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その物語に「ハマって」いるかどうか
映画やドラマなどで、
自分が、今、その物語に「ハマって」いるかどうかの判断が、
僕の場合、
登場人物の「私生活」が気になってくるかどうかである。
いわゆる物語上で展開される、主題のストーリーではなくて、
その登場人物の属する、いわゆる「あちら側の世界」の日常生活が、気になってくるかどうか。
「この人、このセーターどこで買ったんだろ。」
「あ、そこのカフェ、なんで寄らないの。」
「冷蔵庫に貼ってあるの、ゴミの日の書いたチラシかな。」
とか(笑。
もちろん、物語の世界のことなので、「私生活」なんてものは存在しないのだが、
空想の中で、勝手にそれを想像してしまう。
もう、現在進行中のストーリーなどお構いなしに、そういった、物語には描かれいない部分、「あちら側の世界」の様子が知りたくて仕方がなくなってくる。
もう、それは、すっぽり「ハマった」証拠である。
製作者の思うツボ。
負けである(笑。
そうなると、もはや、クライマックスの悪党との決闘や、主人公カップルの恋の行方など、どうでも良くなって、
前半の導入部分の、なんてことないシーンを繰り返し見返すことになる。
その部分が、丁寧に描かれて入ればいるほど良い。
より、その登場人物の属する世界に入り込める。
特に、そういった物語の前半部分には、描写に抑揚がないのもいい。
再聴して疲れない。
そんなわけで、さらに「ハマって」いくわけです。
「目に見えない部分」が気になり出したら、「本物」ということだろうか。
って、ことは、
お店でも、
「普段、何飲んでるんですか?」
と聞かれて、一人前ってことだろうか。
「想像させてなんぼ」とは思うのですが、
もう、すっかりこの「note」に書いちゃってるんですよね(笑。
神保町へお越しの際は、是非お立ち寄りください。
そのうち「そのブラウス、どこで買ったんですか?」なんて、聞くかもです。
お待ちしております。
Murmur / bang bang
YELLOW PRODUCTIONS
1998
(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)
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