【詩の翻訳】君の髪には歌がある、それは僕の大好きな歌/マックス・ヘルマン=ナイセ
君の髪には歌がある、それは僕の大好きな歌
君の髪には歌がある、それは僕の大好きな歌
海辺の穏やかな幾夜に——
ああ、僕の世界はなんてうまくいってるんだろう!ああ、
僕の一日はいつも不幸に虚しく留まってはいないのだ!
だから僕はなんにもできない、力なく動いて
心を慰めたり痛がったりする以外には。
なんとも不思議な道々から
埃が靴の上にだけ残っているように思えるんだ。
そして僕の夢は泥棒たちのようで、
僕の幸福はひどく凍えている——
君の髪には歌がある、それは僕の大好きな歌
海辺の穏やかな幾夜に。
Max Herrmann-Neisse: Dein Haar hat Lieder, die ich liebe. In: Gedichte des Expressionismus. Hrsg. von Dietrich Bode. Stuttgart: Philipp Reclam jun. 1991, S.129