見出し画像

「苺のショートケーキなんて買わない。」と言ったら怒られた

先日、お店のTwitter で、「苺のカクテル」について触れたときに、「個人的には苺のショートケーキなんて間違っても買わない。」みたいなことを呟いたら、「あの国民的洋菓子に対して、なんだその言い草は!!」と、絡まれてしまった(笑。

そもそも、僕は「苺のショートケーキ」の良さが、まったくわからない人間である。

果物や生クリームが貴重品だった昔ならいざ知らず、ただ無造作に(ではないのかな??)、ホイップしたクリームの上に、「トン」と苺を乗せただけのあの形態の何処が良いのだろう。

あの苺はいったい、いつ、どのタイミングで食べれば良いのか分からないし、そもそも、僕はフレッシュの果物と生クリームは相性が悪いと思っている人間だ。(高級フルーツサンドなどで、それをやるところがあるが、あれはなんといっても缶詰のフルーツに限る。)

別に、僕はスポンジケーキも好きだし、ホイップクリームも好物だ。苺もようやく食べられる様になった。でも、あんな風にそのまま乗っけるくらいなら、それぞれ「別々に」食べれば良いではないか。出来ることならケーキはケーキとして一体的に食べたい。苺をピューレにするなり、ムース状にして層にするなり、いろいろ手の込んだ仕事をされているところはいくらでもあるではないか。

そんなご時世に、今だにあのショートケーキスタイルはないんじゃないかと思う。


話は違うかもしれないが、


僕は「苺のショートケーキ」を見ると、なぜか「ニシン(鰊)蕎麦」を思い出す。

僕はあの「ニシン蕎麦」も大の苦手だ。

別に、蕎麦は大好きだし、身欠きニシンも悪くはない。貴重なタンパク質補給なのはよく分かる。でもそれを「デンっ」と乗っけて一緒に出すことはないんじゃかと思う。

普通に「別々に」出してくれれば良いではないか。

もし仮に、僕が初めてのデートで蕎麦屋に行って、彼女が「ニシン蕎麦」を注文したら、どうなるだろう。

いったいこの人は、いつ、どのタイミングで、このニシンにかぶりつくのだろうと、気が気じゃない様な気がする。

と、いうより、何でまた、この人は今日ここで「ニシン蕎麦」なんて頼むんだ?

そうまでして、タンパク質補給をしたいのか?

僕のことが好きなんじゃなかったのか?

なんて、いろいろ余計なことを考えてしまいそうである。

(実体験ではないです。あくまで想像です。)

実際、初めてニシン蕎麦を見たときに、僕は、きっと優しいお婆ちゃんか誰かが、栄養があるからと、孫が嫌がっているところを、ありがた迷惑に無理やり「ドボンっ」と落としたに違いないと思い込んでいた。

それぐらい「違和感がある」のだ。


じゃあ、


「どのタイミンングで、と言うなら、おたくら BAR で出す、マティーニのオリーブだってそうではないか!!」

と、反論される方もいるかと思うが、

あれは、そもそもカウンターでの会話を持たせるため、意図的に禅問答の様な問いかけを含めて落としてあるのだから問題ないのだ。(ちょっと無理があったかな(笑。)


なんて、いろいろと、思うところを好き勝手に言わせてもらったが、


(発明された方、お好きな方、本当に申し訳ない。)


そんなこんなで、うちの「苺のカクテル」には、苺をそのまま「デンっ!!」と置く様な風体には、決してしませんので、くれぐれもご期待されませんように(笑。


神保町へお越しの際は、是非お立ち寄りください。

でも、人気の出る物って、確かに苺が「トン」と乗ってるんですよねえ。

お待ちしております。


Takin’ You For A Ride / Pandrezz
Chillhop Music
2018

(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)

いいなと思ったら応援しよう!

BAR ground line
サポート頂いたお金は、お店でかける音源の購入に充てさせていただきます。