【詩の翻訳】宝を探す人たち/ゴットフリート・アウグスト・ビュルガー
宝を探す人たち
死の床についたある醸造家が
子供たちを呼んでこう告げた。
「私たちのぶどう畑に宝が埋まっている、
さあ掘り出すのだ!」——「どこに?」
子供たちみんなが大声で父親に叫んだ。
「さあ掘り出せ!」……ああ悲しや!そこで男は死んでしまった。
父親が運ばれるやいなや、
子供たちは全力で掘った。
くわで、唐鍬で、鋤で、
ぶどう畑はそこらじゅう掘り返された。
かき回されていない土くれなどなかった。
大地はすっかりふるいにかけられ、
熊手が十字に、斜めに
あらゆる石ころを目指してあちこちさまよった。
しかし、宝の気配は感じられなかったので、
誰もが騙されたのだと考えた。
しかし次の年が来るやいなや、
子供たちは驚きとともに気がついた、
あらゆるぶどうの木が三倍もの実をつけていることに。
そのとき息子たちはやっと理解した、
そして今や年がら年中、
どんどん宝を掘り返しているのだった。
Gottfried Augst Bürger: „Die Schatzgräber“, In: „Deutsche Gedichte für die Hauptschule”, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Frankfurt a. M.: Diesterweg 1966, S.82.