【詩の翻訳】死んだリープクネヒト/ルドルフ・レオンハルト
死んだリープクネヒト
彼の死体は街全体に、
庭という庭に、通りという通りに横たわっている。
部屋という部屋が
彼の流血でくすんでいる。
工場のサイレンが
際限のない長さで
あくびの音を轟かせ、
虚ろに街全体に響き渡りはじめた。
そして微光を放ちながら
白い
硬直した歯の上に
彼の死体は
笑みを浮かべはじめた。
Rudolf Leonhard: Der tote Liebknecht. In: Gedichte des Expressionismus. Hrsg. von Dietrich Bode. Stuttgart: Philipp Reclam jun. 1991, S.107