。3日目くらいになった頃Blueが「あれ?これ置いてなかった?」と言って"Do Not Disturb"の札(外に掛けておくと人が入ってこないやつ)を持ってきてくれました。そんなのあったんだ…

室内の様子。綺麗。

2日目の夜には、ハネムーンということでベッドに飾り付けをしてもらいました。さらにバスタブも薔薇の花びらと泡で埋め尽くされていました。ゴージャス。

薔薇の花とスワン
泡と薔薇のバスタブ
後からベッドにあった薔薇の花びらを追加投入した

その後、天気予報に反して2日目は徐々に天気が良くなっていき、3日目には待望の青空が!
これぞモルディブという素晴らしい景色で、なんか死ぬ間際に見るような景色だなと思いました(?)

水上コテージの写真
これぞモルディブ…!
部屋の窓からの風景
見渡す限りの海
プライベートプール
裸で泳げる
これぞモルディブ…!という風景その2

3日目の夜はけっこう晴れていたので、GoProを夜空に向けてセットしてスタートレイルを試してみました。朝確認してみると結構雲が映り込んでいて40点くらいの出来でした。やっぱりお手本みたいな写真はなかなか撮れないですね。モルディブが赤道付近にあることによって、星が円ではなくまっすぐ流れていっているのが面白いです。

水上コテージからスタートレイルで撮った写真
これが限界

これ以降リゾートでの食事やアクティビティーについても書いていきますが、このような素晴らしいリゾートに来た以上、結局水上コテージが一番の見どころであり、最も魅力的なコンテンツだと言えます。
モルディブに来る前は「正直リゾート地って何日もいたらやることなくて暇じゃないのかな」という疑惑もありましたが、全くそんなことはありません。下手にアクティビティーを詰め込むよりも、むしろゆったりとコテージに滞在して「何もしない贅沢」を満喫するのが一番満足度が高いのだろうなと思わされました。

世界の料理とお目当ての水中レストラン

OZEN Life Maadhooには色々なタイプのレストランがあるのも魅力でした。

リゾートのレストラン一覧

まず中央にメインレストラン「Palm」があり、ここでは朝昼晩を自由に食べることができます(オールインクルーシブなのでどれだけ食べても無料!)。
無料といってもビュッフェ形式でメニューも多く、朝昼晩とメニューも変わるので何度か行っても飽きませんでした。西洋料理(パンとか卵料理とか)があるので日本人が行っても口に合いますし、なんならMiso Soupも置いてありました(これも美味しかったです)。

Palmでの朝食ビュッフェ
どのパンも美味しかった

Palmで朝食を食べていたらスタッフさんの一人に「どこから来たの?」と聞かれたので、日本と答えると「日本の漫画知ってるよ!」と言われてジャンプ系漫画のタイトルをたくさん挙げてくれました。「よく知ってますね!」と喋っていたら最終的に「写輪眼!」といって腹を攻撃してきたので、大阪人ばりに「うわ〜〜!」と食らっているジェスチャーをやって盛り上がりました。
翌日同じスタッフに会うと、別のスタッフさんを指さして「あいつナルトの〇〇ってキャラに似てるだろ〜ワハハ」と話しかけてくれましたが、私がナルトを知らな過ぎて結局〇〇がなんなのか分からず、ぎこちない笑いしかできませんでした。

開放的なPalmからの景色
バケーションを楽しむ宿泊客で賑わっている
朝食はパンの種類が豊富で美味しい

さらに!Palm以外のレストランとして、中華料理、インド料理、モルディブ料理のレストランがありました。これらは予約が必要で、それぞれバトラーに予約をとってもらわなければいけません。

Blueは既に予定をコーディネートしてくれていて、2日目は21時に中華を予約してあると教えてくれました。当日、21時はちょっと遅めなので先に風呂に入ろうと思い湯船に使っていると、19時過ぎ急にBlueから電話が入り「今から中華行っていいよ!」と言われました。いや、こっちは風呂に入っているんですけど?慌てて風呂から出て中華に行きましたが、そんな急に予定が変わることあるんかいとカルチャーショック(?)を受けました。

何はともあれ、中華料理も翌日の夜食べたインド料理も本格的で非常に美味しかったです(モルディブ料理は後述するシュノーケリングの都合で結局行く機会がありませんでした)。

中華のスープとチキン
本格的でとても美味しかった

さらにさらに!プールサイドにあるバーも、オールインクルーシブに含まれていて好きなだけ飲食できました。ここでは軽食としてチーズピザを食べたほか、ドリンクを色々注文しました。特に「Maadhoo Blossom」というドリンクが甘過ぎなくて美味しかったので、これから行く方はおすすめです(誰の役にも立たない情報)。

プールサイドのバー
おしゃれ
チーズピザ
生地が薄くて美味しかった
バーから見た夕暮れの絶景

さらにさらにさらに!ハネムーン特典として、2日目の夜に浜辺でスペシャルディナーを食べました。事前にサーモンの焼き加減を聞かれたのですが、Blueおすすめのウェルダンにしました。完全な西洋料理でめちゃくちゃ美味しかったのですが、浜辺が暗過ぎてほとんど写真に写りませんでした。

大変美味しかった(暗くてほとんど映らない)
Blueおすすめ、ウェルダンのサーモン

そして!最後に紹介したいのが、水中レストラン「M6M」です。繰り返しになりますが、モルディブにある数多のリゾートでも水中レストランは数えるほどしかなく、私たちがこのリゾートを選んだ大きな理由の一つでもあります。

M6Mは最終日のランチに行きました(Blueによれば昼の方が魚がよく見えていいらしい)。Blueからちょっと早めの時間に行くよう勧められたので少し早く行って待っていると、一番最初に中央付近の席に案内してもらえました。
エレベーターで水面下に降りると周囲をガラスに囲われた空間が広がっており、思った以上に魚が見えました。ランチも西洋風の高級料理という感じでとても美味しく、特別感がありました。

M6Mのテーブルからの景色
常にたくさんの魚が見えていた

このようにほぼ毎食違う場所でとても美味しいご飯を食べて、やり過ぎなくらい食が充実していました。

疲労困憊!エクスカージョン

「奇跡体験!アンビリバボー」みたいなタイトルになっていますが、ランダムに文字を並び替えたりはしません。

「エクスカージョン」とはアクティビティーのことで、いくつかのエクスカージョンはオールインクルーシブの中に含まれています。

まず、2日目の夕方には「サンセットフィッシング」ということで、船で少し沖に出て魚釣りをしました。釣り糸に餌をつけてひたすら待っていたのですが、数分して釣り上げてみると餌だけなくなったりしてなかなか手応えがなく、時間だけ過ぎていきました。しばらくして妻が「すごい手応えある!かなり重い!」と言ったあと岩を吊り上げていました。何人かちゃんと魚を釣り上げている人はいましたが、私たち含め多くの人は30分ほどの間でなんの成果も上げられませんでした。ただ体験としては楽しかったです。

サンセットフィッシングの船の様子。
このあと右奥のカメラ目線の女性に写真撮ってもらった。

また、リゾートには「ウォータースポーツセンター」があり、シュノーケリンググッズを借りることができました。滞在中はずっと借りたままにして良いので、定期的に開催されるシュノーケリングのほか、水上コテージの前の海を泳ぐ時も活用しました。

シュノーケリングは毎日朝と夕方に1時間のツアーが開催されていて、予約すれば何度でも参加することができます。4日目の夕方の回に参加したくてBlueに相談したら「この回はもう予約が埋まっているな。でも大丈夫だ。キャンセルも結構あるから、当日シュノーケルグッズを持って集合場所に来てくれ。俺が話をつけるよ。」と言われました。なるほどそんなものかと思って当日集合場所に行きましたが、Blueの姿はありません。仕方ないので船のガイドに相談したら「君たちの予約はないな、バトラーは誰だ?」と聞かれ、数分して乗ってOKと言われました。結局Blueが話をつけたのかどうかはわかりませんでしたが、無事乗れました。

船で10分ほど進んだあと海に入ったのですが、なぜか参加者が皆ある方向にどんどん泳いで進んでいきます。魚が見えるスポットが少し先にあるのかと思ってついて行ったのですが、なかなかゴールに到達しません。20分ほどそこそこのペースで頑張って泳ぎ続け、「もしかしてこのままリゾートに戻る遠泳イベントをしてるのか?」と思い始めたころ、大きな見どころもなくシュノーケリングが終わって船に引き上げられました。その頃には私は(妻も)ヘトヘトになってしまい、船酔いと重なって半ば吐きそうになるのを我慢しながらリゾートに戻りました。すでに満身創痍だったのでその後すぐに予定されていた「サンセットクルーズ」は残念ながらキャンセルしてもらいました。結局これはどういうイベントだったのか今でもわかりません…

ウォータースポーツとしてはそれ以外にも無料のカヤックやSUP、有料のモーターアクティビティー(バナナボート的なもの)があったのですが、前述したように私は水上コテージを最大限満喫することを是としていたので、結局あまりアクティビティーはたくさんやりませんでした。

追加料金ですごい数のサメと泳ぐ

さて、ウォータースポーツセンターにシュノーケリング用品を借りに行ったら、「タカさん」という日本人スタッフの方に出会いました。私たちが日本人だと分かると日本語で色々と話しかけてくれました。

タカさんお薦めだったのは「サメと泳げるシュノーケリングツアー」という間近でサメと泳げる体験でした。これはオールインクルーシブに含まれず、追加料金が一人約3万円とかなりいいお値段だったのですが、値段以上の価値があるとプッシュされ参加してみることにしました。

ツアーの時間がすでに入っていたモルディブ料理のレストランの予約と被っていたのですが、タカさんが「バトラーって誰ですか?Blue?じゃあ直接Blueに話してみますね」とその場で電話をかけて調整してくれ、ツアーに参加できるようになりました。ちなみに、モルディブレストランの滞在時間が30分の予定になっていて、「なんでランチが30分だけなの?」とタカさんがBlueを詰めていたのがおもしろかったです。
やはり日本語が通じると意思疎通が早いなと思いました。ありがとうタカさん。

そしてツアーが始まると、リゾートからボートで45分ほど南下してサメが見られるスポットに行きました。

海に潜ると、想像の10倍くらいの数のサメがいました。

サメ、サメ、サメ!!
サメに食われる直前の絵にしか見えない

このサメは人を食べたりしないので安全らしいのですが、ものすごい数いるのでさすがに迫力がありました。ガイドさんに頼むと私のGoProを持って潜って、下からサメと一緒に私たちを撮影してくれました。この時ほどGoProを持って行って良かったと感じた瞬間はありません。
ここで30分ほど滞在して自由にサメを撮影したりしました。やはり有料のアクティビティーはひたすら泳がされたりしないので素晴らしいです。

そしてここで終わらないのが有料ツアーの凄さです。少し離れたスポットに移動して、今度はウミガメと泳ぐことができました。

ウミガメ!!

ここではウミガメは1匹だったのですが、ガイドさんが発見して教えてくれました(広大な海から一匹のカメを発見するのが早すぎてびっくりしました)。私はウミガメと泳ぐのも初めてだったので感動しました。

さらに帰り際には、船の上からイルカの群れを見ることができました。
やっぱり有料ツアーしか勝たんという気持ちになったので、皆さんもぜひ有料ツアーを申し込んでみてください。

結局マッサージで追加料金を払う

食事や各種マリンアクティビティー以外にもこのリゾートで楽しめるものは色々あるのですが、最後にスパ体験を紹介しておきます。スパも1回分がオールインクルーシブに含まれており、私たちは3日目の午前中に予約して行きました(日焼けするとしんどいので旅程の最初の方に行った方がいいかも)。

スパなだけあって、究極のリラックス環境が提供されており、まず空間がすごいです。

スパが行われる水上コテージ
雰囲気が素晴らしい

受付を済ませると、どこか重点的にほぐして欲しい場所はあるか、強さはどのくらいがいいかといったアンケートを書きました。全て英語で医学用語っぽい単語(症状の病名とか)が並んでいるので、全く分からず調べながら答えていたところ、遅くてちょっと急かされました。

アンケートが終わるとマッサージのコースを色々説明されたのですが、そもそも普段スパに来ることがないのでどういうものかわかりません。英語だとなおさらです。

どうやら「ここからここまでのコースは無料だけど効果が限定的です」「こっちのコースは全身リラックスできてとてもおすすめです(ただし追加料金かかります)」と言っているようです。それぞれの特徴を完全に理解しようとすると日が暮れそうだったので、結局追加料金ありのおすすめコースにしました。無料と言われるものには大抵なんだかんだ追加料金がかかるのが世の常です。値段を聞くと「定価は一人150ドルだけどオールインクルーシブ料金で75ドルになる」と言われました。75ドルも高いなあと思って渋っていると「じゃあ特別に50ドルにしてあげる」と言われたのでそれで手を打ちました(渋った甲斐がありました)。

スパ自体はとても素晴らしく、綺麗な海を前にヒーリング効果のあるマッサージを60分受けました。こういうマッサージ体験自体初めてだったのでとても感動して、毎日やってほしいと思いました。

マッサージルームからの風景
ここに寝転んでマッサージを受ける体験が素晴らし過ぎる

レッツゴートゥースィンガポール!

夢のような時間もいつかは終わりが来るもので、出発の時間が迫ってきました。出発前日の夜にBlueがコテージを訪れ、出発の段取りを説明してくれたのですが、「俺に任せておけば大丈夫、と初日に言っただろ。レストランもアクティビティーも楽しめたか?」と相変わらず自信満々に聞いてきたのはおもしろかったです。ただその後、2日目に撮った夫婦の集合写真をマグネットにしたものをお土産として持ってきてくれたのは感動しました。普段はクールなBlueですが、最後にお礼のチップを渡すとにっこりして受け取ってくれました。

そして5日目の朝、9時過ぎには朝食を食べて準備を済ませ、チェックアウトしました。最後にBlueと記念撮影をし、10時半ごろに出発の船に乗り込みました。船には私たちしか乗っていませんでしたが、リゾートからスタッフの皆さんが手を振ってくれました。

45分ほどの船旅のあと(めちゃくちゃ揺れてかなり酔った)マレの空港につきました。空港では日本語が喋れるスタッフの人がチェックインの手順などを案内してくれたのですが、出発までかなり時間があったので5分くらい雑談をしました。とても日本語が上手な方だったので、どうやって普段日本語を勉強しているのか、モルディブにどれくらい日本人が来るのかなどを聞いたのですが、途中からは英語でも話をしました。「英語上手ですね」とも言ってもらえたので嬉しかったです。リゾートでの会話も含め、意外と英語でも意思疎通ができて、毎朝英会話をしている効果が発揮されたなと思いました。

空港から見た外の様子。
遠くに見えるビルが首都マレの市街地。

そしてチェックインを済ませ、お土産を少し買い、次の目的地であるシンガポールに向けて出発しました。グッバイモルディブ。またいつか。

そしてレッツゴートゥースィンガポール!(コンフィデンスマンJP プリンセス編風に)

飛行機から別れを告げるモルディブの美しい島々

シンガポール旅行記

地下鉄のタッチ決済が便利

モルディブからシンガポールまでは5時間ほどのフライトですが、3時間の時差があるため、13時に出発してチャンギ国際空港(2回目)に到着したのは21時ごろでした。飛行機の中では、行きの続きで「アバター」を見て、時間が余ったのでさらに「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」を見て最新作に追いつきました。めっちゃ面白いですね。

その日宿泊予定のホテルは、シンガポールの中心街であるオーチャード通り沿いのコンコルドホテルでした。初日は夜寝るだけなのでもったいないと思ってマリーナベイサンズを避けたのですが、コンコルドホテルも十分素晴らしいホテルです。

ホテルへの行き方はタクシーやバスも検討しましたが、ガイドブックによればシンガポールは地下鉄が発達しており、オーチャード周辺へも簡単に行けそうだったので、地下鉄に乗ってみることにしました。

とはいえ最初は地下鉄への乗り方がわかりません。どうやら数日分の乗り放題乗車券のようなものもあるらしいですが、空港の駅に着いた頃には既に夜で窓口が閉まっていました。改札の駅員さんに言えば交通用ICカード(日本でいうSUICAみたいなもの)が購入できそうでしたが、別の団体が前で喋っていて時間がかかりそうです。

そのとき、改札のICカードをタッチする部分に、クレジットのタッチ決済マークがあるのを発見しました。iPhoneに入ってるタッチ決済をかざすと、なんと通過できるではありませんか!
あとで調べた感じだと、タッチ決済の場合はやや割高になる場合もあるようですが、ICカード等とそんなに変わらない値段で乗り降りできるようです。個人的にこれは海外旅行者にとって素晴らしいシステムだと思いました(独自のローカルICカードを買わなくていいので)日本でも実証実験が行われているようで導入が待たれます。

また、地下鉄に乗ったところ、車内がとても綺麗なのにも驚きました。日本の地下鉄もとても綺麗ですがそれと同じくらいの快適さを感じました(以前ロサンゼルスに行った際に地下鉄に乗ったらなんとなく薄暗くて不安を感じたので、それより快適だったという感想です)。

さらに日本との違いとして、優先座席が車両の両端ではなく、各ブロックの端っこに指定されていました。その位置は寝やすいので日本では空いてたらそこに座る自分としてはちょっと残念ですが、快適な座席が優先席として確保されているのは良いことだなと思いました。

深夜荒れ模様の王将

そして、何度か乗り換えたのちサマセット駅に到着しました。地上に出るとまさにオーチャード通りの目の前で、クリスマスシーズンなせいもあってキラキラとライトアップされていました。

道路の上に電飾が吊るされた大都会オーチャード

そして徒歩5分くらいでコンコルドホテルに到着。無事宿に到達できて安心感がすごいです。

ホテルに入ると謎にめちゃ着飾った(パーティードレスのようなものを着た)20歳くらいの若い男女がたくさんいました。パーティーか何かがあったのかもしれません。「またあとでね」的なことを言いながら友人と別れて男女のペアがどこかに去っていくのを見て、「成人式以外でこんなパーティーやることある?バブリーだ…」と思いました。

到着はもう23時ごろだったので、チェックインを済ませフロントの方に「今からの時間で夕食を食べれそうな場所ってありますか?」と聞いたら、少し歩いたカッページプラザという場所で色々食べられると教えてもらいました。

行ってみたところ、屋外のフードホールのようになっていて深夜とは思えない賑わいぶり。
さすがにもう疲れていたのでその賑やかなノリにはついて行けず、フードホールの横にあった餃子の王将に入りました。やはり日本のチェーン店は圧倒的な安心感があります。

王将もそこそこ混んでいましたがなんとか座ることができ、無事に夕飯を注文。店内にはメチャクチャに酔って右も左もわからなくなっている日本人っぽい人がおり、ちょっと治安を疑いました。
あと、二人でラーメン、チャーハン、餃子を頼んだだけだったのにお会計が4500円になっており、シンガポールの物価の高さを早速体感しました。

腹を満たしたので店を出て、途中でコンビニに寄って水を買いました。妻が興味本位でフラッペのようなもの(コーヒーメーカーでコーヒーを注ぐと出来上がるやつ)を買ってレジ横で作っていたところ、横にいた中国人に「これは何?」的なこと(たぶん)をめちゃくちゃ高速な中国語で話しかけられました。しょうがなく"I can't understand Chinese."といったところ、"Oops"と言ってがっかりした顔で別のところへ行ってしまい、なぜかこちらがちょっと申し訳ない気持ちにさせられました。

モルディブでは全員が旅行客なので、従業員の方もわかりやすい英語で喋りかけてくれたのですが、シンガポールでは日本人は現地人に見える場合もあるせいか、ときどき容赦ない英語(あるいは中国語)で話しかけられ、シンガポールの洗礼を受けました(同時にモルディブの優しさを感じました)。

その後は宿に戻ってすぐにベットに入り、初日が終わりました。
余談ですが、コンコルドホテルにもシャワールームにドアがなく、トイレをビショビショにしました。仕切られてるのって日本だけなんでしょうか?

シンガポールの実力を見せつけられる滝 Part 2

翌日はまずその日宿泊予定のマリーナベイサンズに荷物を預けるために向かいました。荷物を預けると、まずマリーナベイサンズの隣にある「ガーデンズバイザベイ」へと向かうことにしました。
ガーデンズバイザベイといえば画像のような木のオブジェ(?)で知られる植物園(?)です(なんと表現したらいいのかよくわからない)。

ガーデンズバイザベイの有名な木のオブジェ
「スーパーツリーグローブ」と言うらしい
ガーデンズバイザベイを上から見るとこんな感じ
貝殻みたいなドームが「クラウドフォレスト」と「フラワードーム」

行く前はなんとなく「木のオブジェが見えればいいかな〜」と思っていたのですが、調べてみるとガーデンズバイザベイ全体は意外と広く、全て回るには半日かかるとのこと。
この日は結構気温が高かったのもあり、まずメインの屋内施設である「フラワードーム」と「クラウドフォレスト」に行ってみることにしました。

この二つは上の画像でもわかるように、巨大な透明のドームに囲まれている隣接した施設で、セット券を買うと一人6000円くらいかかりました。昔の東京ディズニーランドくらいします。

まず「フラワードーム」に入ってみました。こちらは世界各国の植物が見られる植物園で、中は涼しく快適に見て回ることができました。クリスマスっぽい装飾もあって楽しかったです。ただ正直、王道の植物園という感じでびっくりするようなものはなく、30分くらいで見終わりました。

フラワードームの中の様子
全体的にクリスマスムード一色

フラワードームを出るとお腹が空いたので目の前にあったSHAKE SHACKに入りました。相変わらず日本でいくらでも食べれるものしか食べていませんが、これでいいのです。観光地のど真ん中にあるせいか超絶混んでおり、席を確保するのに苦労しました。あと、ケチャップと間違えてチリソースをめっちゃ入れてしまいました。

お腹が満たされると、もう一方の屋内施設である「クラウドフォレスト」に行きました。が、こちらは入った瞬間超巨大な滝があって度肝を抜かれました。14時頃に入ってちょうどミストが放出される時間だったのもあり、水飛沫と霧がすごかったです。

クラウドフォレストに入った瞬間約30mの滝がある
写真に入りきらないし水飛沫がすごい

クラウドフォレストは滝が流れている山の上まで登ることができ、その周囲にある植物やいろいろなアトラクションを楽しみながら巡る構造になっています。まずエレベーターで最上部に上がりそこから下っていくのですが、出てすぐに空中回廊がありました。

高さは20m以上あり、屋内施設やシンガポールの周囲の風景を一望することができます。これが室内にあるというスケール感は驚くべきものがありました。

空中回廊ではしゃぐ私

さらに、私たちが訪れた時点でクラウドフォレストはアバターとコラボしていました。

たまたま飛行機の中でアバター2作品を見ていた私にとってはまさにタイムリーで激アツな展示でした(妻は見てないのでほぼ分からなかったらしい)。主人公たちが乗る龍(イクラン)の展示があったり、VRっぽい技術を使ってアバターになれる展示があったり、かなりハイテクでした。

動く龍(イクラン)の展示
この横には龍に乗って飛ぶ動画を作れる施設もあった

またこれ以外に植物園としても質も高く、順路に沿った展示の量も多かったので、時間にして2時間くらいは滞在していた気がします。正直、セット券の6000円のうち、5500円分くらいはクラウドフォレストだったなと思いました(フラワードーム関係者の方はすみません)。時間がなくてどちらかで迷った場合はクラウドフォレストでシンガポールの最先端を体験することをおすすめします。

時間の都合上それ以外の施設は回る時間がなく一度ガーデンズバイザベイを後にしました。

その後ですが、最終日の夜にもう一度ガーデンズバイザベイを訪れました。ガーデンズバイザベイは夜にはライトアップされるためまた違った風景を楽しむことができます。

また、クリスマスシーズンということもあって、スーパーツリーグローブの周辺で夜にクリスマスマーケットが開催されていました。事前に知らなかったのですがクリスマスマーケットは入場するのにも料金がいるとのことで、お金を払って入るとかなり賑わっていました。木のオブジェの周辺にはソーセージや雑貨を売る屋台が立ち並び、ステージではアーティストが歌を歌っていたりしました。ルミナリエのような大規模な装飾もありました。

そして、夜の景色は圧巻でした。Goproで撮ると非現実的な写真が撮れ、やっぱりGoPro買ってよかったなと思いました。

すごい写真
ライトアップされたツリーやクリスマスマーケットの店、
ルミナリエのような光のオブジェ

たとえ4階でもマリーナ・ベイ・サンズ

昼のクラウドフォレストを見終わった後に時間を戻すと、16時ごろになっていたのでマリーナベイサンズに戻ってチェックインをしました。部屋番号を見ると、4階の部屋の模様。

ん、4階?

こんなにビルがそびえ立っているのに、4階?

マリーナベイサンズ
富と権力を象徴するかのようにアジアの中心にそびえ立っている

部屋に入ってみると、目下には道路が走っており、窓から辛うじてガーデンズバイザベイの木のオブジェが見えます。

ホテルの部屋の窓からの景色。ほぼ木。

確かに料金的には一番安い区分でしたし、部屋の階数など気にしていなかったのですが、上空からマリーナベイを一望する景色を期待して「GoProで夜景タイムラプスでも撮っちゃおうかな」と思っていた私は拍子抜けしてしまいました。

でもいいのです。
たとえ4Fであろうと、マリーナベイサンズの宿泊者であることには変わりありません。宿泊さえしていればいいのです。宿泊者のみが立ち入ることができるエリア、それがかの有名な屋上プールです。

マリーナベイサンズといえばこれですよ

夜にもう一度来てプールに入ろうと思っていたので昼は屋上を歩いただけだったのですが、プールサイドにいると陽気な係員のおじさんに話しかけられました。日本に興味があるらしく「いつか日本に行きたいと思っているんだけど私の日本語通じますかね?」と言っていたのですが、めちゃくちゃ日本語が流暢で日本のことわざとかも話していたので、もはや日本で働けそうな感じでした。あと「私徳光和夫に似てると言われるんですよ」と言っていましたが本当に似ていました。

おじさんとの会話を後にして、プールの横にある展望台に行きました。こちらは宿泊者以外でも入れるのですが、宿泊者は無料で行くことができます。

スカイパークの展望デッキ

プールからの景色と同じく、ここからもシンガポールの絶景を見ることができます。片側にはガーデンズバイザベイが広がっており、もう片側からはマリーナベイを一望できます。

ガーデンズバイザベイの眺め(再掲)
奥にはシンガポール海峡を横切るたくさんの船が見える
マリーナベイを一望できる絶景

あれ?

みなさん、お気づきでしょうか…?

上の画像の中央をご覧いただきたい。

???

この黒い建屋は何でしょう?

Oh…

まさかシンガポールに来てマーライオンが見えないとは思わなかった(本当にマリーナベイサンズから景色を眺めたときに工事中だと知った)のですが、まあ生きてたらそういうこともありますよね。

その後、夜になって再び屋上を訪れ、プールに入ってみました。
思ったよりプールの水温が低くて耐えられなくなり、最初は横にあるジャグジー(温水)に無限に入っていたのですが、後半は水温にも慣れてプールを泳いで回りました。意外とそんなに混んでなくて快適でしたし、何より夜のシンガポールは絶景でした。

夜のプールからの眺め(ブレた写真しかなかった)
同上

また、マリーナベイサンズの横には巨大なショッピングモールがあり、ブランド品などハイクラスの店が並んでいました。ショッピングモールの中には川が流れていて、その上をゴンドラで移動できたりもします。有名なカジノもここから直結していますが、私たちは外から眺めるだけでカジノには入りませんでした(怖いので)。

ショッピングモールに川が流れているとは

しばらく店を見て回っていましたが、途中でTWG Teaのサロン(レストラン)を発見したので入ってみることにしました。

トランジットの際に空港で見かけた話をしましたが、TWGはシンガポールを代表する紅茶専門店で、たくさんの種類の紅茶を扱っており、お値段もお高めです。

30分くらい並んで入ることができ、スコーンと紅茶のセットを頼みました。紅茶はとんでもない種類から選ぶことができ、多すぎてよく分からなかったので店員さんに聞いてみました。店員のおじさんは急いでいたのかやや無愛想でしたが、おすすめの紅茶を聞くと急に笑顔になってマンゴー風味の紅茶を勧めてくれました。とても美味しかったので後でショップでこの紅茶を探してみたのですがどうやら置いてないようでした。サロンでは店舗に置いてあるより遥かに多い種類の紅茶を選ぶことができたので、ぜひ行って珍しい紅茶を飲んでみることをお勧めします。

TWGのサロン。豪華絢爛ですごい迫力である。
スコーンと紅茶のセット。どちらもとても美味しかった

また、後の話になりますが、この近くで最終日の夕食も食べました。以前友人からお勧めされた鼎泰豊に行ってみました。

日本にもありますが、シンガポールにおいても人気の中華で夕飯時には行列ができていました。小籠包やチャーハンを食べましたが、海外で食べているとは思えないくらい口に合ってとても美味しかったです。

鼎泰豊の小籠包。日本でも食べに行きたい。

ナイトクルーズで現地ガイドさんと友達になる

さて、TWGで優雅なティータイムを過ごしたのち、次のイベントに向かいました。シンガポール川でのリバークルーズです。

シンガポール市街地の中心部を流れるシンガポール川に沿った40分程度のクルーズで、マリーナベイサンズやマーライオン(工事中ですが)の目の前を通る、観光で来たら乗っておきたいアクティビティーです。

このリバークルーズ自体は日中から夜までやっているのですが、ネットで調べたところ、マリーナベイでの夜のレーザーショーの時間に合わせた特別なクルーズ「レーザーショークルーズ」があるそうです。これは是非乗ってみたい。リバークルーズ自体のチケットは事前に購入できますが、レーザーショークルーズのチケットは当日窓口で並ぶ必要があり、出発の30分前ごろに売り場に行った方がいいとのことでした。

私たちは19時半のレーザーショーを目指していたので、クルーズ船の発着所であるクラークキーに19時ごろに到着しました。

チケットカウンターの係員のおばさんに「レーザーショークルーズのチケットを買いたいのですが」と聞いたところ、要領を得ない返答が返ってきました。英語を100%理解できるわけではないのですが、「レーザーショーを見たいなら19:45に来てくれ」と言っているようです。いや、私たちは単にレーザーショーの時間にクルーズに乗りたいのではなく、追加料金を払って「レーザーショークルーズ」に乗りたいのです。そのことを頑張って伝えようとするのですが、係員のおばさんは「19:45まで待ってくれ」の一点張り。19:45になったら19時半の船は出発してしまうでしょう。

せっかく来たのにと焦りながらもう少し粘っていたのですが、もしかしたらもうレーザーショークルーズなんてものはないのではないかと思い始めました。日本語の記事には「レーザーショークルーズは今やってない」という情報はありませんでしたが、おばさんの言動を見るにどうやらそんなものはないようです。質問し過ぎて半ばおばさんに呆れられながら、結局言われた通り19:45まで待つことにしました。

近くに座って待っていると、19:40ごろに「今!今!」とおばさんが声を掛けてくれました。私たちのことを気にかけてくれていたのでしょう。「この時間の船に乗ればばっちりショーが見れるから!」と優しく送り出してくれました。

クルーズが始まると、川の両岸にシンガポールの夜景が広がっていて素晴らしい眺めでした。

クラークキーの船の発着場
クルーズ途中の景色も綺麗

そしてマリーナベイの湾内に入ると、既にレーザーショーが始まっており、周りにはショーを眺める人も多く集まっていました。
船は湾内を進んでいき、ショーの噴水の目の前に来ました。ちょうどショーがクライマックスを迎えているタイミングで、噴水を目の前で見ることができました。
係員のおばさんのタイミングが完璧だったと言えます。

マリーナベイサンズが近づく
ショーの噴水が目の前に!

あまりのタイミングの良さに感激してしまい、船着場に戻る頃にはおばさんに感謝の念が湧いていました。
一方のおばさんも私たちのことを気にかけていてくれたようで、戻ってくるなり「どうだった?」と声を掛けてくれました。
「Perfect timing! Thank you very much!」的なことを伝え、最終的におばさんと我々の3人で記念撮影(自撮り)しました。ありがとう、おばさん。

(私調べによれば「レーザーショークルーズ」というツアーは現在やっていないようです。行かれる方はご注意ください。)

深夜恐怖のチャイム

クルーズが終わり、屋上のプールにも入って、ようやく客室に戻ってきました。この時点でだいぶ疲労困憊だったのですが、客室のテレビでマリーナベイサンズの案内画面を見ていると、夜通しやっているナイトクラブがあるらしく、やっぱ金持ってる人って朝から晩までずっと元気なんだなーと思いました。我々には無理です。
余談ですがナイトクラブの説明には「3階の高さから滑るスライダーとゴンドラが8台ある」と書いてあって意味がわからないです。

クルーズの前にTWGでスコーンを食べたせいで微妙な腹減り具合だったのもあり、せっかくなのでルームサービスを頼もうということになりました。その時点でもう23時ごろだったのですが、ピザとポテトを頼みました。注文が届いたのは24時ごろで、小手伸也さんみたいなホテルマンの方がニコニコしながら料理テーブルを届けてくださいました。

ただ、届いたピザの生地が異常に分厚い。私はピザの生地は薄ければ薄いほうがいいと思っているのですが、この生地はそれだけでパンとして売れそうなくらい分厚いです。これがシンガポールスタンダードなのでしょうか?お腹が空いていたとはいえ、さすがに厚すぎて食べ切ることができすちょっと残しました。

贅沢な料理とテーブルだが、それにしてもピザが分厚い

食べ終わったので回収の呼び出しボタンを押したのですが、なかなか取りに来てくれません。時刻は深夜1時になろうとしており、眠気に耐えられなくなりつつあったので、(マナー的に正解か分からないのですが)料理のテーブルを部屋の外に出しておき、部屋の表示を"Do Not Disturb"にして寝ることにしました。

どれだけ時間が経ったでしょうか?急にけたたましいチャイムの音が鳴り響きました。何かの災害かと思って目を覚ますと、部屋の前にさっきの小手伸也さんが立っているではありませんか。なぜ??深夜に叩き起こさなくても…いや勝手に外に置いてしまったこちらが悪いかもしれませんが…時計を見なかったので何時だったのか分かりませんが、その後また倒れるように寝ました。

セントゥーサ島のチビマンタ

さて、恐ろしい夜が明けました(人狼風)。最終日の朝です。

なんとか睡眠をとった私たちは、まずホテルの朝食を食べにいきました。マリーナベイサンズのメインレストランは1Fにあるのですが、行ってみるととても混んでいるようで、入場を待つ人の長蛇の列ができていました。
私たちがレストランに入れたのはラストオーダー(ビュッフェなので食べ物が取れる最終時間)の15分前ごろで、急いで食べ物やら飲み物やらを取りました。ラストオーダーぎりぎりの時間に案内された人もいてちょっと可哀想だったので、時間に余裕を持って行かれることをお勧めします。

食べ物は王道の西洋料理や中華などが多く、日本食も結構ありました。美味しかったのですが、急いで食べ過ぎでお腹が重くなりました。

マリーナベイサンズの朝食ビュッフェ
目の前でオムレツを作ってもらった

その後チェックアウトを済ませ、セントゥーサ島に向かいました。
セントゥーサ島はレジャー施設やリゾートビーチが集まっているシンガポール随一の観光島で、東京でいうお台場みたいな感じだと思います。

セントゥーサ島への行き方はいくつかありますが、今回は手っ取り早く鉄道を使うことにしました。
まず地下鉄でハーバーフロント駅へ行き、そこからモノレールでセントゥーサ島へ向かいます(これもお台場っぽさがある)。ハーバーフロント駅は大きなショッピングモールと連携しており、日本のお店もたくさんあってこれまたららぽーと豊洲かと思いました。

セントゥーサ島へ向かうモノレールの入り口
ワクワクしてきた

数分でセントゥーサ島のウォーターフロント駅に到着しました。セントゥーサ島には「ユニバーサルスタジオシンガポール(USS)」があり、駅に到着する手前くらいからUSSのアトラクションが色々見えていて、ワクワク感が凄かったです。

とりあえずユニバの前の地球儀で記念撮影した

ただ、私たちの目的地はユニバではなく、シーアクアリウム(S.E.A Aquarium)でした。

シーアクアリウムは東南アジア最大級の水族館で、多くの種類の生き物と、工夫を凝らした展示を見ることができます。妻が水族館好きなのでぜひ来てみたかったらしく、日程に加わりました。

シーアクアリウムには、海底を再現した大水槽の中にある水中トンネルなど多くの展示がありますが、一番の見どころは世界一の大きさとして認定されたこともある巨大水槽です。この水槽の前にたくさんの人が集まって、ゆっくりと魚を眺めていました。

巨大水槽
画角に入りきらないサイズ

水槽の中で最も目を引くのは巨大なデカマンタで、全長が8メートルになる場合もあるとのこと。
デカマンタはもちろん凄いのですが、個人的にはその横を泳いでいる小さめのサイズのマンタが可愛くなってきて、チビマンタの泳ぐ姿をぼーっと眺めていました。エイと比べて泳ぐ姿がなんとなくスマートなのが推しポイントでした。

隊列を組んで泳ぐデカマンタたち
目の前を通るチビマンタ
と言ってもそれなりに大きい

水族館を巡ったらもうかなり満足し、時間も昼を過ぎていたので、ユニバなどは行かずにここでセントゥーサ島を後にしました。

文化が混在する街の香水瓶

セントゥーサ島を後にして、次はイスラム系(アラブ系)のエリアに向かいました。ここでの目的地は、ジャマルカズラアロマティクス(Jamal Kazura Aromatics)という香水のお店です。

ここは様々な種類の香水と、美しいデザインの香水瓶を扱っているお店で、色々なガイドブックにも紹介されているので日本でも結構知られているお店のようです。こちらもガラス瓶を集めるのが好きな妻の希望で訪れることになりました。

地下鉄でジャラン・ベサール駅まで行き、そこから歩きます。
正直香水の店以外の事前情報を全く持っていなかったのですが、店に向かっていると途中で明らかに威厳のある巨大なモスクが現れました。
調べてわかったのですが、これこそアラブエリアの中心的な名所である「サルタンモスク」でした。

サルタンモスク。でかい。

ちょうど中には入れない時間帯だったので外から眺めるだけだったのですが、偶然にも見ることができてよかったなと思います。
また、この周辺には主にアラブ系やイスラム系の文化を感じるような店が立ち並んでおり、街の景色や人も含めて独特の雰囲気がありました。ただ、ローカルな店だけでなく、現地の文化と最近の技術や流行を合体させた洗練された店もあり、街を巡るのがとても楽しかったです。

マリーナベイ周辺やセントゥーサ島にいると良くも悪くも西洋化された店や建物が並んでいて居心地はいいですが、このエリアに来てようやく「シンガポールという土地を満喫しているな」という感覚が生まれました
ここまでららぽーと豊洲のようなショッピングモールばかり巡っていたことを少し後悔したので、また来る機会があればシンガポールの色々な場所に足を伸ばしたいと強く思いました。
アラブエリア周辺を歩いていたらわくわくしすぎて、朝から続いていた(朝飯の食べ過ぎによる)腹の気持ち悪さがどっかに行きました。

サルタンモスクの前の大通り
イスラム風のローカル感ある店が並んでいる

そして、そのまま目的の店ジャマルカズラアロマティクスに到着しました。
モスク前の通りの入り口というある意味一等地にあり、前評判通り美しい香水瓶が所狭しと並んでいました。中にはゾウをかたどった香水瓶など、あまり日本では見ないタイプのものもありました。

店内の棚。変わった香水瓶も並んでいる。

お店には強面のおじさんが座っていましたが、どれを買うか悩んでいると色々と優しく教えてくれました。日本人の客もたくさん来ているようで、とても日本語がお上手でした。また、店内には我々と同じタイミングで日本人の別のお客さんもいらっしゃいました。結局香水瓶を3つほど買ったのですが、一つあたり$10〜$30ほどだったのでお買い得だったと思います。
周辺の雰囲気も含めてとてもいい体験だったので是非行ってみることをお勧めします。

香水瓶を買ってご満悦の妻
顔だけ「いらすとや」の素材になっています

買い物を終えると、少し時間があったので歩いて15分ほどのところにあるラッフルズホテルへ行ってみることにしました。

ラッフルズホテルは、シンガポールの開拓者トーマス・ラッフルズの名前を冠して1887年に開業した大変歴史のあるホテルです(wikipediaより)。創業以来シンガポールを代表するホテルであり続けており、現在でも最高級ホテルとして格付けされています。

ここは宿泊者以外でも一部のエリアを見学することができ、「ラッフルズブティック」というギフトショップでお土産を買うこともできます。

ラッフルズホテルの正面玄関。威厳がある。

実際に訪れてみると非常に格式高い印象を受けましたし、ホテルの敷地がとても広かったです。こんなところにいつかは泊まってみたいものです。
また、ギフトショップには限定グッズや食べ物など色々なものが置いてありました。私たちは実際にホテルの中でも使われているというロゴ入りのグラスなどを買いました。

グッズを買ってご満悦の妻

とりあえず土産には紅茶とコーヒーを

ラッフルズホテルを出るともう夕方になっていてマリーナベイに戻りました(そのあと前述したように鼎泰豊で夕食を食べ、前述したようにガーデンズバイザベイのクリスマスマーケットに行きました)。

楽しい時間はあっという間に過ぎ去るもので、もう日本への飛行機の時間が近づいています。飛行機は夜24時ごろ出発予定だったので、残りはゆっくりとお土産を買って空港に向かうことにしました。

やはりシンガポール土産として目につくのは「TWG」と「バシャコーヒー」でしょう。TWGは前述の通り紅茶の専門店で、前日に入ったカフェ店舗の横に紅茶を購入できる店もあったので、そちらでお土産を買いました。ティーバッグ15個入りで3000〜4000円ほどしたのでだいぶいい値段です。
余談ですが、TWGのロゴには"1837"と書かれていて1837年から営業してる風ですが、実は2008年創業らしいです(めっちゃ最近!)

https://twgteajapan-onlineboutique.com/ より
TWGのティーバッグとロゴ

バシャコーヒーも同じように高級感あるコーヒー店で、1910年にモロッコで創業されました(シンガポールじゃない!)。マリーナベイサンズのショッピングモールや空港など主要な場所に、権力を誇示するかのような圧の強い店を構えています。

残念ながら私も権威的なものに弱い性格ですので、吸い寄せられるようにバシャコーヒーでお土産を買いました。店内には様々な産地のコーヒーが所狭しと並べられており、ドリップパック12個入りで4000~6000円ほどしたのでだいぶいい値段です。友人に渡す用のお土産も含めてコーヒーをいくつか買い、加えて菓子やガラスストローも買いました。
結局シンガポール土産は紅茶とコーヒーを買うしかないのです。

余談ですが、バシャコーヒーの店舗には様々な産地のコーヒーが並んでいたので、どれを買えばいいのか分からず、店員さんに「どれがおすすめですか」と聞いたところ、こちらの好みを聞くことなく「ケニア!デカフェならエチオピア!」と即答されました。はじめから決まってるならなんでこんなに色んな種類が置いてあるんだよ、とはちょっと思いました。

空港にあるバチャコーヒーの店舗
直視できないほどギラギラと輝いている
紅茶とコーヒーを買ってご満悦の妻

お土産を買ったらいよいよ空港に向かいました。空港に着くとスターバックスを発見しました。恥ずかしながら私はスターバックスのご当地グッズを集めるのが趣味で、日本国内や別の国で旅行に行ったときは、地域限定のカードやマグカップを買っています。

今回は忘れていて危うく買い忘れるところでしたが、ギリギリのところで無事シンガポールのグッズをゲットしました。

スタバのマグカップを買ってご満悦の私

その後空港で少しお土産を買い足して、予定通り飛行機に乗り込みました。この2日間歩き続けていたので相当疲れており、飛行機ではすぐに爆睡しました。9時間のフライトのあと、無事成田に到着しました。

最後に

今回モルディブとシンガポールの2ヶ国を巡って、期待していた体験はもちろんそれ以上の体験ができたのでとても素晴らしかったと思います。特に現地で会った人との会話がハプニング込みで色々と印象に残っています。なにより、旅行直前に熱が出たにも関わらず、2人とも終始健康に旅行を楽しめたのが一番よかったと思います。

時間とお金が許せばどちらの国ももっと滞在したかったですが、旅行はちょっと名残り惜しいくらいがいいと思いますし、将来またチャンスがあれば戻ってこれたらいいなと思っています。

ただの旅行記がこれほどの長文になり、自分でももはや何を書いているのか分からなくなってきましたが、最後まで読んでくださった方が(もしいれば)ありがとうございました!

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