ゆうべ、わたしはおかしな夢をみた(からっぽ男の憂鬱 2024・10/09)
俺は高校3年生。
北海道立湯河原高校演劇部の部員。
季節は秋だが、そんなに寒くない。
雪も降っていない。
街道沿いの、大きなガラス張りの松田町立文化会館で、明日の自主公演に向けて準備中。
演目はミュージカル『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
宝塚が、4時間の同名映画を、2時間半にしたミュージカルとは別に、千葉の高校の土田峰人先生が60分のミュージカルとして書いたものを上演する。
演出はOBの野田満梨子先輩。
主演は、俺。
ライバル役は同期の富岡、かつての恋人に千夏、恋敵で親友の役が基、回想シーンで俺の子供時代にあぐり、基の子供時代が鳥居ちゃん。ほか、総勢50人近くの部員が準備を重ねている。
顧問の野間先生と、嘱託の小山先輩は不在。
以前から野田先輩の演出が気に入ってなかった俺は、なかなかセリフが覚えられない。歌もキーが合わないのに、歌唱指導のアジャ先輩が野田先輩側に立ち、厳しく稽古するも、歌えない。
ゲネプロの最中、俺はセリフが飛び、頭が真っ白になった。
演出席から見ていた野田先輩が我慢できずにゲネを止めた。
「いい加減にして、ひろぽん!」と、怒声を上げる野田先輩。落ち着くように、とアジャ先輩が止めに入り、演出助手も兼ねていた千夏が俺に「どういうつもり?」と食ってかかる。
プツンとキレた俺は「帰ります!」と言い残して立ち去ろうとする。「おい待てよ」と止める富岡の手を振り払い、出口のある楽屋へ向かう。
私物のカバンを持って出て行こうとすると、見学に来たOBの貴彦先輩に「またやらかしたのか、ひろぽん!」と怒られたが「東京行ってきます」と、走り出し、何事かとポカンとしている1年生を尻目に出口にむかう。
俺の背中に「早稲田に住めばいいよ」と、ボス役でメイク中の後藤が言い、「お土産よろしく」と峰千に言われつつ、会館を出る。
裸足で街道を500メートル歩いたあたりで反対側から愛車の「ボンゴ」に乗った野間先生と小山先輩に呼び止められる。「何してるの」と小山先輩。「どうしたんだい、ひろぽん」と野間先生。
車から降りたふたりに、東京行きを言い出す俺。
「まあ、そう言わないで」と、ソーセージを作る、豚の大腸をひとりずつ持ち、中に入る。大腸は麻袋くらいの大きさ。中に入ると、3人はぴょんぴょん跳ねながら街道を行く。
「ソーセージはやっぱり大腸から作らないとダメですよね」と、俺。「シャウエッセンは好きだけどね」と小山先輩。「白いセージ入りのソーセージがうまいんだよ」と野間先生。
そうこうしてるうちに、会館の入り口に来た俺たち3人にちかともが「何してるんですか?」と問いかけると、野間先生が「これからひろぽんと3人で回転寿司に行ってくるよ」
ここで目が覚めた。
ああ、ミュージカルやりたいなぁ。
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